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【書評】成功者がしている100の習慣:ナイジェル・カンバーランド
迷わないことがない。
そんな人生だ。
特に2017年末に新卒で入社した会社を辞めて転職してからは、
キャリアのこと、人生のことに迷ってばかりだ。
だからこそ内省する時間が重要だし、
サウナにハマったのも自分と向き合う時間が必要、という意味合いもあったと思う。
なぜ迷うのか改めて考えてみると、
今の人生に何かしらの不満があるからで。
それをどう改善するのかを考えるから、迷いが生まれる
【書評】黒人はなぜ待てないか:マーチン・ルーサー・キング
最近、黒人の歴史に関する本を集中的に読んでいる。
2020年のBLM以降、
特にアメリカでマイノリティである彼らの行動の源泉に興味をもったこともあるし、
シンプルに、現在のポップカルチャーにおいて主役である黒人の世界を、少しでも知りたいと思ったのだ。
数冊の本を読み、
ある程度知識がつくにつれ、
たかが50年前の出来事だとは思えない現実があったことに、改めて驚かされる。
今の価値観で
【書評】BANK4.0:ブレット・キング
最近よく思うのが、
変革が起こるには時間がかかるということ。
当たり前のことを言っているようだが、
自分が意識的にトレンド情報を追っかけていたり、
スタートアップ界隈に関わりを持っていたりすると
この感覚は顕著なのではないかと思う。
要はイノベーター理論の話をしている。
情報に対してある種先進的な人と、
それを追いかけるマジョリティ。
このギャップにはおおよそ3年くらいあるイメー
【書評】データから真実を読み解くスキル:松本健太郎
新型コロナウイルスの世界的な蔓延以降、
日本において一つ明らかになったことがあると思う。
それは、数字を読むスキルが、
人によって本当にバラバラであるということ。
また特定の人達(そして割と多く存在する)が、著しくこの能力が低いということだ。
そしてこのスキルを社会全体で向上させることが、
正しい意思決定や
正しいリソースの投下に非常に重要であるということも、また明確になったと思う。
【書評】なぜ世界は存在しないのか:マルクス・ガブリエル
哲学者の思想を読むとはどういう行為なのか。
2021年に入り、意識的に哲学書と呼ばれるジャンルの本を読むようになり
この行為の意味を考えるようになった。
自分にとっての読書とは、
・感情を動かすという意味での娯楽
・知らない世界を教えてくれる手段
の二つに基本的には分類できる。
哲学書を読むことも、後者の方に該当するのだと、当初は思っていた。
しかしマルクス・ガブリエルの『なぜ、世
【書評】ルポ川崎:磯部涼
読むことは、知ることではない。知るための最初のきっかけに過ぎない。
このことを頭に浮かべながら、本書を読み進めた。
なぜなら本書の舞台となる街、川崎のことを
一冊の本を読んだ程度の距離感で語ることはとても危険であり、
それはすべての読書体験に当てはまることだと、気付かされるような作品だったからだ。
作者の磯部涼は以前に記事を書いた『令和元年のテロリズム』の作者であり、
実は本書の方が先
【書評】うもれる日々:橋本亮二
自分は出版社で働くんだと思っていた。
小学生の頃から一番好きなことは読書。
当然のように将来は、東京の出版社で働くのだと信じて疑わなかった。(作家じゃないところに公務員の家庭に生まれた背景が透けて見える気がする)
大学生になり、
紙以外のメディアの面白さを知るにつれ、
出版社で働くことへの興味は驚くほど薄れてしまったが、
今でも本を読む時間が一番好きだし、
ただ本を読んでお金をもらえ
【書評】あらゆる場所に花束が……:中原昌也
堕ちることへの願望。
倫理観を踏み躙ることへの憧れ。
中島哲也監督作、『渇き。』を観た際、自分の中にあるこのような欲求に気付かされる感覚があったことを覚えている。
おそらく、自分自身は飛び越えないであろう壁を越えていく登場人物たち。
その破壊性。
破滅性。
暴力性。
もちろん自分がそのような状態にならない保証はどこにもないことは分かっているが、
それでも多くの人は自身の中に眠ってい
