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がっかりできる人生が最高の人生

『がっかり』って誰もしたくないです。

類語だと失敗とか失恋とか失望ですね。漢字ってやっぱりうまくできてます。失うのは誰にとっても回避するべきものです。

特に最近はそう考える傾向の人が多いですよね。合理的思考、コスパ、タイパ、などは『がっかりを避けたい』という考え方が根底にあります。

でも頻繁にがっかりできる人って、豊かな人生を歩んでいる証拠です。

がっかりのメカニズムは、『挑戦→期待→結果が出ずに期待外れに終わる→がっかり』となります。

つまりリスクを取って挑戦する人は、それだけがっかりしやすいということになります。

一方がっかりしていない人というのは、挑戦していない人です。だから期待することが何もないので、がっかりもしない。

リスクを取らず、失敗を避けて避けて避けまくる。

平穏で穏やかな人生ともいえますが、日々のルーティンをこなすだけのつまらない人生とも言えます。

「いや、それが一番いい人生だろ」という意見の人もいるとは思いますが、そういう生き方を選択すると、人生の最後に激しい後悔が待っています。

というのも人間って、やった後悔よりやらなかった後悔の方が大きいんです。

お年を召した方に、「人生で一番後悔することはなんですか?」と問うと、「あの時〇〇がしたかったけどやらなかった。それが人生で一番の後悔です」という答えが返ってきます。

〇〇しなければよかったというのはほぼ聞かれません。ちなみに犯罪とか過去の過ちは除外しています。

がっかり回避型の人生には、最後の最後にそんな落とし穴があるんです。ラストでどかんと特大のがっかりが跳ね返ってくるんです。

例えば作家になりたい考えるならば、新人賞の公募やネットに小説をアップする挑戦をしなければならないです。

もちろんそう簡単に受賞したり、読まれるわけがありません。

予選で落ちたりアクセスがまるでないというがっかりを、これでもかと味わう可能性の方が高いです。

でも新人賞に受かってプロデビューできれば、莫大な喜びのリターンが返ってきます。

僕だって苦心して書いた作品が売れないというがっかりを、もう何度も何度も味わっています。そのたびに凹みまくります。がっかり人生ですよ。

けれど作品を書かなければよかったとは一度も考えたことがありません。このがっかりが、いつかリターンになるのを知っているからです。しかもがっかりが多ければ多いほど喜びも大きい。

「そういえばこの一年がっかりしてないな」と思う人は、なんの挑戦もしていないということです。それだと晩年、激しい後悔に襲われるかもしれません。

何か少しでもやりたいことがあれば挑戦し、そのたびにがっかりする。それが人生における幸せなのかもしれません。

↓最高の感動作です。おすすめです。ぜひ読んでみてください。


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