ボタニカル哲学(後集4)自ら世界を狭くする
歳月は元来、悠久なのだが、せっかちな者は自分勝手に焦りまくる。
大自然は元来、広大なものだが、世間知らずな者は自分勝手に狭くしてしまう。
夏の風、春の花、冬の雪、秋の月は元来、心のゆとりなのだが、ワークホリックを病んだ人間は、自分勝手に煩わしくしている。
つまり、人間は大自然の時間に比べて、自分勝手な時間をつくり、勝手に性急な生き方をしている。退役後は大自然と時間の本来を知って、スローライフを楽しむべきだろう。
言い換えれば、現役時代は幻想で、退役してからが本当に人間らしい生活が送れるだろうということを知っているのが達人かもしれない。
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