【書評】アフター・リベラル:吉田徹
ポップカルチャーに親しむと、自ずと現代の政治に対して意識的にならざるを得ないことは、あまり異論の余地がない言説であると思う。
なぜなら映画・ドラマシリーズ・音楽・小説などのクリエイターは、自らの作品に政治的眼差しを入れ込むことが多いし、
さらに言えば彼らの制作欲求の出発点がそこにあることすらあるからだ。
わかりやすい例として、マーベル・シネマティック・ユニバースの2021年4月に公開されたド
【書評】ここじゃない世界に行きたかった:塩谷舞
同時代性を感じる書き手。
塩谷舞初の著書『ここじゃない世界に行きたかった』は終始それを感じさせる一冊だった。
生まれは1年違い。
新卒で働き始めた業界も、
著者はWEBメディア。自分は広告代理店のWEB部門。
その後、年月を重ねるにつれて(これは誰もがそうかもしれないが)
働くこと、生活することへの意識が変わっていくこと。
そんな出自から、様々な変化まで。
自分の体験や、今感じてい
【書評】ショッパー・マーケティング:流通経済研究所
深いデータを取れるテクノロジーが発達したことを背景に、
「ユーザーを知る」というマーケティングで最も大切なことをより精緻にやれるようになったよね。ということが記載されている書籍だった。
主に小売の現場では、
過去においてPOSデータを使い、どんな商品がどの店舗でいつ買われたかという情報を起点に施策を考案していた。
しかし個々のユーザーを紐付けるFSPデータが活用できるようになったおかげで、
【書評】令和元年のテロリズム:磯部涼
生きることの怖さと理不尽さ。
自分が本書を読みながら常に感じていたのは、この感情だ。
令和元年に起こった凶悪殺人事件を取り上げたルポタージュである本書は、
殺人事件の犯人やその家族、周囲の人間の証言を元に
事件がなぜ起こったのか、個人・社会の両面にフォーカスし明らかにしようと試みている。
その中で自分が恐怖を覚えたのは、
自分の努力だけではどうすることもできない理不尽さに、常に晒される
制限されてつらいこと、つらくないこと
制限がある。ということはその分、自分の中での大切なものや譲れないものが浮き彫りになることであると思った。
外に出れない。
この状況の中で自分が一番つらいことはなんなのか?
スタバに行けない。
本屋に行けない。
レストランに行けない。
オフィスに行けない。
ジムに行けない。
普段、当たり前にやっていたことができなくなる。
でも例えば
通勤できない。
飲み会ができない。
同僚と
『「数字で考える」は武器になる』中尾隆一郎:ROI視点を仕事はもちろんプライベートでも
普段仕事をしていると、
・上司から急に仕事を振られる
・たくさんある業務の中でどこから手を付けるべきか分からなくなる
こんなことがよく発生するかと思う。
今回紹介する中尾隆一郎の『数字で考えるは武器になる』は、
目の前の業務に対して無闇に取り組むのではなく
数字で考えることを起点にすることで
業務をスムーズに、かつ成果を最大化させる手法を教えてくれる。
本書で述べられている数字で考
『ポジショニング戦略』アル・ライズ、ジャック・トラウト:理想を語る前に現実を直視しろ
企業であれ、個人であれ。
人にこう思って欲しい。こんな風に思われたい。
そんなことを企画したり、考えたりする事があると思う。
ポジショニング。
企業や自分自身がどこにいるのか?どこにいたいのか?
シンプルにこう考えることができる概念だ。
今回紹介する『ポジショニング戦略』は
アル・ライズとジャック・トラウトによる古典的名著であり、
1972年に発表されたとは思えないほど、
現在の
『顧客起点マーケティング』西口一希:マーケティングを成功させるための具体的すぎる一冊
自身の手の内を明かすこと。
成功の手法はできる限り隠し、自分だけのものにする、というのがこれまでの一般的な考え方だったかと思う。
しかし今、その流れが変わってきている。
ベストプラクティスや成功の秘密を公開し、
それを関係者が実践し成功する人間が増えることで
提唱者の価値が上がり、仕事が回ってくるようになる。
今回紹介するスマートニュース社の執行役員である西口一希氏の『顧客起点マーケテ