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高速戦隊ターボレンジャー44話「流れ暴魔伝説」

「流れ暴魔伝説は真となる。お前が真の暴魔となる時が来た。」

キリカの寝室に現れたオマモリボーマ。
その言葉にキリカの心は揺さぶられる…


眠っているキリカを諭すオマモリボーマの声。

5万年に一度、宇宙からやってくるヨロイボーマ。キリカと合体する事で、キリカの中の人の血は消え、完全な暴魔に生まれ変わる。

さらに与えられる″史上最高の力″も得る為に、キリカは合体の儀式を始める。

テーマは「柔らかい心」

ヨロイボーマとキリカが合体した姿
″ヨロイキリカ″


キリカはヨロイボーマと合体し、ヨロイキリカとなる。
強靭な鎧を見に纏った彼女の攻撃にターボレンジャーは手も足も出ない。

しかし…彼女はターボレンジャーへトドメを刺せない。
ヤミマルが言った「どんな力でも、過信すると痛い目に遭うぞ!」という言葉。

彼女は本当に自分の力を過信していただけなのだろうか?

彼女はヨロイボーマとの合体の最中、何度も胸を押さえて苦しんでいる。
「私の中の、人間の血が抵抗するのか…」との言葉からも、キリカの中で人の優しさが完全に消えていない事も分かる。

そう、彼女の感情は流れ暴魔になってから地に着いていないのだ。

自分を理解してくれたヤミマル。
そして、育ててくれたドクロ怪人の両親とオマモリボーマ。

理解して受け入れてくれる人に尽くそうとする想い、我々が仕事をする中にも無いだろうか。
″この人の為なら自分を犠牲にしても助けてあげたい″
反面、人間時代に感じたりきへの愛。

完全な暴魔になる事で忘れてしまう愛や優しさ。

キリカの心の深い所で温めていた柔らかい心。

それがターボレンジャーを苦しめるもトドメは刺せないキリカの詰めの甘さになっていたと、私は感じた。

…って、皆さんついてきてますか?
ターボレンジャーは私の想像上のヒーローでなく、ちゃんと実在していますよ!笑

…取り乱しました(笑)

結果的に、ヨロイキリカの柔らかい心をりきによって突かれた事でヨロイキリカの合体は解かれる。

今話の神セリフはヨロイボーマ撃墜後に、そんな自分が定まっていなかったキリカの想いを地に着けようと言ったヤミマルの人の部分(優しさ)から拝借しようと思う。

神セリフ

「もう良い…。もう良いんだ!流れ暴魔で良いさ!2人なら…。それでも必ず、地球を手に入れてみせる!」

by.流れ暴魔ヤミマル

人生は多くの希望と期待、そして裏切りと諦めで成り立っている。

大切なのは″個性″。
そして、趣きをおきたいモノ。

自分の気持ちに嘘をつくと、後々絶対に苦しくなる。

だからこそ、好きなモノには正直に。

追伸、ヨロイキリカの誰も寄せ付けない強さに落胆している時の、りきの言葉も今回はキリカの心情と対比する為に紹介したいと思う。


「俺は嫌だ!人間を自ら捨てるような奴に、この地球をメチャメチャにされてたまるか!」

by.炎 力(レッドターボ)
キリカの気持ちを想う力。
まだ気持ちが地に着いていない様子が見て取れる。


キリカ同様、りきもキリカに対する気持ちが地に着いていない様子が見て取れる。

感情的にはなるが、今までの言葉は仲間を鼓舞する方向に誘っていた。

キリカへの気持ちに嘘をつきながら、仲間達も鼓舞しなければいけない。

…そんな気持ちが現れていた言葉だった。

だからこそ、ラストシーンの
「キリカ…。一体何が、そこまでお前を戦いに駆り立てるのか…?)」への繋がるのだと、私は思った。

悩んだ分だけ、人は優しくなれる。
その優しさで世界が溢れ、争い事がなくなりますように。

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