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高校生の時にうつになった話.ep2

前回、ガッツのある部に入ってしまった私。
入部後、どうなったのでしょうか。


部の練習や様子について

てめえら舐め腐ってんじゃねーよ

はい、出ました。後世にも受け継がれる名言。
これは当時の副部長が我々ひよっこ1年生に向けて言い放った言葉ですね。練習中、キビキビ動けずにいたのでしょうか。巻藁小屋に呼び出されて言われました。
※巻藁小屋=道場の横に設置された、巻藁に向けて矢を放つ練習ができる小さな小屋

今思うと、きっと彼も本心&個人の人格で言ったのではないでしょう。部の副部長としての人格で、ポジショントーク(使い方あってる?)で言ったのかな。(であってほしい切望)

外、走ってこいよ。

コーチが見ている中、みんな矢が的に全然あたらない。するとコーチが一言。すると部長が「はい!」と言い、「おい、走れ」と部員に。私達は持っていた弓矢を置き、道場を出て学校の敷地内へと走り出していったのでした。

さて、ここまではよくある日常茶飯事のこと・・・。矢が的にあたらないのは己の精神統一、集中が足りていないから、気持ちが弱いから。という考えのもと。矢が的にあたらないとしょっちゅうでした。

しかしその日はいつもと違い、「ちげえよ。裏だよ。」と言われ、道場のすぐ裏側にある土手を走ることに。さらに道場の入り口にコーチが立ち、一向に我々を道内に返す気が無いようです。
その日はひたすら走らされて、1日走って終わりました。

弓道部なのにね。マラソン部じゃないのに。袴を着た状態で。

「コーチィィィイ」と、泣き叫ぶ先輩女子。わおドラマティックやん!

ある日コーチが練習中に何かにキレたのか、急に帰ると言い出したのです。道場を出てそのまま車へと向かいました。

部員全員でコーチを追い、背中に向けて「帰らないでください!」「指導お願いします!」と必死に伝える部員たち。それを尻目に車のエンジンをかけるコーチ。それでも振り向きもせず帰ろうとするコーチへ、部内で一番声が高い女子の先輩が、「コーチィィィイ」と、涙ながらに叫んだのです。

・・・わお。

不謹慎ながらも、当時の私は無表情で、心のなかで一人、そうつぶやきました。なんか、ドラマみたいだなあ~。と、冷静な頭で、そのドラマチックな場を傍観していました。

練習外においても

授業終了後、クラスでのHRが終わったらすぐにダッシュで道場に向かわねばなりません。少しでも遅れると先輩たちが先に道場を開けて準備や掃除をしていたりするので、なんだか気まずいというか。なので少しでも早く向かいたいわけですね。

当時1年生の時のHR後、私は要領がわるいというか。HRで担任の先生が話している最中に落ち着かず。すると先生からどうした?と声をかけられ、早く部活に行かないと。と言ってしまったのです。するとどうでしょう、先生はブチギレ!「おおおい!部活よりHRのが大事に決まってんだろ!!」と怒鳴られたのです。

うわお….なんだよこの学校….こんなところにもモンスターがいたのかよぉ。
なんとも悲しいことに先生に怒られてしまったのでした。
親にもそんな怒鳴られたことなんて無いのに。
その後その担任から部へとクレームがいくのでした。

部におけるキャラクター&ポジション

厳しい練習を日々こなす中、私は部内でどのような立ち位置を確立していったのでしょうか。

入部した1年生は13人くらいだったかな。女子は私含めて5人。

Aちゃん:私が入部するきっかけになった同じクラスの子。真面目で太い芯を持った子。のんびりしていてたまにちょっと抜けている一面も持つ。
Bちゃん:長身細身。声は小さめだけどしっかり者。
Cちゃん:声が大きくて振る舞いもパワフル、少々ガサツさもあるけど大ぶりで大胆なアクションに救われる時も多い。
Dちゃん:女子女子した女の子。恋愛相談は任せろ。

私は…どうだったんだろう。自分では周りからどう思われていたのかはあまりわからないけれど、当時周りから言われたことを思い起こすと、「一見大人しそう、ゆるふわ、不思議ちゃんだけど、根性がある。」という感じかな。先輩から似てるねと言われた女子の先輩が居たのですが、そのようなかんじでした。

