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イライラが止まらないのは昔のあなたが泣いてるから

止まらないイライラの渦


※Podcastでもお話しています。
音声で聴きたい方はこちらからどうぞ♫


イライラが止まらなくなって
子どもをひどく叱ってしまった

と言う経験はありませんか?

始まりは、何気ない、
ほんの小さなきっかけかもしれないけれど、
心の底から突き上げてくるような
激しい感情の波が押し寄せて
「絶対に許してはいけない」と言わんばかりに
子どもに大声をあげてしまう・・・。

心のどこかでは、
子どもを傷つけてしまうからやめたい、
もう切り替えたい
と思うのに、
でもどうにもならない・・・。

私も子どもが小さかった頃は、
泣いている子を前に
「泣きたいのはこっちだよ」と叫びたくなることが何度もありました。

そんな出来事の後は決まって、
「どうしてあんなふうに叱ってしまうんだろう」と罪悪感でいっぱいになったものです。

「明日からは、もう叱るのはやめよう」
そう心に誓うのに、また同じようなパターンを繰り返してしていました。

子育て中はどうしてこんなに
イライラした感情に翻弄されるのでしょうか?

様々な理由があるとは思いますが、
要因ごとにまとめるとすると、
大きく3つに分けられます。

1.睡眠不足など身体的に疲労感が溜まっている

体が疲れていると、感情が不安定になりがちです。
日頃からメンテナンスすることを心がけたいものです。

2.固定観念にとらわれている

こちらもイライラ発生の大きな要因。
詳しくはこちらの記事にまとめましたのでご覧ください。

3.普段知覚できないような領域(潜在意識)にあるインナーチャイルドなどのトラウマが刺激されている。

今回は、この3つ目の要因について詳しくご説明しようと思います。
特にインナーチャイルドは、子育てと深〜い関係にあるからです。

インナーチャイルドって何?


インナーチャイルドとは日本語に訳すと
「内なる子ども」ですね。

あなたが小さかった頃の出来事の中で、
「満たされなかった」とか「傷ついた」と感じた”想い”がひねくれた子どもとなって、心の深い部分に居座り続けているイメージです。

子どもの時はどうしようもできなかった”想い”を
いつか「満たしたい」「癒したい」ために

まるで”想い”のタイムカプセルのように
心の奥深くにインナーチャイルドは
存在し続けているのです。

実は、前回お話しした子どもとの間に
複雑なすれ違いを引き起こしている
「自分のことをわかってほしい」と言う想いも
インナーチャイルドが根本的な原因です。 

(こちらの記事にまとめました)

ここでは、インナーチャイルドを
生後2.3ヶ月から成人するまでに作られた
【満たされなかった欲求】
【心の傷にまつわる想い】と定義します。

これらは大人になってからも
何かしらの刺激によって反応し、
大きな感情の揺れを引き起こします。

また、
「何故かいつも満たされない感じがする」
「ありのままの自分では価値がない」
など
自己否定的な感覚を生み出す
根本原因ともなっています。

特に子育て中は、子どもの姿を通して、
自分のインナーチャイルドが
思い起こされやすい状況にあり、
心理的に大きな影響を与えています。

例えば、普段こんなことはないでしょうか?

あなたは、「まだ公園で遊びたい」と主張する子どもを「いい加減帰ろう」と無理やり連れて帰ろうとしました。

すると子どもは、「絶対に嫌だ」と抵抗し、
挙句の果てに地面に転がって泣き始めてしまいます。

「お願いだから言うことを聞いてよ」
「周りのお友達に見られて恥ずかしいよ」

あなたは理性を保ちつつ説得しようとしますが、

突然スイッチが入ったようにイライラが爆発して、子ども激しく叱ってしまいます・・・。

その時、あなたの心の中では
どんなインナーチャイルドがあり、
どう反応しているのでしょうか?

もしかしたらあなたも幼い頃、
夢中になって遊んでいたのに、
途中で無理やり中断させられた経験があったかもしれません。

今、目の前にいる子どもと同じように
「まだ遊びたい」と泣いて主張しますが、
「親の言うことを聞かないのは悪い」と
叱られてしまいました。

「自分のしたいことを我慢できない私は悪い子なんだ」
「本当は、遊びたい気持ちを受け入れてもらいたかった」

そんなインナーチャイルドが心の中に作られた可能性があります。

親に叱られた幼いあなたは遊ぶことを諦めますが
遊べなかった悲しみと、叱られたショックから
感情を収めることができず、涙が出続けてしまいます。

そんな様子を見た親に今度は、
「いい加減、泣くのはやめなさい」と
あなたを更にきつく叱りつけます。

「感情のままに振る舞う私は悪い子だ」
「本当は、泣きたいだけ泣いて癒されたいのに」

こんなインナーチャイルドも考えられるでしょう。

こんなインナーチャイルドを抱えたあなたが
自分の言いたいことを言って、
感情のままに泣き続ける我が子の姿を
目の前にした時、
こんな反応が心に映し出されます。

「自分のやりたいことをずっと続けるなんていけない子!」
「満足するまで遊ぶなんて、絶対に許せない!」
「感情のままに泣くなんて、恥ずかしい!」
「泣き続けるなんてこと、絶対に辞めさせないと!」(私はできなかった、ずるい)

まるで目の前の子どもに
やきもちを焼いているような感覚と共に
イライラなど大きな感情の波が起きて、
咄嗟に言動へと現れてしまします。

これが、インナーチャイルドが根本原因となって
子どもを厳しく叱りつけてしまう心のメカニズムの一例です。

インナーチャイルドが原因で感情が揺れる時の特徴


インナーチャイルドが原因で感情が揺れる時の特徴はどんなものがあるのでしょうか?

まず、大きな特徴としては、
深いとこから突き上げるような
大きな感情の揺れであり
自分でコントロールするのが難しいことでしょう。

初めはイライラしていたのに、
その後、罪悪感を感じて悲しくなるなど、
感情の波が複雑で、長引くのも特徴です。

そして、よくよく観察してみると
同じような状況に反応して、
いつも決まったパターンを繰り返しています

父親に叱られた通りに息子を叱る私


インナーチャイルド、心の傷だの、トラウマだのと言われても、
虐待など、もっと大きな出来事で作られるものだから
「関係ないわ」と一般的には思われがちです。

私も、初めは正直ピンと来ませんでした。

ごくごく普通の家庭で育ってきたと思っていたからです。

私の場合は、子育てをする中で
父親に叱られたことと同じような場面に
同じような言動で息子を叱ってしまう自分に
気づいたとき、
「自分の中にもインナーチャイルドあるのかもしれない」
と初めてその影響を意識することになりました。

実際、大人から見たら取るに足らない小さな出来事だとしても、
インナーチャイルドが作られてしまう可能性があります。

「下に弟が生まれて寂しかった」とか
「アイスクリームが2個食べたかったのに
ダメだと言われた」と言った日常的な出来事でも、
”その時の子どもの心がどう捉えたか”
インナーチャイルドが作られてしまうのです。

ですから、
インナーチャイルドは特別なものではなく、
現代に生きる人の心の中には多かれ少なかれ
存在しているものと言っても良いでしょう。

あなたがもし、
大きくてしぶとい感情の揺れを
子育て中に繰り返し感じているのなら

それは、あなたの心の中の
インナーチャイルドが泣いているから、かもしれません。

初めはピンと来なくても、
そんな心の働きが自分の中にあるんだなと
意識を向けてみるきっかけになれば嬉しいです。

次回は、
「自分でできるインナーチャイルドの癒し方」について
お話ししてみようと思います。

どうぞお楽しみに♪

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