見出し画像

新潟旅行記: 宿泊先の思い出

5月の旅では主にホステル形式の宿に宿泊しました。はじめは慣れない形式に戸惑いましたが、何泊かするうちに過ごし方もわかり、快適に過ごせるようになりました。以下、ホステル形式の宿の特徴、長所・短所について触れていきたいと思います。

ホステルという宿泊施設(特徴、長所・短所)

部屋

ホステル形式の部屋はいわゆるカプセルホテルに似ています。
個室はなく、大抵は二段に区切られたカプセルの中、もしくは二段ベッドの一段が一室になります。カプセル形式の場合、入り口にはカーテンがついており、一応の目隠しにはなります。鍵はついていない事が多く、別途貴重品用のロッカーが有ることが多いです。
個室はシングルベッドよりやや細長い程度。私の身長は190cm……嘘です。170cmくらいですが、足元に荷物を置いても余裕をもって足を伸ばせて、ぐっすり眠ることができました。
天井は低く、立つことは難しいですが、あぐらで座るくらいなら余裕でできました。スペースがないので荷物の整理はしづらいですが、少しの工夫でどうにでもなる感じです。

アメニティ類

宿によりますが、歯ブラシやタオル、パジャマなどのアメニティ類は有料のところがほとんどという印象です。
風呂は共用で、湯船はなくシャワースペースがいくつかあるパターンが多いと思います。シャワースペースは当然鍵をかけることができ、不安を感じることはありませんでした。湯船に浸かりたいときは宿の近くにある銭湯に行くのがいいでしょう。
また、ベッドシーツや枕カバーは帰り際に自分で剥ぎ取ってボックスに入れるルールになっているところが多いように思います。ベッドメイクはしてくれていたり自分でやる必要があったりとまちまちです。

セキュリティ面

セキュリティ的には不安がありますが、大体の人は気にせず使っている印象です。
オープンなスペースのため騒ぎになれば当然回りの人が気づきますので、直接危害を及ぼす犯罪はかえって起きにくいのかもしれません。男女共用のスペースで女性のお客も何人かいましたが、皆様さほど気にせず泊まっている印象でした。オープンな分、旅客同士の交流がしやすい利点があるかも。
荷物の盗難など、モノに対する犯罪はたぶん発生しやすい環境なので、貴重品は肌身離さず身に付けるか、貴重品用の鍵つきロッカーを使った方が無難です。

食事

食事はなく、素泊まりであることが多いです。そのため食事はだいたい自分で用意する必要があります。
ただ、おしゃれなバーの二階部分にホステルが併設されている宿もあり、バーで飲んでから就寝したり、モーニングを食べて出発したりできる場合もあります。
大抵は飲食をするための共用スペースがあり、冷蔵庫があればお土産や食事などを保管する事ができます。ミニキッチンがついて簡単な調理ができるところもあるようです。
そこまで行かなくてもお湯を沸かしたりレンジを使ったりは大抵できますので、弁当やカップラーメンを買ってきて食事することはできると思います。地元のスーパーで、そこにしかない食材を調達して食事を作るのも楽しそうですね。

物音

ほぼオープンスペースのため、周囲の音がかなり響きます。常に気配を感じるので物音に敏感な人は落ち着けないかも知れません。
耳栓は重要アイテムで、大抵の宿で販売されていたりします。音楽を聞くときもイヤホン必須です。音がするし自分も音を立てないよう気を使うので、個室ほどは落ち着けないでしょう。

駐車場

駐車場は用意されていない事が多いように思います。その場合、近くにあるパーキングを利用する必要があるでしょう。宿に事前に確認しましょう。
特にバイクの場合、跳ね上げ式のパーキングが使えないので駐車場を探すのに苦労する場合があります。akippaやtimesbなど、事前にパーキングを予約できるサービスが便利です。

メリット・デメリット

明確なメリットとして、駅近など立地条件がいい場合が多いように思います。元々土地代が高い所で効率よくお客さんを集めるためのサービスなのでしょう。その分、車では不便ですが、電車できて駅から徒歩なら便利なシチュエーションも多いと思います。

以下、ホステル形式の宿のメリット・デメリットについてまとめてみます。
メリット:安い。慣れれば快適。立地条件がいい事が多い。
デメリット:風呂がない。食事がない。個室がなく落ち着かない。

