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高校生の時にうつになった話.ep5

前回、新しい高校に入学した私。ワクワクが止まりません!
これまで4話続いてきたこのお話。いよいよ最終回です。


New!な自分。新鮮で楽しい。

新しい高校に入学してからは、色々と身辺が変わった。
身を置く環境、関わる人が変わると、自然と自分も変わるものだ。

そこには、今まで自分が関わってこなかった人たちが居た。

いわゆるクラスの派手グループ、ヤンキー、ギャル。こういった子。

最初こそビクビクしたが、話してみると全然よい子たちだった!
見た目は強めでも、中身は優しくて、タイプも自分とあんまり変わらないんじゃないかと思った。

ABCを聞く日々。ビジュアル系にはまった

仲良くしてくれた女の子、見た目は金髪ギャルだけど、芯がしっかりしていて考え方も大人だなあ。話し方もスッとしていて好きだった。

そしてその子が当時好きだったのがABC。また、その学校でカッコイイなと思っていた男の子もABCとかマオなど、俗に言うビジュアル系を聞いていた。
その影響を受けて、私も聞くようになってから、次第にハマっていったのだった。

(「ABC」が何かは、分かる人にはわかるよね!Acid Black Cherry

ある日、髪の毛の一部、前斜め左に、真っ赤な色を入れた。
全体は黒髪だからすごい目立つ。
染めて帰った日には、お母さんから、頭から血が出ているよ。って言われた笑

すぐ影響されちゃうんだなあ。V系の気分になって。染めた。
なんだか、特別な人間になったような気がした。そこからは、在学中は髪を明るく染めた。
前の窮屈さからは解き放たれた開放感とちょっとイケナイことをしているようなドキドキ、少し大人になったような気がして、それがとても新鮮で気持ちが良かった。

登校日のある日には、授業終わりに学校近くのファーストフードに寄っておしゃべりしたり、カラオケやプリクラなど楽しんだ。

人生初のアルバイト

アルバイトもした!家近くのパン屋さんで、焼き立てのパンを並べたりレジしたり。中学の同級生もアルバイトしてて、久しぶり~なんて話をした。

パン屋さんに決める少し前、カフェへの憧れがあり学校近くのカフェを探していたある日。これは今思い出してもめちゃくちゃ腹が立つのだが、アルバイト募集の張り紙を見て店舗に電話をかけたら学校名を聞かれ答えると、

「ああ?知らねえそんな学校。どこだよ」

と、言われた。そのお店は、

ドト◯ル

今でもその店舗はあるのか知らんが、通信制高校というわけで、そういった扱いを受けた店。
まじで腹が立つよなこの対応。
それ以来、ドト◯ルは利用していない。
当時17歳の少女に対してなんですか?大の大人が。しかも店長でしょ?
ありえん。

★余談
大学生になった時もカフェへの憧れからアルバイトを探し決めた時は、【客単価が高い】&品があるお店を選んだ。
ただでさえ飲食店は大変だと思うので、そのうえ客単価が安いとまじでピンキリのうち、あまり品や余裕が無い客の割合が多いのでは?と思い、接客をするのは大変なんじゃないかと、思った。
そこで、コーヒー1杯750円(当時)、カプチーノ1杯1,000円(当時)で、シックな装飾、スタッフの装いもベスト、サロン、腕章等をつけた品のある、クラシックのBGMが流れているところにした。
そんなお店に入るのは、一般よりも多少余裕がある人達。(心もお金もね)
理不尽なクレームや扱いを受けたりすることもなく落ち着いて働けたぜ。

OB気分で大会の応援訪問

そんなこんなで毎日楽しく過ごしていたある日。
前高校弓道部の、同級生の最後の試合があると連絡をもらい、大会を見に行った。高校を卒業して大学生になった先輩たちも何人か見に来ていた。
私も、ドキドキしつつ、混じって応援してみた。

同級生も先輩たちも、私の当時のことには触れないが、まあ少しばかり会話をした。
中でも、恋愛の絡みがあったT先輩が、応援席から私に近づいてきて、「久しぶり。元気そうで良かった」と、声をかけてくれたのだ。その先輩のことはやっぱりカッコイイな。と思ったのである。

そこからは、高校も無事卒業し、大学へ進学したのでした。

エピローグ。今となってはいい経験かな

振り返ると、今となってはいい経験だったのかしらと思います。
しかしながらほんと、あの時入学初日にM子ちゃんと友達になって部活見学について行っていなければ、全く違う人生だったんだろうなと思う。

高校は大学付属だったので、あの大学に行き、日本の端っこで生物を研究していたに違いない。

でもその反面、これまであまり関わったことがない、関わる機会が無い人たちと関わることができたのは良かったなと思っている。
あの経験も楽しかった。

また、大学生になってからいろんなキッカケがあり、なんだかんだで当時の同級生や先輩たちと、連絡とったり会って遊んだりということも出来た。

そのおかげで、当時のことを嫌な思い出として一生封印して無理に忘れようとすることなく、トラウマにもならず(きっとなっていないかな…?)変なつっかかりもなく人生を過ごせているのかな。

部活を辞めた時は最悪だったけど、いまとなってはまあいい経験だったななんて言えている今の自分がいる。

★余談
同級生や先輩たちに会った時に当時の話を軽くした時、私のあの日のことはあんまり覚えてなさそうだったし、(いじめた側はいじめたことを覚えていない。というかいじめたという、自分が加害者という自覚が無いってことを身をもって体感した)部活自体も、今思うとあれヤバかったよなあ~って。一種の宗教というか、マイコンというか、今思うとヤベえって思うけど当時は疑問抱かなかったよなあ~って。確かに!って思った。今でもあの部はまだあるのかしら。さすがに今どきは殴ったりはないかな。あのコーチも何しているかな。

最後に一言。私の袴や道着、新品の矢6本を返して~!!

これを読んで、あれ、もしかして筆者はあの子じゃ?!と思った方。
そうです!私です!

さて、辞める時に荷物を取りに行った際、私の荷物、少なかったんですよね~。というか、道着とか矢とか、一部が無かったんだが。

おい!返せ!!
あいつ来ねえからって、道着や矢を勝手に持っていくな!
返してくれえ~。あれは高いんだそ!


☆おわり☆

読んでいただいたみなさま、最後までお付き合いありがとうございました!

高校生の時にうつになった話.これまでのお話はこちら
ep1
ep2
ep3
ep4


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