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ボタニカル哲学(後集27)心頭を滅却すれば、火も自ら涼し
自然な暑さそのものは必ず除かなくとも、暑いと思い悩む心を無くせば、いつでも縁台で涼しさを楽しんでいられる。
また、現実の貧しさを無くす必要はなく、貧困を思い悩む心を無くせば、いつでも安心感のある家で暮らしていられる。
つまり、達人とは、現実を先ずは、否定的ではなく、肯定的に見られる心を獲得し、次には否定も肯定もしない、“あるがまま”を楽しめる心を獲得している者と言えるだろう。
言い換えれば、全ての事象は達人にとって“あるがまま”であり感情が動く対象では無いのだ。
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