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地方就職と地域貢献<2>

私のもとには、
①首都圏→地方
②田舎→いまより都市
といった、移住を検討する方が相談をよせてくださいます。
①②共通の移住先として「地方都市」を挙げる方が多いというのが特徴です。

その中で、①の方が語る移住×転職の理由によくあるのが「地域貢献」で、
特に「20代後半のUターン相談」となると、半数はこの理由を語るのではないでしょうか。(残りは家族の事情やメンタルヘルスなど)

地域貢献と就職


地域貢献を語ることが悪い、という話ではないと先にお伝えします。
ではどんな話かというと、
就活時に「地域貢献を語るとはどういう意味か」ということを
知っていっているのだろうか、ということ。

地域貢献×個人
地域貢献×企業(就職)

この二つは、「誰が 貢献活動を するのか(主語)」が異なります。

そして相談者の語る貢献のあり方は「×個人」です。
志望動機などに見かける、地域貢献のストーリーのほとんどは、表面的には企業を通じてと書かれていても、よくよく話をきくと個人の満足を満たそうとしている内容が多くあります。

承認欲求など欠乏を満たすための貢献ほど、満たされないものはありません。そもそも、会社に満たしてもらおうという姿勢、満たされるわけがないのです。

誰がおこなう「地域貢献」?


地方貢献(地元貢献)したいのであれば、納税すればよい話。ボランティアでも、ゴミ拾いでも、十分に地域に貢献している活動です。

真に地域貢献を志望動機に掲げ企業に入りたいのであれば、
「どのように企業を通じて社会に貢献するのか」を言語化する必要があります。そしてそのためには、「誰がおこなうのか」を意識しましょう。

「企業を通じて地域貢献」=「地域貢献するのは企業」です。
そして社員は企業が地域貢献できるよう、企業に貢献し利益を出す。

そう、一個人の貢献の相手は「企業」なのです。
そして志望動機で語るべきも、この話。企業にどう貢献するのか。

企業に貢献する=利益をあげる<何に・どのように>
 +
利益があることで企業は独自の貢献活動を展開できる
 =
社員はその活動に参加していることになり、
直接地域に何かをしていなくても
「企業を通じた社会貢献に参加した」と言える
※企業理念などに賛同できない会社に入社していた場合、不本意な活動となることも。

そしてこの「企業を通じて」という視点が、visionを語るヒントでもあります。


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