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【商業出版する方法+275】〜企業のブランディングを意識した出版で気をつけたいこと。

元KADOKAWAのビジネス・実用書プロデューサー/編集者/経営コンサルタントの渡邉です。

最近よく「法人のインナーブランディング」「法人向けの経営コンサルタント」をコンサルサービスにしている人などからご相談も受けます。

やはりブランディングをイメージした商業本出版が念頭にあるとのことなんですが、、

ここで気をつけたいことが1点あります。


企業が出版する、という動きの場合は完全に「PR(宣伝)」に特化した考えが多いので、読者受けしにくいコンテンツに仕上がりやすい。


ってことです。


要は「企業の広報&宣伝本でしかなくて、なんか面白くない」内容になりやすい、、という現実です。


そして企業が著者として関わる上で、わりに難しい一面があります。

それが、、

・企業として「それは言いたくない」「公表したくない」

みたいな微妙な判断が「多い」こと。

ゆえに、、企画コンテンツがありきたり&浅はかなものになりやすいです。すでに「どこかの本で読んだよ!」「浅い内容だな」って感じになりやすく、全然「面白くてためになる本に完成しない」ケースが圧倒的。

とはいえ「秘匿性」とか「守秘」うんたらかんたらとか、言い出すことは多いです。

でも編集者や読者からしてみれば、、

・いやいや、その「秘密にしときたい」「あんまり言いたくない」ことを公表するから「商品としての本の価値が上がるんでしょ!」

って話なのです。

人に言いたくないからこそ、お金になるコンテンツになるわけです。

ここを企業の場合は、結構頑なにガードされやすかったりするので、、、

面白くてためになる本になりにくく、、

単なる企業の宣伝本でしょ!

って非難を受けちゃいやすいです。

宣伝本・広報本・PR本。。って割り切って作っちゃえば全然いいのだけど、


往々にして「欲が出る」。

どうせ出すなら売りたい・・・

やっぱ多くの人に読んでもらいたい・・・

とか言い出して、浅いコンテンツで売れる本にしてもらないか・・・的な、まあ完全に「わがまま」「独りよがり」でしかないケースにも拡大しやすいです。

そしてこういうことをおっしゃる会社さん(経営者)ほど、申し訳ないですが知名度も”今ひとつ低かったり”します。
 
ちなみに私は過去「コクヨ」さんと協力してこのような本を出したことがあります。

https://amzn.asia/d/bBd4sje

契約は「コクヨ株式会社」と行なって出しました。
 
ただこのタイトル・コンセプト、、企業としての知名度の高さ。。

「なんか一瞬で納得できる!」
「え。面白そう」
 
この反応が9割なのです。

そう、「誰もがすぐに納得できる!」企画コンセプトと、著者ステイタスとの「一貫性」が商業本として成り立ちやすい。

ノートや文具を使われるユーザーおよび市場は「膨大」なので、、

この本も累計3万部以上は売れています。

読者も「宣伝でしょ!」みたいな気分にはならないし、、
それでいて「コクヨ」の知名度はさらに鰻登り。
ブランディングも適切に浸透してしまいました。

他にも色々例はあるのですが、、
会社として商業本を出したいなら、

読者
出版社
著者(会社)の
三方よし!になることが理想ですね。


「企業としての(ブランディング)出版」は慎重に検討をされた方がよろしいかと思います。

企業”広報”として本を出したいという思いがあるのであれば、基本それむけで半自費出版物として、割り切って制作しても全然OKなくらいですよ。

何か参考になれば幸いです。
 
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