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本や漫画の読書日記

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乱読の日々のなか、心をうつ言葉や、学び、そしてこれは私とは相入れないなど様々なものに出逢います。それらをまとめてみました。いずれブラッシュアップして、さらにジャンル分けなどしてい…
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#本の感想

【読書感想】森見登美彦ワールドへの軽いお誘いと、太宰一気読みのオススメ

これを読んだら、やっぱり京都に行きたくなるよね。 京都大学に入りたくなるよね。 なぜ京都で…

りらこ
8か月前
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【読書日記】嘘なのか、それとも真実なのか

ちょっと久しぶりに読書日記です。 なんとなくタイトルに惹かれていたこの本、 『六人の嘘つき…

りらこ
10か月前
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【読書日記】ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー2

ずっとずっと読んでいたいと思える、ブレイディみかこさんのこの本。 何より親子関係がとても…

りらこ
9か月前
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【読書日記】旅先にもドラマ、訪れる人にもドラマ

アンソロジーって、色々な作家さんの短編が読めて、好きな作風に出会えたりして贅沢ですよね。…

りらこ
10か月前
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【読書感想文】滅ぶことがわかっているならば、私ならどうするか

凪良ゆうさんの『滅びの前のシャングリラ』 シャングリラとは理想郷という意味らしい。 東洋…

りらこ
11か月前
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【読書日記】ルネ・マグリットとの邂逅

初めてルネ・マグリットの絵をみたのは 中学生の頃。 衝撃だったのは緻密さと不思議さ。 ダリ…

りらこ
11か月前
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【本の感想】『瞳の奥に』この仕掛けは反則か、あるいは…

私にしては珍しい、海外ミステリー 『瞳の奥に』 調べたらネトフリでドラマになっていました。 怖いこわいこわい 怖いんですねこれが。 (淀川長治風でお読みください) 誰の言っていることが真実なのか。 最後のどんでん返しからの もう一回どんでん返し。怖いですね、ホント。 この設定に納得できるかできぬかは あなた次第。 とにかく戦慄のラストなのですよ。 後味悪くて、世の中を見る目がちょっと変わる。 私は、うーん。 気を取り直して他を読もうか! ってちょっとなったかな。

【漫画の感想】『ダーウィン事変』で自分に内在する差別意識と向き合う

5巻が発売になったので、改めて読み返した。 人間の父親とチンパンジーの母親から生まれた「…

りらこ
1年前
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【本の感想】『ぼくらは星を見つけた』戸森しるこさんの不思議で優しい世界に浸る

家族ってなんだろう。どういう定義が正しいのか、いや正しい定義なんてないのかもしれない。 …

りらこ
1年前
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【本の感想】疲れたらクマが夜食を、喫茶店、学問を図鑑で系統立て、霞が関

ここ何日間で読んだ本たち。 『疲れた人に夜食を届ける出前店』中山有香里さんのコミック。レ…

りらこ
1年前
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【本の感想】林真理子さんの『奇跡』…….

梨園を敵に回すかもしれない。 大スキャンダルになるかもしれない。 だから連載ではなく書き下…

りらこ
1年前
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【本の感想】能狂言を知ることがこんなに面白いとは『教養としての能楽史』

意外にも!と言ったら失礼なのだが、面白かったのがこの本。 中村雅之『教養としての能楽史』…

りらこ
1年前
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【本の感想】車谷長吉『忌中』は劣等感を昇華しきれない作家の私小説と、反対に疾走す…

車谷長吉さんの小説がとても良いよ、と勧められたので拝読。 読んだのは、『忌中』 一気に一…

りらこ
1年前
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【本の感想】当たり前に聖女という存在を受け入れる不思議『聖女ヴィクトリアの考察』

ファンタジーな世界はその世界に入り込んでしまったら、何の違和感もなくそこのお約束を受け入れらる、というのが心地よい。 今日の一冊はこれ。 政争の果ての被害みたいな感じで聖女の資格剥奪される裁判のシーンから始まる。 自信がなくて自分があまりない主人公。 正義を振り翳すとかでもなく、持つ魔力のみを頼って話を進めるのでもなく、真実を解き明かす物見の聖女。 物語の終盤には自身の力で述べ、選択をして発言する女性になっています。 魔力も使えるとは言っても視える力。 この本は、むしろ