メルカリ大家イリーム現る!
吾輩は大家である。名前はイリーム。
メルカリというアプリには中毒性があり、やり過ぎると不動産に手を出すことになる。売れた時に脳内麻薬とも言うべき快楽物質が分泌され、銀行の残高が増える度に「もっと…!もっとだ…!もっと売れるものはないのか!!もっとデカくて、高いものを…!!((((;゚Д゚)))))))」という思考に陥ってしまうのだ!
「お前も蝋人形にして売ろうか!?」
これは、そんなメルカリ中毒に陥った35歳の女が、いかにして不動産の世界に足を踏み入れたのか?果たして利益は出ているのか?その活動記録である!
このノートに書かれている事を実行に移す猛者がいたとして、被ったいかなる損失も筆者は負わないので、やるなら自己責任でやることだ!
【まず、買う!】
見出しの付け方がよく分からないので、後々なんとかするとしよう。
まず、やってみるのが私のモットーだ。これは何かの病気なのかも知れないが、自分の中でやってみたいと思ったこと、特に他人から止められれば止められるほど、その衝動が抑え難いものになってしまうのだ。
不動産は先ず戸建を購入する事にした。自分は賃貸住まいだったので、最悪入居者が付かなくても自分が住めばいいと思ったこと、キャッシュで買えること、そしてYouTubeでボロ戸建て投資の関連動画を観て、「サーファー薬剤師」さんのチャンネルが再現性があると思ったからだ。
そんなに簡単に家が買えるのか?と不思議に思う読者もいると思うが、毎日ポータルサイト(不動産のメルカリみたいなの)をチェックして安い順に並べてみると、意外と100万円ほどの物件も出てくるのだ!
不動産はローンを組んで何千万円もする物件を買うしかないと思っていた私には、カルチャーショックだった。
海外では中古の物件に住むのはごく当たり前のことだが、日本人は新築好きのため、空き家は全国に80万戸以上あるのに新築を建てて住むのだ。築年が30年もいくと建て替えを検討したり、もう更地にして売るしかない…という思考に陥っているがそんな事はない。不動産投資家にとって築30年はまだギャルみたいなものなのだ!
私の軍資金は500万円。これは使う暇もないぐらい働いていた介護職時代(新卒から3年間)に貯めたものと、週5でもみほぐしの店で働いて貯めたお金だ。
余談であるが看板がビカビカ光っていて、こそかしこにあるもみほぐしのお店で働くセラピストは、個人事業主なのである。完全歩合制でお客さんを施術した分だけ自分にお金が入る。1日で5人ぐらいのペースで施術する。週5で働いていたから5日目になると指が痛くなってくる。女性指名で来たお客さんなら楽できるかと思いきや「どれだけ強くやってくれてもいいよ。」などと言ってくるので殺意が芽生える。
そんな訳で、いつまで続けられるのかという「将来に対するただぼんやりとした不安。」もあった。
ポータルサイトで当時1番安かった物件を見に行ってみた。300万で出されていた借地の物件だ。借地とは土地の大家(地主)に毎月土地の賃料を支払っている物件のことだ。自分の所有は家本体のみである。
なんだか、モサモサしている。すっげーモサモサしている。家が玄関しか見えない。
一緒に内見に行った母も嫌がっている。
帰り際に「あんた、絶対あの物件買ったらダメだからね!」と釘を刺す。これはフリなのか?と思い、250万に指値(値切り)してこの物件を購入した。