【要約】限りある時間の使い方 読書記録17
限りある時間の使い方
オリバー・バークマン
よく書店の人気本コーナーに積まれており、効率的にタスクをこなすわかりやすいHow to本かと思っていた一冊。
出来高制で給料をもらっていた時代から、時給制に変化したことで、いかに同じ一時間という時間の中で大きなパフォーマンスを発揮するか、ということに意識が向けられるようになった。
これこそが現代の人々が、時間に追われながらせっせと仕事をして、すべての行動に生産性や効率性を求めてしまうようになった始まりである。
すべての行動に効率を求めるあまり、本の一冊すらなるべく早く読む方法はないかと考えてしまうし、電子レンジの1分の待ち時間すらもどかしく感じてしまう始末。
僕もかなり効率病に侵されていると実感した。
「仕事の生産性を高めるために週休3日制にしてほしい」とのデモが世界のどこかで起きたらしい。
これに対して、そもそも「なぜ仕事の効率を上げるために休むのか」と考えたことがある人はいるだろうか。
休みは休みであって、好きなことを楽しむ時間である。
一切生産性のない一日を送ることが休みの本来の過ごし方。
でもなぜか、SNSやYouTubeをダラダラと見て過ごした休みの日の夜には罪悪感に苛まれる。
これも完全に効率病に侵されている証拠であると。
休みの日には「非目標性の活動」をするべきであるとされたいた。
非目標性=趣味と言い換えられるが、休みの日は趣味に時間を使うことが推奨されていた。
また、「時間をコントロールすることを諦める」考え方を提唱していたところはこの本の好きなところだった。
時間をコントロールしようとするから、思い通りに事が進まないとイライラしてしまうことには納得。
ガチガチに予定を決めて行動したりすることが好きではないタイプの人間だが、時間をコントロールしようとする節はあるので、時間に対する考え方を改めようと思う。
人間はちょっぴり賢くて、ちょっぴり高度な技術を生み出してしまったが、本来の狩猟・採集時代のヒトのように、野性的に生きていきていきたい。
(全然期待していたようなHow to本ではなかったし、こんな結論にたどり着く本ではないはず、、、)
気になった方は、ぜひ。
では、また。
〇読書記録
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