ライトノベル第一章二話【初めてのバンド】
俺がはじめてバンドを組んだ時、俺を含めバンド経験がほぼなく、手探り状態だった。だからこそ、結束力も強く、お互いなんでも打ち明け話し合い、その積み重ねがライブに反映されると、バカみたいに喜んだものだった。四六時中メンバーと電話したり一緒に出かけたり、打ち上げは夜の公園、コンビニで安い缶チューハイかなんかを買って乾杯して、ひと口飲んだだけでライブの余韻もあり簡単に酔いが回ったものだった。
あれは何度目のライブだっただろうか。少しずつファンが増え、大きいライブハウスのイベントも