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呟きとメモ

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つぶやきやメモを集めたものです。新聞や本で見つけた言葉も含まれています。
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2021年10月の記事一覧

「脳腸相関」は知られていたが、新たに「胃脳相関」があるという。胃が「脳の活動のリズムを整える」のだ。今日31日の毎日新聞記事を読むと、やはり前から思っていた通り、いったん空腹にすることは大切なのだ。「食べ過ぎると脳はそれを不快に感じる」ことは、それとなく自分も前から感じていた。

今日の川柳

今日の川柳

毎日新聞に載っている今日の川柳を読んだ。

「断捨離は心の中もしなくては」橿原、瀬川暁美さんの作。まさに真実だな。そう言えば、いつまでもモヤモヤした思いが残っているのは心の中をまったく断捨離してないからか。

「冗談にひそむ本音の含み針」西宮、福井進さんの作。
含み針という言葉を知った。これも日常よくある真実を突いているな。

「落ちているマスク悲しい顔をして」練馬のアキコさんの作。これは川柳と言

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真鍋淑郎さんと眞子さんという「世代も背景もまったく違う2人」に触れた「日本では暮らせない」という青野由利さんの毎日新聞記事(2021-10-30)を読んだ。
「いずれも気持ちはよくわかるし納得できる。一方で切ない思いも残る。」

映画の詩学

映画の詩学

「花を見てきれい、と思う。自分が消える。花だけが在る。…シモーヌ・ヴェイユが追求したのは美と無我の主題」と、持田叙子が、今村純子著『映画の詩学 触発するシモーヌ・ヴェイユ』を今日の毎日新聞(10月30日)で紹介している。

「花だけが残る」と引用を間違えそうになったが、そうすると、何だかどこかで読んだようなフレーズになり、きわめて日本的なものを思い浮かべた。

本の中では、「東京物語」、佐藤真監督

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山田詠美のことば

山田詠美のことば

 毎日新聞連載、今日の山田詠美『私のことだま漂流記』(21)を読む。
 ロシアの「文学至上主義」者のことが最初の話題になっていた。そして彼らは「皆、心にプチ・プーチンを住まわせている!」と容赦ない。
 
 文学の芸術至上主義者ばかりでなく、美術家や、すべてのアーティストと称される人々の心に、「プチ・プーチン」がいないかどうか、自省してみる必要があると、日ごろから私は思っていたので大いに同感だった。

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アスリートのメンタルヘルス

アスリートのメンタルヘルス

 昨日2021年10月21日の毎日新聞記事でアスリートのメンタルヘルスについて書かれた記事を読んだ。論説委員の滝口隆司氏が書いたオピニオン「アスリートと心の不調」という記事である。
 大坂なおみ、シモーン・バイルス、エリザベス・キャンべージ選手らに触れた内容だった。

 私自身はスポーツについてまったく詳しくないが、スポーツ選手にも大きな影響与えるメンタルヘルスについては関心があった。

 コンマ

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山田詠美、宇野千代、良寛

山田詠美、宇野千代、良寛

 2021-10-17の毎日新聞を読む。文化面で印象に残った読み物は、山田詠美の『私のことだま漂流記』「初恋はジャズの音階」と、島谷弘幸の「書の楽しみ」で紹介されていた良寛筆の七言絶句だった。

 山田詠美の宇野千代に触れた部分の「哀切」についての記述が、特に読ませた。
 この「哀切」こそ山田さんの文学の核になっていたものの一つだったのかな、などと自分なりに合点した。

 
 良寛の書は、小川芋銭

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今日2021-10-12の毎日新聞記事に書き分けの難しい例として、「原点に返る、帰る」と「初心に帰る、返る」が出ていた。確かに悩ましい。ネットでも類例がすでに論じられていた。ワープロソフトで変換していると表記に揺れが出てしまいそうだ。

「無理ゲー社会」とは

「無理ゲー社会」とは

 『無理ゲー社会』を書いた橘玲(あきら)氏にインタビューした毎日新聞記事(2021-10-5〜6)を興味深く読んだ。
 そもそも私は「無理ゲー」という言葉を知らなかったが、この記事を読んで初めて知った。
 記事を読んだあと、小学4年生に確かめたら、「無理ゲー」という語を知っていたので、ちょっと驚いた。既に子供たちが日常的に使っている言葉なのだった。
 それは「クリアーできない、バグの多いダメなゲー

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金木犀、沈丁花、梔子(くちなし)

金木犀、沈丁花、梔子(くちなし)

 今年は、通りを散歩していて気づいたのだが、金木犀の花がかなり早くから咲いて、今また、咲いて、二度いい匂いを嗅ぐことができた。
 多くの子どもは、通学途中にいい匂いのする植物があることに気づくだろう。
 自分はそうだったが、その姿、形、色よりも匂いの方を先に感じたものだった。いい匂いがすると思いながら、ただ黙って通り過ぎた。まだそれらの名前も知らなかったし、植物としてその姿を目に留めてはいなかった

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