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#6 細かすぎて伝わらないリフォーム

年が明けて2021年になった。
賃貸は入学・卒業・就職に合わせて1〜3月が繁忙期となる。この時期を逃すと次は企業の人事異動がある9月以降が第2繁忙期だ。

出来るだけ早くリフォームして募集を開始したいところだ。

物件は本体代金250万+諸費用(仲介手数料+登記費用)で275万ほどかかっている計算だ。計算といっても、私は家計簿など細かい計算をするのが苦手だから、頭の中でざっくりと算出している。

およそ300万で仕上げたいので、リフォームに使えるお金は25万だ。

既にモサモサ(植栽)のカットと高圧洗浄でチンピラ(義兄)に3.5万円、モサモサの産廃処理に1.7万、ハウスクリーニングに3.5万、エアコンクリーニング1.5万支払っている。

あと15万で何が出来るのであろうか。
普通に生活していれば15万は心強いのであるが、家と式場の費用は何でもかんでも万単位で出て行くので心許ない。

とりあえず畳の表変えはした方が良い気がするので畳屋さんに見積もりに来てもらう。

青い部分はい草本来の色だが、一部のため印象が悪い
ウチは畳が多い
畳の表変えの見積もり

畳は畳表+畳床になっていて、畳表だけ取り替えれば新品のようになり、い草の香りもするので是非とも交換したい所だ。

中国産の1番安い畳表で一枚2000円、へり(縁)は別料金なので合わせると最低でも一枚2800円だ。

ちなみに、計算用紙の隣に置いてある黒い布はゴミではない。1番最低ランクのへりで300円くらいだ。これで「畳の表変え2300円から出来ます!」と書かれているのだが、歯医者の保険適用内と適用外くらいの差がある。

6畳+6畳+4.5畳で税込6万円くらいだ。これで和室3部屋が綺麗になるなら安いとも思う。
畳の業者は受注したいので今日持っていけますと言うが、また連絡しますと言って帰って貰った。

とりあえず自分で出来る細かすぎて伝わらないリフォームを行う。

キッチンの扉にリメイクシートを貼る
出来上がり!
洗面台にレンガ風のインテリアシートを貼った
お風呂のエプロンという部品に白のダイノックシート。これだけで清潔感が出た!
破れていた障子の貼り替え

木目柄やレンガ柄などのリメイクシートは100均でも買えるのでおすすめだ。
家具の汚れた所にリメイクシートを貼ると、新品のようになる。ビニールなので汚れてもサッと拭ける。

カーブしているところはドライヤーで温めると柔らかくなって貼りやすくなる。
本格的にDIYしたい人はヒートガンを買っておくと良い。見た目はドライヤーそっくりだが、200〜600度の温風が出る。

玄関扉やお風呂など耐久性が欲しいところは3Mのダイノックシートや、サンゲツのリアテックシートを使うと良いだろう。プロも使う本格的なリメイクシートだ。Amazonなどのネットショップで購入できる。

愛知にはキンブルというリサイクルショップがあって、ヘビーユーザーはキンブラーと呼ばれているのだ。

キンブラーの私は定期的にキンパトしているのだが、業者が買取に出したダイノックシートや壁紙が売られていることがある。

キンブルが近くにない読者の方は、メルカリやジモティーで探してみるとお得に買えるかもしれない。

障子の貼り替えや網戸の張り替えは意外と簡単だ。道具は全て100均で揃う。

こんな感じで汚れたコーキングを打ち直したり、鏡のウロコを取ったり、ひたすら細かすぎて伝わらないリフォームを黙々とこなした。

でももう嫌なんだ!!!

この家は写真では伝わらないが細部がおかしいのだ。キッチンの吊り戸棚の中を貫通してテレビ線が生えていたり、クローゼットを貫通してテレビ線が生えていたり、どんだけテレビ観たいんだよ!いや観たいかもしれんけど何故そこから生やす!!

あと頭文字Gの気配がする。

私は頭文字Gとイケメンに遭遇した時だけ女子に戻ってしまうのだ。もし、イケメンの頭文字Gに出会ってしまったら、自分がどうなってしまうのか分からない!あと自分で何言ってるのかも分からない!!!

と に か く !

この家にはゴキ玉と呼ばれる頭文字Gの卵が至る所に、時限爆弾のように仕掛けられていた。巾木(はばき)とか周り縁(まわりぶち)とか!春になったら一斉にベイビーGが産まれる仕様なのだ。

出来るだけ取り除いたが十分ではない。なぜならこの家は隙間が多いというかもう半分外なんじゃね?というところがある!

押入れの奥は換気の為なのか隙間が空いており、そのまま床下の空間へとつながっている。

トイレのドアの横に勝手口のドアがあるが、その下はそのまま床下に潜れる状態になっている。

左にあるのが裏口の扉
この下はそのまま床下になっている

蓋がされていない点検口がある状態で、塞ぐのもなかなか難しい形状だ。

つまりはあらゆる虫が出入り自由な設計がなされている。

果たして入居者がつくのか、付かなかったとして自分が住めるのか(いや、住めない)!

もういっそ4.5万で外国籍の人に貸すべきなのか。(4.5万で借りたいと言っている外国籍の人がいると不動産屋の担当者から言われている。)

いやでも4.5万って借地料の1.5万引いたら手元に残るの月3万だぜ?もし給湯器やら何やら壊れたら一瞬で利益吹っ飛ぶやつだぜ?無理じゃね?

などと考えていると不動産屋の担当者から電話があり「以前に話していた外国籍の方ですが、6.5万で借りたいと言ってます!リフォームは要らないと言ってます!」と連絡があった。

地獄に仏とはまさにこの事か?

飛び上がって喜びたい所だが冷静に「あ、そうなんですか?ではそれで進めて下さい。」と返答する。

それにしても外国籍の人は汚い部屋でも入居すると言うが、本当なんだなと思った。

外国籍の人に部屋を貸すメリットとして

  • お風呂に入る習慣が無いのでシャワーがあれば十分

  • 綺麗好きの日本人には敬遠されるような汚れ具合でも入居可能

と言うのがある。
逆にデメリットとしては

  • 大勢で入居する傾向にある

  • 部屋の使い方が雑

  • ゴミ出しのマナーが悪い傾向がある

  • 言葉が通じないので意思疎通が難しい

などが挙げられる。

だが、結果的に契約日に不動産屋に来店しなかったとの事で、ぬか喜びさせられた。

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