あなたが【インタビュー調査に立ち会う時】にやるべきこと ~ただ聞いているだけではもったいない!仮説を作ろう!!
こんにちは、リサーチャーの牛尾です。
★本記事のテーマ:インタビュー調査に立ち会う人は、仮説作りに専念すべし!
インタビュー調査に立ち会う時、何をすればいいのか?
<1>
先日、とある企業の方とこんな話をしました。
Aさん 前々から疑問に思っていたんですけど……。
私 ええ。
Aさん インタビュー調査に立ち会う時って何をすればいいんですか?
私 えーと……。
Aさん ほら、オンラインインタビューなら画面越しに、アナログのインタビューならバックルームで、インタビューを聞くじゃないですか。その時に何をするのが正解なのかなぁと。
私 ふむふむ。
Aさん とりあえずメモを取るようにしているんですが、片っ端から発言をメモしても仕方ないじゃないですか。
私 そうですね。
Aさん となると、一体何をメモすればいいのか。あるいは、メモせずに聞くことに集中してもいいのですが、漠然と聞いていても何も頭に残らない。メモするにしろしないにしろ、どういう姿勢、どういう態度で臨めばいいのかいまいちわからないんですよねぇ……。
確かに!
<2>
この疑問は、結構多くの方が抱いているように思います。
何をすればいいのかわからない!ゆえに、調査参加者の発言を片っ端からメモしたり、あるいは、定量パートにばかり目がいってしまったり。
(「コンセプトAに好意的な人:3人」なんてメモしてませんか?定量調査じゃないんですから、それはやっちゃダメですよ!!)
あなたはいかがでしょうか?
インタビュー調査に立ち会う時は、仮説を作ろう!!
<1>
はて。インタビュー調査に立ち会う時には何をすべきなのか?
どのような姿勢・態度で臨むべきなのか?
もちろん調査目的やマーケティング課題によって異なるので、「これが正解!これさえしておけば万事OK」という答えはありません。とはいえ、「一般的にはこれでしょ!」というものはある。
すなわち……【仮説作りに専念すべし】!!
<2>
「Aさんは○○と言った」とか「Aさんは毎週○○をしているらしい」とか、そんな【事実】をメモる必要はありません。後から発言録や音声・映像をチェックすればいい。
大事なのは、「その事実を受けてあなたが何を感じたか」です。
「Aさんは○○と言った。さっきは□□と言っていた。この2つをつなげて考えると……もしかして××なんじゃね!?」という、その「もしかして××なんじゃね!?」の部分。
それですよ、それ!
その気づき、閃き、それこそが【仮説】です。
インタビューには、「よーし、仮説をたくさん生み出すぞ!」という気持ちで臨むべし!!
<3>
というのもですね、【インタビュー調査中だからこそ生み出せる仮説】というものが(たぶん)存在しています。【その場の空気を共有しているからこその仮説】というか、【ライブ感があるからこその仮説】というか……。
そして、その場でしか生み出せない仮説があるからこそ、わざわざインタビューに立ち会う必要があるのです。
調査参加者の発言を聞くだけなら立ち会う必要はありません。後で発言録をチェックする方が100倍楽ですからね。
<4>
ちなみに……【インタビュー中には生み出すのが難しい仮説】というものも(たぶん)存在しています。【後で冷静になって分析してみて初めて生み出し得る仮説】ですね。
というわけで、
・Step1:まずはインタビュー中に仮説作りにトライする。<ライブ感溢れるホットな仮説生成>です。
・Step2:そしてインタビュー後、発言録や音声・映像を見ながら、再び仮説作りに挑戦する。こちらは<クールでクレバーな仮説生成>。
仮説作りをするには、この2段構えがベストだと思います。
……で、「仮説」って何だ!?
<1>
ところで、「『仮説』って何だよ!」「仮説!?難しそう。。」と感じた方もいらっしゃると思います。
しかし、肩肘張って考える必要はありません。
だって、仮説はあくまでも仮説。
未検証事項です。
ゆえに、間違っていて当たり前。
それが真実かどうかは後で発言録や音声・映像を見返したり、後日定量調査をやって確認すればいい。
ジャスト・アイデア、大歓迎!!
インタビュー中はとにかく発想を広げるべし!!
<2>
もしかすると、「仮説」なぞという改まった言葉を使うから堅苦しく感じてしまうのかもしれません。
仮説というのは、要するにテレビ番組「水曜日のダウンタウン」の「○○説」というやつ、アレです。
<インタビュー = 新説作りのネタ元>と捉え、気楽にドシドシ説を唱えていく!
これがオススメです。
皆さん、ぜひ参考にしてみてくださいねー!!
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※付記:私たちはクライアント様との守秘義務契約を遵守し、また、調査参加者のプライバシーに最大限配慮しています。本記事内でご紹介した事例はすべて①掲載の許可を得たものか、②実際の出来事を大幅に脚色したものです。
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