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【簡単あらすじ】全裸刑事チャーリー(微ネタバレ)【七尾与史/宝島社】




まともな大人はぜったい書かない物語。


前代未聞のがチンコミステリー!


『はじめに』
季節が変わり、読書の秋ではないですが、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいた本の感想を書こうと思います。
このレビューを読んだことで、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたいのですが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』がありますので、その点にご注意ください。

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ツイッターで情報を知り、
行きつけの書店ではない書店で購入した
ときから、2022年の小説レビュー一冊目は
この作品にしようと決めていた作品です。

店頭で実物を見れば分かるように(特にハードカバー版)、

題名・表紙の絵柄・帯のキャッチコピー、全てがインパクトでしかない作品です。

ここまであからさまだと、お笑いで言う「出オチ」の危険性をかなり高く感じていたのですが、

「全裸刑事チャーリー」
「恐怖の全裸車両」
「オシャレな股間!?殺人事件」
「真夏の黒い巨塔?殺人事件」
「戦慄!股間認証殺人事件」
「衝撃!股間グラビア殺人事件」
「旅の恥は脱ぎ捨て!?事件」
「股間カフェ」
「インソムニア殺人事件」
「股間カフェPART2」
「チン紋探偵ベンさん」
「驚異のM検伝説」
「世界一パンツを脱がない男の秘密」
「オンライン捜査会議殺人事件」
「チン急事態宣言殺人事件」

という十五編の短編でまとまっている内容(題名を読むだけでも凄いですね…)は、第一印象を超えるインパクトしかありませんので、これからご購入される方もご安心ください。

この作品は、キャラクターから世界観から、犯行内容・動機等全てが(冷静に考えると)ツッコみどころしかないのですが、一編がちょうど良い文章量のため、読者に冷静に振り返りさせる時間を与えず、読者に一気に最後まで読了させる内容です。

私は、月に何十冊も読むような読書家ではありますが、「屹立」テイクオフ脱げ・主人公である茶理太郎警部の決め台詞「俺の○○(自主規制)は騙せない」等の用語・セリフは、この作品が初見です。

この文章表現には、読者がどんな方だろうと笑うしかないでしょう。

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また、小説の購入については、私のような「文庫派」や、持ち運びや保管に便利な「電子書籍派」もいらっしゃると思うのですが、

本作品に関しては「小説内容」だけでなく、
「表紙や帯の装飾」
「本屋で手に取り、レジまで歩く時間」
「レジの女性店員とのやり取り」も含め
一つの作品になっております。

ですので、興味を持たれた方は、是非、単行本で本屋でご購入ください。

ここまで読んで頂いた方は、「ああ、そういう内容なのね」とある程度察したかもしれませんが、そのような作品であるにも関わらず
「腸骨筋・縫工筋」「ルームロンダリング」「貝母」「白色テロ」等といった、あまり見覚えのない単語もちりばめてあり、きっちり読了した私は、昨日の私よりも少し賢くなっていると思われます。

※恐らく、P69にある「作者からの注意書き」でクスッときた方は、私と同じような感性を(残念ながら)お持ちだと思います。
(※もしかして、この注意書きを このページにしたのも作者の狙い…?)

もしもですが、この記事を読んだ中にそんな方がいらっしゃいましたら、他にも複数あります、私の小説レビューも是非とも楽しんで頂きたいと思います。

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1.表紙を見て立ち止まった
(手に取った)方

2.上記の内容に少しでも関心を
 持った方

3.2022年は良い年になりそう、
また、何があってもきっと大丈夫だ!
と決意を固めたい方


にとって、とても良い作品(全て誉め言葉)ですので、2022年何を読むかと迷った際におススメする一冊です。


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画像は【流星】さまからお借りしました。ありがとうございます。

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