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北海道旅行記: 6日目 (稚内→札幌)

7月13日(水): 六日目のルート 宗谷丘陵と(いろいろな意味で)白い道稚内の宿を6時30分に出発。まずは昨日訪れた宗谷岬の方に向かって出発です。なぜそちらに?といえばここには北海道北部の名所である「白い道」があるから。 昨日も通りかかりましたが、時間が遅めだったのと霧が出ていたので断念したのです。宗谷名産であるホタテの貝殻を敷き詰めた道は真っ白で、海の青と空の青のコントラストが重なれば、日本とは思えないような絶景を味わえると聞きます。宗谷岬をツーリングするならば一度は訪れ

    • 北海道旅行記: 5日目 (網走→稚内)

      7月12日(火): 五日目のルート 能取岬へ朝7時30分、宿の人や宿泊客に手を振られながら出発。いもだんご村は居心地のいい宿で去るのが名残惜しく、後ろ髪を引かれるような思いがしました。でも旅はまだまだ続きます。まだ見ぬ土地をめざして出発。またいつか来ます。次に来るときは、もう少しのんびり過ごしたいと思います。 この日はまず能取岬を目指します。 先端には灯台があり、だだっ広い野原はきれいに刈り込まれ、東屋が一軒。ほんとにそれだけの場所ですが、開放的で素晴らしく眺めが良くてオ

      • 北海道旅行記: 4日目 (網走→知床半島→網走)

        7月11日(月): 四日目のルート 屈斜路湖宿は大部屋のため、早朝は周囲の人がまだお休み中です。そろりと仕度をととのえ、朝6時30分に出発。 この日はまた同じ宿に泊まる予定なので、大荷物は置いたまま。 宿でお話したライダーさんに教えてもらった「感動の径」、なだらかな丘陵に田園風景が広がる、まさに北海道という感じの道を通りつつ、第一の目的地である屈斜路湖のほうに向かいます。 美幌峠という、展望がいいと評判の道を通りましたが例によって霧で見えず……しかし屈斜路湖ほとりの「砂湯

        • 北海道旅行記: 3日目 (帯広→網走)

          7月10日(日): 三日目のルート 雨のナイタイ高原牧場帯広での宿泊先であるHOTELNUPKAを出るとすでに雨模様でした。カッパを着用して出発。帯広から北上し、日本最大の牧場と名高いナイタイ高原牧場を目指します。 雨の早朝にも関わらず、交差点には警察官と思われる人がポツポツ立っていて、信号を守って停車すると会釈してきました。こんな天候、時間帯から交通を見守っている方々に、こちらこそ頭が下がる思いです。 ナイタイ高原牧場は総面積約1,700ha(東京ドーム358個分)、日

        北海道旅行記: 6日目 (稚内→札幌)

          北海道旅行記: 2日目 (苫小牧→帯広)

          7月9日(土): 二日目のルート てんこ盛りの朝食と朝サウナ 二日目の朝はフェリーの中で始まりました。旅の中、移動しながら目覚めるというのはなんだか不思議な感じです。 苫小牧到着は13時30分予定のため、まだまだ時間はあります。お腹もすいたのでフェリーのレストランで朝食をいただくことにしました。 朝食はバイキング形式で、具材は佃煮や玉子焼きに納豆、明太子、味噌汁、炒め物、サラダに魚や肉などとても豊富でした。パンかご飯か選ぶこともでき、自分は和食を選択しました。 やたらと

          北海道旅行記: 2日目 (苫小牧→帯広)

          北海道旅行記: 1日目 (自宅→大洗)

          7月8日(金): 一日目のルート(自宅の位置はぼかしています) いよいよ出発の日待ちに待った出発の日。長期休日の手続きや、休み中の業務引き継ぎ、休業後の業務の整理など、事前準備はしっかり済ませ、部屋の掃除も済ませました。 各種道具やルートの調査、宿の手配なども事前にやりました。荷物はシートバッグとサイドバッグに詰めこみ、いざ出発です。 東京の西側から都心をぬけ、浅草あたりから国道6号線に乗り、水戸の方に向かいます。浅草を通過したのは朝10時くらいですが、すでに夏の日差しは

          北海道旅行記: 1日目 (自宅→大洗)

          北海道旅行記: はじまり(旅行の概要と事前準備)

          2022年7月、バイクで北海道に旅行してきました。 長期勤続のボーナスでもらった5日間の連続休暇に、土日×2の4日、有給1日を足して合計10日間の旅程でした。 まあ途中、雨に降られたり霧にまかれたり大変な部分もありました。1日の移動距離が平均300kmくらいでしたので毎日の疲労が少しずつ積み重なってきて、後半は運転がしんどくなったり。 合計3000kmすべて走りきった時は、心地よい疲労感とともにやりとげた、走りきったという強い達成感がありました。 まあ、そんな感じで辛い時

          北海道旅行記: はじまり(旅行の概要と事前準備)

          新潟旅行記: 旅先の思い出

          旅をすると、様々な地域の、文化や生活の一端を知ることができます。これもまた、旅の醍醐味と思います。 それぞれの土地には当然それぞれの文化があります。 住んでいると案外見えなかったりするのですが、旅をしていると異邦人の立場で土地の文化を見ることができるので、発見も多いです。 その土地にしかない食べ物であったり、町の作り方だったり、公共施設だったり。その土地出身の人に改めて由来を聞いて、はじめて理解できることもあります。歴史とは人の営みの積み重ねであると改めて実感できます。

