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わし流 芸術の春夏秋冬

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美術館・文学館・映画館など、いろいろ行ってます。
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2022年12月の記事一覧

ついこの前、東京SGで見た戦前地下鉄のレトロポスター原画は10倍美しかった!! わし流 芸術の冬2022年末⑦「杉浦非水 時代をひらくデザイン」静岡市美術館

ついこの前、東京SGで見た戦前地下鉄のレトロポスター原画は10倍美しかった!! わし流 芸術の冬2022年末⑦「杉浦非水 時代をひらくデザイン」静岡市美術館

ときどき遠征する静岡市美術館で見た特別展。正直、「杉浦非水」というお名前は知らなかったのですが、絵を見りゃ見覚えのあるものがいくつもありました。特にいいと思うのがタイトルに書いた地下鉄銀座線開通のポスターです。ポスターと原画を並べて展示してありましたが、原画はあまりにも美しい! もっとも印刷物は経年劣化があるかもしれないし、最近の複製は原画と見分けがつかないくらい綺麗に出るから、もしかしたらそのよ

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三代広重、芳年、タイガー立石…この数年見たことある作品がいくつも! 裸の大将・山下清の駅弁懸け紙もあったよ。わし流 芸術の冬2022年末⑥「鉄道と美術の150年」東京ステーションギャラリー/西武鉄道大幅遅延で予定を急遽変えて「ポスターで見る映画史Part4 恐怖映画の世界」国立映画アーカイブ⑦

三代広重、芳年、タイガー立石…この数年見たことある作品がいくつも! 裸の大将・山下清の駅弁懸け紙もあったよ。わし流 芸術の冬2022年末⑥「鉄道と美術の150年」東京ステーションギャラリー/西武鉄道大幅遅延で予定を急遽変えて「ポスターで見る映画史Part4 恐怖映画の世界」国立映画アーカイブ⑦

まずは西武新宿から東京メトロ丸の内線で東京に向かい、東京駅のステーションギャラリーへ。内容はタイトル通りです。

本来は別の美術展に行くつもりが西武鉄道の大幅遅延により急遽予定変更。まずは「カプセル飯獣」の1つ、吉野家の優待券を利用して東京駅近くのいつもの店で大幅に遅れた昼めしを…と行ってみたところ、見当たらず。このところ東京ではあっちこっちでドッカンドッカンとやってますが、そのあたりも何やら大規

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ジジイになってもなお夏の盛りであり続けた北斎、こうありたいような、そうでもないような…? わし流 芸術の冬2022年末⑤「夏の盛りの蝉のように」加藤健一事務所 本多劇場

ジジイになってもなお夏の盛りであり続けた北斎、こうありたいような、そうでもないような…? わし流 芸術の冬2022年末⑤「夏の盛りの蝉のように」加藤健一事務所 本多劇場

絵について遠慮なく意見を戦わす。タイトルはそんなような意味があるように思えます。ワシにも遠い日の若き頃、30年ぐらい会ってないけどいちおう友人ということになっている石川ゴエさんなどの仲間と持ち寄った作品について喧々諤々の? 意見の交換をしたことがありました。スポーツでも何でも同じようなことは誰にもあるんじゃないでしょうか。ま、最近の人は対面では本音を言わないようですが本当にそれでいいのか…。そんな

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少年時代に「太陽の塔」を大阪万博会場で見てから52年…今回の展示も正直、なんだかよくわかんないけど、もの凄い生命力をビンビン感じる! わし流 芸術の冬2022年末④「展覧会 岡本太郎」東京都美術館

少年時代に「太陽の塔」を大阪万博会場で見てから52年…今回の展示も正直、なんだかよくわかんないけど、もの凄い生命力をビンビン感じる! わし流 芸術の冬2022年末④「展覧会 岡本太郎」東京都美術館

某アニメ映画を見に有楽町へ。12月中旬の東京はまだまだ黄葉中。ところでこの某アニメ映画、登場人物の絵がなんだかゲイっぽく見えてしまうのはワシだけでしょうか…?

…というようなことを考えながら上野へ移動。フェンスが壁でなくなった西洋美術館でも黄葉の前で考えている人がいました。しかも全裸で…。

岡本太郎展の感想はタイトル通り。とにかく見て感じなければ!!

師走の日は短く、鑑賞し終えるとすでに夕方

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まだまだ黄葉、12月の古都・鎌倉で「2人の巨匠の人生は面白かったんだろうな」とうらやましく思う…わし流 芸術の冬2022年末③「映画をデザインする 小津安二郎と市川崑の美学」鎌倉市川喜多映画記念館…そして「連中」も小津ファンだった!

まだまだ黄葉、12月の古都・鎌倉で「2人の巨匠の人生は面白かったんだろうな」とうらやましく思う…わし流 芸術の冬2022年末③「映画をデザインする 小津安二郎と市川崑の美学」鎌倉市川喜多映画記念館…そして「連中」も小津ファンだった!

12月の10日でも鎌倉駅前はまだまだ黄葉。

おなじみ川喜多映画記念館でタイトル通りの展示。小津先生、監督協会のロゴマークをデザインしたり、本の装丁をしたり、女優の着物を選んだり…と、演出だけでなくさまざまなことをデザインしていたことがよくわかりました。

いっぽうの市川崑監督はアニメーターとしてスタート、「犬神家の一族」のタイトルロールはインパクトあったし、「銀残し」 といわれる処理も有名。

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圧巻は「風説ながれ旅」…今年の本当の紅白の大トリを、すでに見た気分! わし流 芸術の冬2022年末②「芸道60周年北島三郎 明治座ファイナルコンサート 千秋楽」明治座

圧巻は「風説ながれ旅」…今年の本当の紅白の大トリを、すでに見た気分! わし流 芸術の冬2022年末②「芸道60周年北島三郎 明治座ファイナルコンサート 千秋楽」明治座

特に大ファンというわけではないけれど、数十年にわたって常にテレビ等で親しんできたので、一度は生で聴いておきたかったサブちゃん。引退するわけではないのでしょうが、今回で一線を引くようなので、行ってきました。

が、最近の様子から考え、また、原田悠里、北山たけし等のファミリーとともにの出演のことから「おそらく唄うのは全体の三分の一程度であろう」と予想していましたが、サブちゃんの持ち歌、たとえば「兄弟仁

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桜の頃の忘れ物を、雪の舞う日に取りに来た…わし流 芸術の冬2022年末①「蕗谷虹児記念館 開館35周年記念展」

桜の頃の忘れ物を、雪の舞う日に取りに来た…わし流 芸術の冬2022年末①「蕗谷虹児記念館 開館35周年記念展」

この春、八重桜が咲くころ、はるばる行ってみたものの、「休館」だった蕗谷虹児記念館。が、「伝家の宝刀」大人の休日倶楽部パスで雪が散らつく12月2日くしくも虹児の誕生日(たまたまです)に新潟県は新発田にふたたび遠征、今度こそは入館し、10年くらい前の横浜そごう以来10年ぶりぐらいで「花嫁」とも〝再会〟。

本人はパリで認められた実力があることもあり本当は絵画の方に重心を置きかったようですが、こうして見

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