ライトノベル第一章六話【苦手なタイプの男】
俺は再びサポートメンバー募集の告知を貼らせてもらうために、スタジオへ行く。前回、相楽さんとあまりいい関係で別れられなかったことが引っかかっていた。前回のメンバーが決まった時は、店長の相楽さんではなく別の店員が対応をしたため、あれ以来顔はおろか会話すらしていない。正直、会い難いという感情はあったが、割り切ればいいだけだと、俺は入り口の扉を開けた。その先にある受付には、運が良いのか悪いのか、あの時以来となる相楽さんがいた。
「よう、詩音。ライブは大成功だったんだって? オレ