          新潟旅行記: 旅先の思い出

          新潟旅行記: 宿泊先の思い出

          5月の旅では主にホステル形式の宿に宿泊しました。はじめは慣れない形式に戸惑いましたが、何泊かするうちに過ごし方もわかり、快適に過ごせるようになりました。以下、ホステル形式の宿の特徴、長所・短所について触れていきたいと思います。 ホステルという宿泊施設(特徴、長所・短所)部屋 ホステル形式の部屋はいわゆるカプセルホテルに似ています。 個室はなく、大抵は二段に区切られたカプセルの中、もしくは二段ベッドの一段が一室になります。カプセル形式の場合、入り口にはカーテンがついており、

          新潟旅行記: 宿泊先の思い出

          新潟旅行記: 道の思い出

          バイクツーリングで何が楽しいか、というと一番はやはり「移動」と思います。この感覚、バイクに乗らない人やドライブが趣味でない人には伝わりにくいかもしれません。 旅行のメインディッシュは旅先で何をするかであって、通常の場合、移動はそのための手段にすぎません。なんならうっすら苦痛さえ伴うものなんですが、バイクはむしろ移動こそが「アクティビティ」になる乗り物なのです。 曲がりくねった走りにくい道は、例えるなら難しいアスレチックのコースを攻略するようなものでしょうか。 ブレーキやア

          新潟旅行記: 道の思い出

          旅のしたく

          令和4月も末になり、いよいよ大型連休の幕開けです。 4年経っても気温の調整に慣れない令和の管理者は、下界の人間たちの「寒い」「暑い」という声に応じて気温の調整をミスった結果、体に優しくない激しい乱高下を繰り返していましたが、このところやっと落ち着いてきたように思えます。 いよいよお出掛けシーズン突入です。皆様ご旅行の予定はありますでしょうか。 私といえば、大型連休を利用して新潟の方にツーリングにいく予定です。 大まかなスケジュールは下記の通りです。 1日目:都内から秩父を

          旅のしたく

          最先端とのつきあい方

          技術は日進月歩といいますが、高度情報化社会においてはその歩みは加速し続けています。 一昔前は一般的ではなかったインターネット、スマートフォン、ドローン、AIなどの高度な情報技術の産物は、もはや我々の生活に欠かせないものとなっています。 学校の授業でもIT関係の知識習得は必須となっているようです。 これは少し前に話題になった中学校の教科書ですが、まるでIT専門書のように分かりやすく、この内容を先生が丁寧に教えてくれるならITパスポート試験くらいは普通に受かりそうな気がします

          最先端とのつきあい方

          命は投げ捨てるものではない

          ダーウィン賞というものがあります。 進化論のダーウィンの名を冠するこの賞は、「愚かな行為により死ぬか生殖能力を失うことで、自らの劣った遺伝子を後生に残さず抹消した」人物に与えられる、皮肉とブラックユーモアが多分に混じった賞です。 優れた業績を上げた生物学者に授与される「ダーウィン・メダル」とは全く無関係とのこと。 人にとって「死」とは、誰にとっても人生で最大のイベントであり、忌むべきもの、想像したくないものでありながら、ある種人生の総決算であるとも言えます。 死を迎える人

          命は投げ捨てるものではない

          黙示録の勇者たち

          2022年3月11日、有名なバッタ研究者である前野ウルド浩太郎氏が、下記のようなツイートを残し話題になりました。東アフリカで発生していた大規模な蝗害が、二年以上の年月を経てようやく沈静化したとのことです。 この事がきっかけで、前野氏の著作である「バッタを倒しにアフリカへ」という本を読みました。 前野氏は「バッタに食われたい」という夢を持ち、単身アフリカの一国モーリタニアへ飛び、緑色の全身タイツを着てバッタの大群に飛び出す奇行をとります。 またあまりのバッタ好きが高じて14

          黙示録の勇者たち

          物語の上で生きている

          今日はロシアとウクライナの情勢について、雑感をのべようと思います。 ロシアのウクライナ侵略プーチン大統領が始めた、大国ロシアからウクライナへの侵攻は、収束することなく現在に至っています。 正義や悪についてこの場で論じることはしませんが、プーチン大統領の行いは、これまで世界中が切々と積み上げてきた平和への努力を根底から覆すものであり、まったく肯定できるものではありません。 プーチン大統領の若いころの業績は詳しくは知りませんが、ほんの数ヵ月前、あるいはクリミアを支配下に置くま

          物語の上で生きている

          風呂と釜めしと私

          拝啓、啓蟄の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。 ちなみに啓蟄(けいちつ)とはなにか。 日本の伝統的な24節季のひとつで、日付としては3月5日か3月6日になります。啓(けい)は「開く」、蟄(ちつ)は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」を指し、「啓蟄」で「冬ごもりの虫が這い出る」という意味になるとのこと。 季節を表すときの、日本人のこうした感性は素敵ですね、なんとも言えない詩的な美しさがあります。 心踊る春の季節、とはいえ、世界情勢を見るととても心晴れやかではいられません。 我々

          風呂と釜めしと私