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【商業出版する方法+#206】協力出版。著者が一部費用負担する出版形態がある??その実態とは??

元KADOKAWAのビジネス・実用書出版コンサル+編集者+ビジネスプロデューサーの渡邉です。
 
 
これまで
・商業出版のこと

・自費出版についての説明

についてアウトプットしてきました。
上記記事も参考にしてみてくださいね。
 
今日は「協力出版」という・・・ビジネス・実用書業界”ならでは”ともいうべき、ユニークな形態についてのアウトプットです。

協力出版・・共同出版・・とかいう場合もありますが、、
これって「著者が出版事業にかんし”一部経費負担”する」ことを指します。 
 
でもね。
ビジネス・実用書の業界では、実は「あるある」なんですよ。
そして実質的には、この形態が8〜9割以上じゃないかしら、って思います。

どういうことかというと、、

・自著の一部を出版社から買い上げる
・新聞広告にかかる費用を自分が出す
・製作費の負担

・・・などがよくあるものとしてあげられるのですが・・・。

出版社の中には

・カスタム出版
・企業出版

みたいな名称で「完全サービス化」しているところもあります。
 
またこの出版形態こそ、まさに起業家・経営者の人たちが口にする

・ブランディング出版(ブランディングのための出版)

てやつです。

ちなみに自費出版ではないので、ISBNコードがついて全国の書店やネット書店で流通します。
取り扱えます。
紙で印刷・製本され、2500冊〜5000冊以上の初版部数で発刊されることも9割。
 
担当編集者がついて、原稿執筆〜制作に関わるまでの進行管理を行います。カバーや本文周りについてもプロのデザイナーがついて、フツーの商業出版制作物となんら変わりなく手がけます。
出版社名を冠して、本を出します。
 
 
まあ、だから「商業出版」とも言えるんですよ。
全国書店流通するし。
紙の本だし。
出版社がついて、編集者もついて、商品としての本作りをフツーにやりますから。
印税もフツーに出ますよ。
 
 
ただ、出版にかかる経費を「一部負担」というのがあるかな。。
ここを「出版化できる条件」として定めていて、その条件を受け入れてもらえれば、出版を考える・・という出版社もあれば。。
それを強要されない、、、ということもあります(笑。


なんのこっちゃ??
だとは思いますが、、この辺は、出版社によってファジィでまちまちです。
出版の企画やテーマ、ジャンルによっても違うし。

 
ただね。。
ビジネス書や実用書って、結局、著者さんが自分で広報や宣伝に動くことが「デフォ」の世界なんですよ。
出版社や本屋に「売っといてください」ではなく、

・自分でも責任を持って自著を売る、広める

みたいな性格の強い業界で、歴史的にみても、ベストセラー著者ほど「自分で販促や広報の試作を練って、PRしていく」ことを大々的にやっています。
ここに「結果として」自費用を投入していくので、、

その意味ではビジネス書や実用書の世界は、ほとんど「協力出版」的形態をとっていると言っても過言ではないかと。

純粋な「商業出版」は、、少ないかもしれないよなーって思ってます。

出版社から何もかもを「与えてもらう」のを待つのではなく、、
自分でも出版社から本を購入して、イベントや講演会・セミナーで売り歩く人9割だし、、

書店の棚を買ったりして、自著をドーンと置いて1冊でも多く販売できるよう、出版社を通して書店交渉する著者も非常に多いです。。。
書店から自著を100冊くらい購入して、売り上げランキングを上げて「認知」に特化させていく施策を自ら行う・・・ビジネス書著者(経営者)も普通にいらっしゃいます。
 
その意味でも、ビジネス書や実用書の世界は、、、

著者サイドがびた1円たりともお金を出さずに出版できて、本が売れて印税もらってウハウハ・・・なんてことは「皆無」である!


と断言した方がいいでしょう(笑。
 
 
だからこそ「普通の人」が普通に何気なく日常過ごしているだけでは、本を出すハードルはどんどん上がっていく。という背景に他なりません。
 
ビジネス書や実用書の場合は、

・自分のコンテンツをどう販売できるか
 
を真摯に考えられる人に「開かれる道」なんでしょう。

・文章書くのが好きだから
・本が好きだから

だけでは活動できないのが「著者・作家」という業界です。

その意味では、非常にビジネスマインドが大事な世界でもあるんですよ。
気ままに自分が書きたいことだけを書いて、本だして売れて作家生活・作家気取り、、では、全くない業界なので、、

その辺はある意味意識を変えておいてくださいね。

ビジネス・実用書の出版の世界は

・本という”商品”を作って、販売しています!

ので。


何か参考になれば幸いです。

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