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【読書日記】ルネ・マグリットとの邂逅
初めてルネ・マグリットの絵をみたのは
中学生の頃。
衝撃だったのは緻密さと不思議さ。
ダリにも惹かれたけれど、なんとなく正統派な気分がして好きになった。
そして1988年。
国立近代美術館で開催されたルネ・マグリット展にわくわくしながら行った。
彼の描く雲と空が好きだったので、空色のスカートを履いた。
それから横浜美術館や、他の美術館に行ってみることができるマグリットは、無機質なようで、血も流し、そして鳥がいるのに風を感じない、と思っていた。
この本は6月に出版されたばかり。
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マグリットの生涯に沿って、絵が載っていて
その頃のマグリットについても書いてある。
抽象的なモチーフが、繰り返されるけれど
帯にある通りそれがなぜ出て来ているのかなんてきっとわからなくて良いんだろう。
ずっと実験をしていたのかもしれないし。
むしろ人生の半ばが過ぎて、マグリットの絵と向き合うと、感じるものが全然違う。
しかもなんとか理由を見つけようとしていた自分がもはやいないことも面白い。
ただただ見つめるだけ。
それで良い。時々。
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