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【読書記録】「サバを読む」の「サバ」の正体

5月16日


NHKアナウンス室の、「『サバを読む』の『サバ』の正体」を読んだ。



私たちが普段使っている身近な言葉の語源や使い方について書かれた本だった。


一つの言葉に対しての解説が短めにまとまっているので、電車の中や、スキマ時間にちょっと読みたい時におすすめ。



いわゆる「正しい」言葉を教えてくれるものとは異なり、この本では言葉を『文化であり、生きている』(筆者あとがき)ものととらえている。


絶対に「正しい言葉」というものは無いのだが、存在するとすれば、それを決めるのは、日々「日本語」を使って暮らしている人々の中から形成されるべきものなのだ。

「サバを読む」の「サバ」の正体
NHKアナウンス室 
新潮社  2014
p.320




この言葉の通り、地域や世代によって異なる言葉の使い方を否定せず、面白いと捉えられるような書き方がされていた。




私は、人の言葉の間違いが気になって、つい揚げ足を取ってしまいがちだ。


しかし、言葉は「正しく使う」ことよりも「正しく伝わる」ことの方が大切である。


辞書に書かれている「正しさ」だけでなく、さまざまな文化や時代における「正しい」言葉を知ることも面白いかもしれない。



正しい言葉の意味や使い方を知識として知った上で、他人の使う言葉について、もう少し寛容になりたいと思うきっかけとなった。

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