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#ドキュメンタリ
東と西の国でー『道草』と『スペシャルズ!』を見て考えるー社会福祉とは「弱者のため」にあるのだろうか。それとも…。
たまたま偶然、短期間に見た。障害のある人と寄り添いケアする介護者を巡る映画。『道草』は、日本のドキュメンタリー。『スペシャルズ!』はフランスの実話を基にした劇映画。
共通するのは、自閉傾向や知的障害のある青年が地域で暮らしていくための実践と模索ー浮かび上がるのは、彼らを受け入れることのできない、わたしたちの社会の仕組みについてーなのでしたが。
でもわたしは、やっぱり自分のことを考えてしまった。
『なぜ君は総理大臣になれないのか』ー東京で異例のヒットとなったドキュメンタリー。小川淳也議員の17年は、すなわち日本の17年だった。
トップの写真は、なぜ君公式ツイッターから拝借しました。
SNSツイッターで「なぜ君は総理大臣になれないのか」というタイトルを見かけたのは、もうかれこれ2ヶ月くらいは前になるのか。なにやら政治家を追ったドキュメンタリらしい。主人公は、小川淳也議員。大変に不勉強ながら、よく知らない方でした。
わたしは多分、普通一般よりは、ドキュメンタリ映画を見ている方だと思う。ごく若い頃に『さよならPC』(原一男
沖縄に見る夢ー「自分が嫌なものを他人に押し付け続けている一人」として日本に生きる全てのわたしたちはー『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』を観る。
トップの画像は、リンクした映画のHPから拝借しました。
ちむぐりさーとは「肝ぐりさ」ーあなたが悲しいと私も悲しいーという意味の沖縄言葉(ウチナーグチ)だそうだ。
映画の冒頭から「悲しくてやりきれない」(歌詞サトウハチロー)のウチナーグチバージョンが流れる。
悲しくて 悲しくて とてもやりきれないーこの胸に秘められた悲しさを誰にもわかってもらえない。救いはどこにあるのか。ハチローの歌詞は、孤独
『iー新聞記者ドキュメント』 森達也監督作品ー最後の言葉は「わたし」だったー
劇映画『新聞記者』の原作ーモデルとされた望月衣塑子(東京新聞社会部)記者を追うドキュメントは、一人の女がひたすら歩き、ひたすら誰かを追いかけ、ひたすら問題を問いかけ、ひたすらに言葉を発し続ける様が、映し出される。
ノーナレーションで説明する言葉は、最小限に留められている。ドキュメント映画として珍しいのは、望月記者を撮影する森達也監督もまたスタッフによって撮影され続けているところかもしれない。