以上、ざっくりとではありますがホステル形式の宿についてまとめてみました。
多少の慣れは必要ですが、一人旅や長期旅行にて活用できると思います。
宿で食事が出ない分、周囲の地元グルメに舌鼓を打つこともできますし、チェックアウトやチェックインの手続きが簡略化されている分、宿に気を使わなくていい所も気楽です。旅の選択肢としていかがでしょうか。


今回の旅の宿泊先

今回私が宿泊した宿は下記の通りです。どこもよかったですが簡単に施設と周囲の感想をば。
(宿泊費用は私が宿泊したときのもので、Booking.comによる割引込みの価格になります。状況によっては異なる場合もあります)

諏訪:ジャンブルドット畳

宿泊費: 4,500円 (一泊/一名/素泊まり)

諏訪湖が見られる高台の上にある、一軒家を改装したホステルです。車で直接いけないので荷物をもって階段を上る必要があります。大変ですが眺めはよかったです。

宿の入口。高台の一軒家という感じ。

内部は大変清潔。共用の冷蔵庫と飲食スペースがあります。小さなテラスがあって、そこから諏訪湖を眺めることができます。

宿のテラスからの風景

ベッドメイクはセルフサービスで、二段目の個室に登るための梯子が少し狭かったかな、という印象。
水は共用の飲食スペースで飲めますが、伏流水だそうでかすかに甘味を感じて大変美味しかったです。ミネラル分の味なのでしょうか。

共有飲食スペースにて。この日はカップ麺と地元ブランドのお酒。

諏訪湖近辺は温泉があるので、宿のシャワーでなく近所の温泉を使用しました。地元の人が入りにくる、湯船に三人入ったら一杯になるような秘湯感たっぷりの銭湯があったのですが、コロナで地元以外の人は入れず泣く泣く断念。代わりに近くの公営福祉センターで一般公開されている風呂に入りました。310円で温泉に入れてサウナつき。コスパいいです。

長野:Mash Cafe & Bed NAGANO

宿泊費: 2,913円 (一泊/一名/素泊まり)

長野の街中にある宿です。長野駅からも近く、善光寺にも行きやすくかなり立地条件のいい宿でした。

長野駅。かなり勇壮なたたずまい。

一階はカフェラウンジ&ワークスペースになっており、宿泊者はドリンクバーを利用する事ができます。ベッドメイクは整えられているので楽です。寝室内は薄暗く静かで落ち着いて眠ることができました。共用スペースは広く自由に使うことができ、旅人同士で交流するのも楽しそうでした。
共用の冷蔵庫、シャワースペースがあります。私は近所の銭湯「アルプス温泉」を利用しました。こちらはまさに昭和の銭湯という感じで、サウナや水風呂もありませんでしたがその分価格も380円と安め。タオルも無料で貸してくれるので、濡れものをなるべく出したくない旅人の身としてはありがたかったです。

アルプス温泉。上のマンションに住むと入り放題らしいです。魅力的。

貴重品用のダイヤルつきロッカーがあり、財布やタブレットなどを預けることができました。

新潟:bnb+ BOOK INN

宿泊費: 3,178円 (一泊/一名/素泊まり)

新潟の街中にある宿です。駅からも近く立地条件はかなりよさげ。本棚の中にベッドが埋め込まれている雰囲気のよい宿でした。ベッドメイクは整えられているので楽チンです。

宿の入口。雑居ビル4Fでちょっとわかりにくい。
宿の中。本棚に潜りこむような感じで新鮮。秘密基地感がありワクワク。

共用のシャワールームがあり、掃除も行き届いていて清潔でした。小さな雑居ビルの4階にあるのですが、表からは宿があるのかちょっとわかりにくい感じです。共用の冷蔵庫あり。客室の外側には作業用のデスクがあり、旅の記録などをまとめるのに便利そうと思いました。
私は2段ベッドの下段に泊まったので気になりませんでしたが、上段部分は証明の明かりが入ってくるようでもしかしたら寝づらいかも?と感じました。本棚のラインナップは漫画や小説などが多く、単なるディスプレイではないので暇潰しによかったです。
貴重品用のダイヤルつきロッカーがあり、財布やタブレットなどを預けることができました。ただしすべての部屋数分はないので、早い者勝ちかも。


以上、ホステル形式の宿泊施設と、今回の旅で宿泊した宿のご紹介でした。ホステル形式の宿は、旅館やホテルほど豪華さはありませんが、どの宿も個性が際立っていて楽しいです。最初は「休めるかな?」と不安でしたが、慣れてくると思ったよりずっと快適に過ごすことができました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?