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77.被害者の私。加害者の私。救済者の私。

私の内面には3人のが居ます。

1人目:被害者の私

2人目:加害者の私

3人目:救済者の私

私は、日常生活のなかで、まるで多重人格障害(解離性同一性障害)のように、人格が入れ替わるような感覚に陥ることがあります。

***

3人の私とは?

【被害者の私】思春期までの私。人に対して過剰にビクビクしている。いい子で在ることにこだわる。

【加害者の私】青年期の私。(引きこもり期の私)人に対する不信感が強い。人に対して上から目線。基本「めんどくさい」。自分を大事にしない。人の関心をひくためなら病的なことをなんでもやる。

【救済者の私】依存を断つ治療を始めてからの私。被害者、加害者の私の主張を聴きながら、折り合いをつける自分調整役。2人の私のなだめ役。前向きに人生を生きようとしている。

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以前依存症の治療で入院していた精神病院では、3か月ワンクールで院長先生が、依存症についての勉強会を開いていました。(入院中は参加必須のプログラムです。)

そこで先生が話されていた内容で印象的だった言葉が今日のテーマです。【被害者の私。加害者の私。救済者の私。】

被害者と加害者が自己主張強めで困っています(笑) 

数日前にこんな記事を書きました。

この時表現した病みりみ子が、今日のテーマでいう加害者の私です。

なぜ10年以上前に聞いたドクターの言葉を覚えていたかと言うと、腑におちたのです。

かわいそうな私だけではない気がする」「私は実家にいる時、こんな扱いを受けて、こんな環境で育って!!だから私は被害者だ!!」と主張するには、自分が10代後半にその家族に対してやってきたことはどうなの?なんとも言えない違和感がありました。

その違和感を払拭してくれた言葉だったのです。

どれも自分。

被害者であり、加害者であり、救済者でもある、そんな私。

(なるほど( ゚Д゚)‼) 

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冒頭に人格が入れ替わるようと表しました。

回復のミソは、この入れ替わり許すな

という話なのです。

ビクビクしたり、不信感が強かったり、攻撃的だったり、いい加減で、弱弱しくて自信がない。

ここで、そんな内面のざわつきを俯瞰し「ちょっと待って」と言える救済者の私が出番なのです。

この「ちょっと待って」が言えるかどうか。

「それって本当に恐いことなの?」

「その態度は人の迷惑になるんじゃないかなぁ?」

「人を攻撃しても何にもならないよね?」等々。

「ちょっと待って」に続くこれらの言葉は、私のなかにあるのです。

(その多くが、これまで私の治療に携わってくださった人たちの言葉です。)

***

被害者の私、加害者の私を、『弱さ』とすると分かりやすいでしょうか。

人は弱いものです。しかし私の根本は弱すぎなのです(笑)

何事も程度ですね。

大人として生きていくうえで『生きづらい』ほど弱いのであれば、改善したほうが自分のため、周囲の人のためです。

自分の弱さを認めたくなくて(向き合いたくなくて)虚勢を張り生きてきました。

自分の弱さを認めない(向き合わない)=自分自身をごます。ですから、なにをやっても心が充足しないのです。

なにをやっても自己評価は『いつも中途半端、劣った私』です。

***

そんな低い自己評価をあげるべく、やるべきはまずは自分自身に関心をもつこと。そして、調整スキルをあげること(笑)

被害者の私、加害者の私の主張に振り回されているようでは、まだまだなのです。

凛として、「ちょっと待って」「それおかしくない?」「やり方を変えてみよう」「こわくても大丈夫だよ」「私がいるよ」

自信をもって被害者の私加害者の私と対話をしましょう。

弱さ』を潰す、見なかったことにする、のではなく、目指すのは調和です。

いつもバラバラだった私の内面が、調和され、ひとつになる。

安定するとは、そういったことのように思います。

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