ポジションについては、こういっちゃあなんだけれども、よくもまあ自分で言うのかいって感じだけど、1年生の中では一番可愛がってもらってたんじゃないかしら。同年代の中で一番弓が上手かったと思うし、先輩やコーチからも目をかけてもらって期待されて、可愛がられていたと思う。ほんと、自分で言うのもなんだけども。

様子がわかるエピソードをいくつか紹介します。
※この後起こる事件の盛大な前フリにも繋がります

お茶が飲める

ある日、コーチから「おい、ちょっとこっちこい」って言われ正面に行き正座になった。何を言われるかと思えば、「(私)を見ながら美味しいお茶が飲めるわ。机にみかんとか置いてさ」と、言われたことがある。
私を肴にお茶?とんだ変態だと思ったが、よくよく話すとそのくらい私を見ていると癒やされる。うぶっこで可愛いらしい。ということだったそうだ。

選抜に選ばれて先輩たちのチームにメンバーイン

弓道は、「5人立ち」と「3人立ち」があります。
5人で1組、または3人で1組のチームになり、前の人から順番に弓を引いていきます。的の中心でもギリギリ端っこでも、的にあたれば1点でそのチームの合計点で競います。

私は1年生ながらも、練習試合や大会等で先輩たちのチームに組まれることが多く、よく選抜入りしていました。
先輩の中にも1人、S先輩という私と似たような性格でポジションの方が居て、コーチからの扱いも似ているところも多く、先輩達からも「(私)は、(S先輩)のようになっていくと思うから、」と、言われていた。
練習中も、そのS先輩と一緒に、先輩やコーチから指導を受けることも多かった。

部長がしてくれた指まきまき

部長は練習の時は厳しいが、練習が終わるとパッとスイッチを切ったようにおちゃらけ少年になるのでした。緩急をつけるのが上手く、面白い人だなあと思っていました。

練習中はよく指導をしてくれて、時たまにフッと胸や素肌の腕、腰に触れた時に内心ドキドキしていました。当時彼に下心はあったのかなかったのか。練習中は無いと思いますね、すごく的確に指導をしてくれて、おかげで弓の技術もあがったと思っています。指導も上手で、教えてもらうのも好きでした。

弓を引いていると、左手の親指第1関節の付け根内側と、小指の第2関節内側腹部分に、よくテーピングをします。
弓を引く時に指のお肉を巻き込むからです。(※人にもよる)
なので私はそこがよく皮が向けて、絆創膏を巻き、取れないように上からテーピングをします。

そのテーピングを、部長のM先輩がしてくれたのです。
同じチームになっていたM先輩が、皮がめくれてしまっていた私を見て、「テープセットとっておいで」と。持っていくと、消毒やテーピングをしてくれたのです。M先輩のことは、部長として憧れていて格好良いな、素敵だなと思っていたのもあり、とてもドキドキしていました。

その様子を女子の先輩達にチラチラ見られていたのは少し気まずかったですが、その先輩が他の人にそういうことをしている様子はほとんど見たことがなかったので、私を推してくれているのかなあなんて感じていました。
(テスト期間の練習休みの時、ボーリングに誘ってくれたりもあったなあ)

と、まあそんな感じで、1年生の頃は自分の技術のことに集中したり、先輩たちに教えてもらったり。とても楽しい時間を過ごしていたのでした。

いざ、2年生に進級。次代の幹部告知。え?私が?班長に決定!!(フラグ)

2年生になり、しばらく経った5月頃。部長等の幹部代替わりを行います。
2年生になった私達が主体となり部を引っ張っていくのだ。3年生は夏のインターハイをもって引退だったかな。

幹部メンバーについては、顧問の先生や先輩たちによって選出され、決定される。決まると、ある日の昼休みにメンバーが職員室へ呼び出されるのだ。

当日のお昼休み・・・「〇〇~〇〇さんは職員室へ来るように。」
呼ばれてしまった!
部長(1名)、副部長(1名)、班長(4名)。私は班長に任命されたのだ。(A~Dまで、部員は班に分けられる。その班の責任者が班長)職員室に集まり、告げられた時、本当は嫌で断りたかったけれど、実質的にはそれは許されないのだ。

さて、班長に任命されてしまった私。
これは完全なるフラグが立ちましたね。
ここから、いよいよ。じわじわと生命の危機が脅かされていくのです・・・

Hello , World!
Welcome to HELL!
次回へ続く!

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