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#8 リフォームの奇跡

自力で細かすぎて伝わらないリフォームをしてきた私だが、ここはやはりプロに頼まないとなと思う所がある。

このトイレに付いているウォッシュレット便座は、壊れているのだ。
だからと言ってトイレごと交換する必要はなく、便座だけ取り替えれば良い。

ウォッシュレットの交換は意外と簡単に出来る!という情報を見たりするのだが、不安だ。

トイレのタンクへいくのと、ウォッシュレットにいく水が根元で分岐している。



これはお風呂の折戸なのだが、割れている。透明のクリアファイルで補修してあったが、それで賃料を頂く訳にもいかないだろう。

あと、呼び鈴がレトロなビーッという音だけのタイプのやつだ。覗き穴もないので、出てみないことには誰が来たか分からない。

「あなたは神を信じますか?」とか、「受信料を支払うのは義務です。」とか、「新聞とりませんか?」とか、「Wi-Fiが工事費無料でつけられるんですけど。」とか、「ウォーターサーバーが今なら無料で設置できます。」など全て相手をしなくてはいけなくなる。

モニター付きインターホンを導入しなければならない!

関係ないが、昔はインターホンのことをアイホンと言っていなかっただろうか?これはアイホン株式会社がインターホンを製造しているからだ。

AppleはiPhoneを日本で発売するにあたり、アイホンの商標を取りたかったが既に取られていたので、この会社に毎年ライセンス料を支払って使っているそうだ。


これらの工事は自分では難しそうだと思い、ジモティーで探した業者に見積もりに来てもらった。

優しいおじさんで、自身もアパート2棟の大家をやっているとの事だった。

家賃保証会社について、おすすめの所を聞いてみると、4c’s(フォーシーズ)を使っていると教えてくれた。
親身になって色々と教えてくれて、担当者も紹介してもらう事になった。

お風呂の折戸の割れた所は、古い型だったので取り寄せに1〜2週間かかるという。

ウォッシュレットとモニター付インターホンは購入しといてくれれば取り付けると言う。

ついでにお風呂の蛇口のパッキンが悪くなっているのを発見して、「こんなのは安いからいいよ。」と無料で蛇口のパッキンを取り替えてくれた。

他にも天井から直接配線されていた照明を、シーリングに変えてくれた。シーリングに変えるとあらゆる照明が付けられるようになる。これも「安いからいいよ。」と言う。

家の外のコンセントが外れかけていたので、新しいコンセントに付け替えてくれる。「たまたま部材余ってたからいいよ。」と言う。

またお風呂の部材が届いたら連絡しますと言って帰って行った。

な〜んだ、ただの神か。

10日ほどしてからお風呂の割れた窓(ポリカーボネート製)が届き、1.8万だった。TOTOの折戸だが、1/4の窓でなかなかのお値段だ。無事に何事もなかったかのように直った!


モニター付きインターホンは予めパナソニックのものをAmazonで購入しておいた。

元々ビーッというタイプの呼び鈴の端子だけ生かしておじさんが配線してくれた。

電源コード式なので、コンセントが近くにあれば移動できるのがこだわりポイントだ!

トイレの便座はどうしようか悩んだ。
トイレ本体の色がピンクなので、ピンクのウォッシュレットを付けるべきか、今後白いトイレに変更したいので白いウォッシュレット便座を付けるべきか。


ツートーンの車はよく見かけるが、ツートーンのトイレは今のところ見た事がない。

色々と悩んだ挙句、ウォッシュレット機能は壊れてるけど、便座を温める機能は残ってるからいいじゃない!という事になった。

おじさんに「幾らお支払いすればいいですか?」と聞くと「気持ちでいいよ。」と言うので「3万円でどうですか?」と言うと「そんなに要らない。一万円で。」と言うので、一万円と、お風呂の折戸の部材代1.8万を支払った。

こんな奇跡は、ロレットチャペルの螺旋階段以来なのだ。

ポルトガルにあるロレットチャペルでは、最後の段階になって階段が作れないということに気付いたそうだ。(←そんなことある⁉(*゚∀゚*)︎)

困ったシスターたちが9日間ぶっ通しで祈りを捧げると老人がやってきて螺旋階段を作り、お金も受け取らずに去っていったそうな。

しかもこの螺旋階段には重要な物が欠けている。

何と、中央に柱がないのだ!

どのようにして重みを分散しているのか謎である。使われている木も、作り方も不明である。

この階段は現在保護のため使われていないそうだが、実際に歩いた人によるとバネのようにバウンドするらしい。

これを作ったのは聖ヨセフと言われている。
聖ヨセフはキリストの養父である。キリストの母マリアの夫だが、マリアは処女のまま神の子イエスを身籠った(←そんなことある⁉︎(*゚∀゚*))ので、養父となる。

聖ヨセフは大工だったため、この螺旋階段を作りに来たのではというもっぱらの噂だ。

きっと私がこの家をキリストの誕生日に決済したから、見かねた聖ヨセフが久々にリフォームのおっさんに変身して、現代に現れたのだろう。

そんなわけで、我が家のリフォームが完成した!

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