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高校生の時にうつになった話.ep1

私、高校2年生の時にうつになりました。
その話を書いてみようと思います。

※暗くならないようなるべくポップに書いています。
※医学的な情報等はありません。
※「うつになったことを主軸とした我が青春時代のお話」がテーマです。


プロローグ

当時は、弓道部に所属していました。
インターハイの常連といわれるほどの強豪校でガッツがバリバリ入っていた部。

入部したきっかけは、たまたま高校の入学式後に同じクラスで名前順が前後の子と仲良くなり、その子が放課後に見学行くというので、じゃあ私も行ってみようかなあ~というめっちゃ軽い気持ちでついて行ったのでした。

この選択が、なんと私の青春時代に大きな影響を及ぼすものになるとは・・・!

見学、体験入部。その場で何も考えずに即入部!

見学に行くと、そこでは袴を着てスッとした出で立ちで弓を引き、トンッと矢で的を射るシュッとした人たち。
めっちゃかっこいー!!

そこから1週間は体験入部期間。
練習は最初から弓が引けるわけではなく、最初は「ゴム弓」といって、弦の部分がゴムで出来た練習器具を使います。

弓道部は男女混合なので、みんな一緒に活動。1年生たちはみんな体操着で並び、先輩に教えてもらいます。
私は、2年生男子の先輩に教えてもらっていました。
その時の感想・・・「先輩めっちゃかっこいー!!」
ゴム弓練習自体はひたすら基礎練みたいなものなので特に楽しくはない。
かっこいい先輩が教えてくれることにドキドキしていました。笑
本当に最初はそんな感じで、かれこれ1週間。その部がどんな感じなのか、方針や練習量、評判等何も調べることをせず、深くも考えずに、ただ先輩がかっこいいからという理由だけで入部届を出したのでした。

入学式当日に、あの子と仲良くならなかったら、部活動見学について行かなかったら、入部していなかったわ。そういうのも運命だよなあ~。

練習、気合い入ってんなぁあ!ガッツありすぎやろ!

ほぼ毎日朝から晩まで休みなし

そもそもの練習自体は、朝6時半~始業前、昼休み、放課後~20時迄。
やっていた気がする。

私は学校まで片道1.5~2時間程かかっていたんじゃないかしら。
自宅から自転車をシャカシャカ漕ぎ、電車を2本乗り換え、学校の最寄り駅からはスクールバス。ただし早朝はスクールバスが走っていないので市営バスに乗る。

練習日も、テスト期間と年末年始を除いた日は毎日。
一応形式的には日曜日は自主練日となっていたけれど、実質的には通常運転の練習日。

そんなわけで、私は朝始発電車に乗り、帰りは家に着くと21時を過ぎる。
ほぼ毎日練習をする、そんな生活をしていたのだ。

超厳しい上下関係

さて、入部してからしばらくはみんな優しい先輩たち。
しかし、およそ1ヶ月程経った5月、ゴールデンウィークが明けた頃には、先輩たちが本気出してきた。部のマジな姿が見えてきたのです。
「こっ、これがこの部の本性か!気づいた時にはすでにお寿司。すげえところにはいっちまったでオレはぁ!」と、少年ジャンプの主人公みたいな独り言を心の中で呟いた当時15歳の少女。

部は、もともと上下関係がとても厳しく、武道ということもあり礼儀等のルールが徹底されていました。
挨拶は絶対!!何もかも、1年生がやる!!先輩にやらせてしまったら怒られるので、先輩がやっちゃう前に「やります!」と言ってやり、先輩がやってしまっていたら「代わります!」と言って代わるのだ。

部活動中はもちろん、部活動外の時間でも校内で先輩が居たら、どんなに遠くても「こんにちは!!」と、クソデカボイスで叫ばねばならぬのだ。
今考えるとすごかったな。
当時は、その部でのルールは絶対。先輩の存在は絶対だった。俯瞰して考える頭の余白はなかったなあ。

絶対君主のキレキレ暴君外部コーチ登場

さらにその部には郊外のコーチも居て、その人がまじでめっちゃやばい。
身体がデカくて、いつもタバコを吸っていた。オレンジのパーカーを着てクロックスを履いてやってくる。
弓道場は高校の敷地の一番端っこにあり、裏門のすぐ目の前。
部活動の時間になると、車でブーンってやってくる。

初めてコーチを見た時、すごい圧を感じた。
車の音がしたと思ったら、先輩たちが裏門のところにダッシュで集まり、「こんにちは!!!」と絶叫するのだ。
そして、”いつもの”コーヒーを女子が出す。
いつもの椅子に座り、無言で練習を見る。
側に部長やお気に入りの部員を座らせ、何か指示したりする。
そのコーチが来ると、部内の空気が一瞬にしてピーンっと冷たく張り詰める。

なんか、怖ぇぇぇ。
毎回コーチが来るたび、そう思っていた。

ある日、事件は起きた。
当時まだいたいけな少女15歳の私。

練習中、先輩が何をしでかしちまったのかは分からないが、
いきなりコーチがキレ出した。
突然「オルアア゙ァ゙!!」と大きな声を上げ、先輩の胸ぐらを掴み、道場の壁に頭をガンガン叩きつけ始めたのだ。

ナンテコッタイ。マジカヨ。

唖然とし、言葉が出ない私。周りの1年生もみんなそうだったと思う。
(そうだよね?あの時のみんなー)

ナニコレ、暴力ダメ、ゼッタイ。

それから、度々見かけるようになったキレるコーチ。
たとえそれが女子であっても関係なく、躊躇なく頭を鷲掴みにし、道場の壁にガンガンする。
今の時代では完全に事件になりますね。
いや、当時でもだめだろうとは思うが、それこそ指導!耐えてこそ一人前!みたいな感じでしたね、当時の空気感は。

多分、所属していた頃の記憶でしかないけれど、私の代以降は暴力風なことは受けていないんじゃないかな。私たちの代以降から、なんとなく変わっていったのか、コーチが落ち着いていったのかしら。
とにかく先輩の代の時はすごかった・・・。というわけで、スゲェ部に入ってしまったわけですね。

さて、こんなガッツがある部に入ってしまった私。
一体どうなっていくのでしょうか。
次回のお話に続く・・・

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