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【雑記】『Gのレコンギスタ』は『ガンダムUC』を否定している
『Gレコ』関連の記事も3つ目になりました。
今回のテーマは、『Gレコ』は『UC』の否定形として生まれたのではないかという仮説の検証です。
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『Gレコ』は、監督の前作『∀ガンダム』を土台に作られています。そのため、「宇宙で暮らす人々と、それを知らずに地球で牧歌的生活を営む人々」という構図をはじめ、『Gレコ』は『∀』と共通する設定が多くみられます。
しかし、そこから描かれる物語は真逆と言って
ベルリ・ゼナムは「ニュータイプ」を超えられるか?:劇場版『GのレコンギスタⅠ』後編
はじめに「脱ガンダム」を目指す劇場版『Gのレコンギスタ』。
『Gレコ』が本当に『機動戦士ガンダム』を超えられるのためには、『ガンダム』が紡いだ物語を超えなければならない。それはつまり、『ガンダム』に代わる①新しい少年の成長譚と、②新しい未来像を提示するということだ。
そこで、まず1章で、宇野常寛著作『母性のディストピア』を参考に、『機動戦士ガンダム』を「ガンダム」「アムロ」「ニュータイプ」とい
このディストピアを、君は生き延びることができるか?:劇場版『GのレコンギスタⅠ』前編
はじめに11月29日、劇場版『GのレコンギスタⅠ 行け! コア・ファイター』が公開された。
この作品が目指す目標は、「脱ガンダム」である。「Beyond」というプロジェクト名が示す通り、脱ガンダムとは、『機動戦士ガンダム』を超えるという意味だ。
ロボットものに革新を起こし、ジャンルを40年にわたって牽引してきた『ガンダム』を超える。壮大な目標の前に、一度はTV版で挫折したのだが、僕は、この劇場
湯浅政明監督とヒーローの誕生②:『きみと、波にのれたら』後編
「泣き虫」のヒーローから託されたバトン:『DEVILMAN -crybaby-』2017年にNetflixでアニメ化された『DEVILMAN -crybaby-』は、ピンポン以上にラディカルな変更が加えられており、物語の着地点も大きく異なります。
時代設定を現在に設定するにあたって、サバトに同性愛者を自然に配置したり、BEAMSやプロのラッパーに依頼したりした点が評価されました(しかも物語に密接
湯浅政明監督とヒーローの誕生①:『きみと、波にのれたら』中編
後半は、『きみと、波にのれたら』のメインテーマである「ヒーロー」について、湯浅監督の過去作を踏まえながら分析します。長くなってしまったので中後編の二つに分けました。
象徴としてのキャラクター湯浅監督のアニメでまずもっとも目を引くのは、独特なパースと色使いでしょう。陰影をつけないフラットでミニマルなデザインに、現実とは異なる不自然な彩色を施し、物理的な価値観を無視して縦横無尽にパースを変えるため、
リア充は爆発しろ、だが『きみ波』は見とけ:『きみと、波にのれたら』前編
どうもです。
今回は劇場アニメ『きみと、波にのれたら』です。
『マインド・ゲーム』、『四畳半神話大系』の湯浅監督の新作とあって、ギラリと鋭利でポップな作品を予想して見に行ったら、まさかの超王道ラブストーリー。
あまりにまばゆい愛に「リア充云々」というオタク達の僻言もかき消されていくような、爽やかで夏らしいアニメでした。
予想との食い違いから批判する方も見られましたが、個人的には、ストレート