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ぶつかるのを恐れないコミュニケーション術「部下は叱った方がいいの?」

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気になる調査結果を見つけたので、少し触れておきたいと思います。

「部下は叱られたいと思っているのかどうか」の参考になる調査です。
ズバリ!「部下は叱られる上司を求めている」と読み取れます。

日本能率協会2022年度新入社員意識調査より画像をお借りました。


日本能率協会2022年度新入社員意識調査より画像をお借りました。

注目したのは、ココです。
指示が曖昧な業務には、抵抗がある。

つまり、叱る時はもっと明確に伝える必要がありそうです。

3.抵抗がある業務は、「指示が曖昧なまま作業を進めること」が1位
仕事をしていく上での抵抗感について尋ねたところ、「上司や先輩からの指示があいまいでも質問しないでとりあえず作業を進める」との回答が「抵抗がある」(「抵抗がある」+「どちらかと言えば抵抗がある」)との回答が、82.7%ありました。8割が「抵抗がある」と回答しています。

日本能率協会・アンケートより

新入社員は、「成長したい!」
そのために、上司からのフィードバックを求めています。

でも、部下に明確なフィードバックを伝える時って、上司の感情が動いていますよね。

もっと成長して欲しいという思いの裏には→焦り、困惑、不満がありそうです。
「時間に遅れるなよ~」と言いたくなる時は→不安心配がありそうです。
思わず言いそうになる「自分が新人の頃には…」の陰には→葛藤不愉快な気持ち、くやしさがあるかもしれません。

これらの気持ちが解消されずに、たまっていると…
折角、部下にフィードバックを伝えようとしても、うまく伝わりません。

それは…部下にはフィードバックよりも先に
「なんか分かんないけど、怒ってる」「イラ立ってるよなぁ」が、届いてしまうから。
なので、まずは、自分がイライラしているのかどうかを点検してから、フィードバックを伝えられるといいですね。

ここで、大事なことを言います。

「自分は大丈夫!怒ってないから」と、思ったあなたは要注意!
なぜなら、「怒ってないのに…」とおっしゃる方ほど、相手にイライラが届いていることがほとんどです。

イライラが届いてしまうと、人間は無意識にこころのシャッターを下ろしてしまいます。そうなると、どんなにいいことを言っても「怒られた」「なんか分かんないけど、怒られた」という感覚だけが残ってしまうから、折角のフィードバックが届きませんよ~。

相手に、こころのシャッターを下ろされない為にも、ぜひ一度、点検してみてくださいね。

イライラが発生するのには、順番があります。

部下に叱れない上司の方へ 知っておいて損はない!怒りが発生するしくみ💢2022年10月29日より有料記事ですが、おさらいも兼ねて読んでおくと、この後がわかりやすくなります👇

部下と上司…立場は違えど、いい関係でありたいですよね。
いい関係でコミュニケーションが円滑にいくと、仕事もはかどるし職場の雰囲気だって変わります。

「コミュニケーションとは、誤解やズレを調整すること」だとすると

実は、自分の理想と現実のギャップを感じる時に、怒りを感じやすいことがわかっています。怒りを感じた時は、そのギャップを調整するチャンス!そう考えてみてはいかがでしょうか?

ここで「怒り」に関するおさらいです^^

  • 怒りが発生するのには、しくみ(順番)がある

  • 最初に感じた感情がたまって、怒りが生まれる

  • 思いこみは人を見る目を曇らせる可能性がある

ところで、怒ると叱るは違うの?と聞かれることがよくありますので、ここで私の定義をお伝えしておきますね。

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