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夢を叶えられる人、叶えられない人



夢を叶えられる人と叶えられない人がいます。

放送作家として芸人さんの世界を見てきたんですが、圧倒的に面白い一部の芸人さんは除いて、「なぜこの人は売れて、この人は売れないんだろう」と感じることが多々ありました。そこまで実力に明確な差はないのに、結果が大きく違うんです。

1 自信がある


じゃあ何が違うのかを考えると、まず第一は自己肯定感です。

やっぱり自己肯定感がない人は夢が叶いにくい気がします。なんだかわからないし、根拠もないけどできるという自信ですね。

そんなのただの妄想だろうという人もいるかもしれないですが、どんな人でも最初は妄想からはじまっています。

HONDAを世界のHONDAにまで成長させたのが、創業者の本田宗一郎です。

まだまだ従業員が数人足らずの頃、本田宗一郎はミカン箱の上に立って「世界一の企業になる」と演説していました。まだバイク一台もろくに作れない時代です。

それって傍目から見ていると、ただのやばい人じゃないですか。従業員も、「また社長がほらをふいている」とあきれかえっていたそうです。でも夢を叶えた人って、たいていこうなんです。

金も能力も何も持ってないのに、やたらと自信だけはある。そのため周りから変人扱いされる。現実不可能に思えるビジョンしかないんです。

本田宗一郎と比べると規模は小さいですが、僕もプロの放送作家になりたい、プロの小説家になりたいという夢を叶えました。不思議と『なれないわけがない』と思っていました。

でも何も国語の点数が高かったとか、作文を褒められたこともないです。小説を書いたことすらありませんでした。

でもいずれ自分が作家になるビジョンが見えていたんです。

だから夢を叶えるためには、根拠のない自信が大切になります。

2 行動が妄想を夢に変える



続いては、行動しているです。

世界一のメーカーになると本田宗一郎が豪語して、朝から晩まで遊んでいたら夢は叶わないですよね。

昼夜問わず開発に勤しんだから世界のHONDAに成長できたわけです。

だから根拠のない自信プラス行動しなければならないんです。周りでよくいるのが夢は語るけど、行動していない人ですね。

プロのミュージシャンになりたいと言いつつ、曲は一曲も作らずヒモになっているような男です。

日中ガリガリ君を食べながら河川敷を散歩して、少年野球の練習を眺めている。カーンという金属バットの音と共にため息をこぼし、「なんでプロデビューできねえんだろ」と肩を沈ませる。

そりゃなれるわけないじゃないですか。

こういう人がいるから、夢を追っている人がある種うさんくさく見られるんです。

「作家を目指しています」という人でも、一文字も書いていない人もいます。こういう人だと夢が叶うわけがないです。

アクションを起こさなければ、夢はただの妄想です。妄想を夢に変換するには行動すること以外にありません。

3 あきらめをどう回避するか


3つ目はあきらめないことです。

夢を追うと挫折しかありません。やることなすこと何もかもがうまくいくなんてことは絶対ありえないです。

思い通りになんてならず、想定外のことしか起こらないんです。

最初はやる気に満ちあふれていても、失敗と挫折が矢のように降り注いでくる。自信という鎧が穴だらけになると、「……やっぱり自分には無理だ」とあきらめるようになります。

でもあきらめたら終わりなんですよ。早くあきらめて次の道を探すという方法もありますが、夢っていうのは中々叶わないから夢なんです。

夢の対義語は『現(うつつ)』ですからね。夢が簡単に現になったら、世界中は大パニックじゃないですか。現実の対極にあるから、夢は叶えるのが困難なんです。

だから夢を追う過程で、あきらめる気持ちに必ずなるとあらかじめ想定しておく。その上で、あきらめないようにどう自分を持っていくかが大事なんです。

「まあ最後はうまくいくだろう」という楽観主義の人が夢を叶えやすいのはそのためです。楽観的な人はあきらめ耐性が極めて高いんですよ。

でもそんなポジティブな人ってそうそういません。日本人は特にそうですよね。そういう人が夢を叶えるためには、夢のセーフティーネットを備えておくことです。

それは、『励ましてくれる人』です。

彼氏・彼女やパートナー、友人、知人、親、兄弟ですね。あきらめの谷に落ちそうになるところをガードレールで防いでもらうんです。

例えば失敗して、「俺やっぱりあきらめる」と肩を落としているとします。そこを隣で「もうちょっとやろうよ。あなた才能あるんだからさ」と励ましてもらい、やる気を出させてもらうんです。

これがもし真逆で、「そうだね。あなたには絶対できない。才能なんて欠片もないんだから。あきらめて普通の人生歩んだ方がいい」と言われて、やる気の出る人って少数派じゃないですか。

いわゆる『ドリームキラー』という人です。こういう人が周りにいると、夢が叶う確率がぐんと下がります。

自分が悲観的な性質で、さらに周りもドリームキラーだらけで夢が叶うわけないんです。

だからもし近くにドリームキラーがいたら、なるべく遠ざけることが大事です。

「いや、俺の周りにそんな励ましてくれる人なんていないよ」っていう人は、コーチを付ける手法もあります。

スポーツ選手のようにプロのコーチに励ましてもらうんです。やっぱりプロなのでその人に応じた励まし方をしてくれるんです。

僕もコーチングの技術を学んで、クリエイターやアーティストのためのコーチをいずれやりたいぐらいです。作り手や表現者の気持ちは痛いほどわかりますからね。

それだけ夢を叶えるためには、『あきらめを回避する準備』が必要なんです。

最高の感動作です。おすすめの一冊です。ぜひ読んでください。


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