📚2023.12 終わらない2023年読書レビュー #39

パリ行ったことないの（山内マリコ　集英社文庫）

”それでいて、旦那との仲だけが、年月に比例してどんどん濃密に、深まっていくのだ。友達と疎遠になり仲がしぼんでいく一方で、旦那との究極的に馴れ合った、死ぬほど心地いいドメスティックな安らぎだけが膨張していく。ケンカもするけど、そんなの単調な毎日を飽きずに繰り返すための余興みたいなもんだって、お互いわかってる。二人にしか通じない符丁もいっぱいある。彼氏も友達もぜんぶ一緒くたにしたハイブリッドが、旦那って感じ。子供ができたらこういう関係も、変わっちゃうのかもしれないけど”
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2023年の最後は、勝手に”山内マリコまつり”を繰り広げておりました ...⠀
装丁が可愛すぎて、電子書籍ではなく紙書籍で集めたいと思い、⠀
メルカリで、きれいなものを探して収集中 ...⠀
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マリコ先生のInstagramにて、2024年も数冊新刊が決まっているそう。⠀
楽しみだなあ ♡🕊"⠀
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そんなわけで、2023年中に読んだ本のレビューは、⠀その年中には終わりませんでした。笑⠀
2023年に読んだ本は【41冊】！！！⠀す ... 少ない ... 何してたんや自分 ... ⠀
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スケジュール帳の大体1番最初にある、⠀
年間のマス目のようなスケジュールに、グラフのようにして、⠀
いつからいつまでなんの本を読んでいたか記録しているんだけど、⠀
圧倒的に、年始から夏までが全く本を読んでいない ...⠀
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休みという休みは、結婚式場探しや、前撮り3件、⠀
打ち合わせなどに費やし、連日夜中まで情報収集に徹していたからです ...⠀
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無事に結婚式も終わりまして、9月くらいからエンジンかかりはじめたんだよな〜⠀（結婚式終わったのが5月末。その数日後に引っ越し。終わったら抜け殻へ。。。）⠀

冒頭の、作中の引用文章、個人的にすごい染みた。この前、友達とも話していたけど、女の人って、女であり、妻であり、母であって、その最中に仕事をやめたり、育児に専念したりして、ライフスタイルや環境、体型や感情までもが変わるけど、ぶっちゃけ男の人は何にも変わんない。

だからこそ、女性は、友達と価値観や意見が合わなくなっていったり、
ネガティブな意味じゃなくて、みんなそういうことに悩むタイミングがあるよね、っていう話。仲良かったのに、色々と合わなくなると、
自分が悪いのか？なぜ相手に対してそんな（失礼な）事を思っちゃうんだろうと自己嫌悪したりすることもある。
でもでも、そんなこと私だってあるよ！おかしなことじゃないよ！と、
その友達達と笑い飛ばせて、心が心底軽くなったり …（涙

性別で差別しちゃいけないけど、
やっぱり女性って色々と難しいよなあ　〜〜〜　（笑）

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そうそう、で何が言いたいかというと、
冒頭の文章がぐっと来たって話。
こう、まったくこれは惚気とかではなく、
何を話しても心理的安全性があり、絶対的味方でいてくれて、
符丁があう、性別は同じではないから、交わらない考えもあるけど、
そこはある意味勉強で。彼氏も友達も、全て一緒になった存在が、
”Otto＝オット＝夫”
なんだろうと思います。　

友達とも兄弟とも親とも違う、
私はオットという存在が今後生きていくうえで500%必要不可欠で、
オットという存在があるから、家族や友達ともうまくいられている。

”究極的に馴れ合った、死ぬほど心地いいドメスティックな安らぎ”

この一言に尽きますね。

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そんな話はさておき、こちらの1冊。⠀”パリ”＝届かない遠い場所。キラキラした場所。夢。希望。挑戦。⠀パリに憧れて、なにかに挑戦したり、自分にはそんな場所、高嶺の花だと諦めてしまったり。⠀幼い頃願ったフランス映画を、実際その地で見ることができたり、憧れていたパリがそれほどのものでもなかったり。⠀⠀パリを通じた女性の物語がいくつかのっている短編集。⠀すべてがバラバラじゃなくて、そこかで繋がっている。⠀作中に出てくるフランスの地名や用語が可愛らしくて、読んでいて心踊る1冊🇫🇷🥐⠀

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