Re:rise_Hironaka

大阪府で住まいの耐震改修設計【木構造】をしています。私の考える建築士は、芸術家である前…

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大阪府で住まいの耐震改修設計【木構造】をしています。私の考える建築士は、芸術家である前に技術者である。それは、デザインより、大地震での建築物の倒壊から人命を守れる住まいにすること。耐震についての相談受付中!耐震診断-設計-補強・改修。Re:riseリライズ双伸建設株式会社代表。

最近の記事

暑さ対策

■ はじめに 夏の暑さ対策についてのお話をしようと思います。 以前に寒さ対策のお話で開口部についてお話しました。 もちろん断熱のお話ですので、 寒さ対策は暑さ対策にも同じように有効です。 ですので、今回は開口部以外の部分のお話です。 その前に夏の暑さと言えば、熱中症ですよね。 ■ 熱中症 熱中症って屋外で激しい運動をしていて起こるって思っていませんか? 実は、住宅が最も多くて全体の39.4% 18,882人です。 これは令和3年5月~9月の数字で、その年により人数

    • メンテナンスのお話

      ■ はじめに ついつい 性能向上リフォームのお話をするとき 耐震や断熱、省エネ、バリアフリーについて話してしまいます。 しかし、実は最も重要で根本的なお話が抜けてしまっているので、 今回は、それについて。 メンテナンスのお話です。 メンテナンスと言っても、さまざまな部位があります。 たくさんありすぎて、なにから話せばいいのか悩みますが、 やはり、まずは外部のお話。 ■ 外壁のメンテナンス 皆さんの意識にも 「外壁の塗り直しはしないといけないんだろうな…。」 という

      • 寒さ対策(断熱) 開口部(窓)編

        ■ はじめに冬の寒さ対策についてのお話をしていきましょう。 まず、あなたのお住まいの築年数を教えてもらえますか? もし20年以上前のお住まいの場合は、 断熱性が低いことが寒さの原因だと考えられます。 ■ 断熱性が低い? 住宅に断熱材を入れるようになったのが昭和55年ですので、 今から約40年前の事です。 じゃあ、築40年未満なら断熱性は高いんじゃないの? これ省エネ法って言うんですが、 平成4年と平成11年、そして平成25年、平成28年に基準が変わっています。 そし

        • 玄関ドアを引戸へ

          ■ はじめにバリアフリーリフォームにおいて 玄関出入口をドアから引き戸へ変更することがあります。 ■ 形状片開きドア、または親子ドアから引き違い戸に変更することを お考えになっていることが多いかと思うのですが、 実は引き違い戸では有効開口寸法が狭くなってしまう可能性が 高いのはご存じでしょうか? 下の図を見て下さい。 (図_B001 有効開口寸法) 現状の片開きドアや親子ドアの場合、 お家により若干寸法は異なってきますが、 現在の玄関ドアの一般的な寸法から考えると、

          屋根の軽量化

          耐震補強の一環として 屋根の軽量化の検討があります 今回はそのお話です そもそも屋根の軽量化は 耐震補強工事ではありません 耐震上有効な手段の1つという位置づけです それは 屋根を軽量化することにより 1階または2階の壁が負担するのに必要な力を 軽減してあげる為に行います 結果、耐震上有効であるという事です。 ですので 現状がカラーベスト葺きやカラー鉄板の瓦棒葺きなど すでに軽量化されている材料で屋根が葺かれている場合は 特に耐震上、屋根において何かする事はありませ

          屋根の軽量化

          耐震補強材_エイムかべつよし編

          リライズでは、いくつかの耐震補強の方法があるのですが、 その中でエイム㈱の「かべつよし」についてお話します。 壁を強くする耐震補強材で「かべつよし」というのですが、 名前は微妙ですが、安心して下さい。 しっかりとした耐震補強材です。 「かべつよし」は2種類あります。 「MDFかべつよし」と「モイスかべつよし」です。 それぞれの詳細は、またいつかの機会でお話しますが、 今回は「かべつよし」全般のお話をしていきます。 キットになっており、2つの段ボールで搬入されます。 面材

          耐震補強材_エイムかべつよし編

          部分と全面

          まずは、 >3-1 必要な部分を部分リフォームする >3-2 全面リフォームする の どちらかになります。 これは、現在の建物の老朽化の程度と 今までリフォーム履歴、 今後の建物の使い方、 そして予算によって決まってきます。 今までにリフォーム歴がある場合は、 どの程度リフォームしているのか? どんな内容でリフォームしているか? それにより、 リフォーム済みの部分はそのまま使用し、 リフォームしていない部分をすることなるでしょう。 次に建物の使い方を考えてみます。

          部分と全面

          あなたの選択は?

          あなたのお住まいは建てられてから何年が経ちましたか? 30年位でしょうか? それとも40年は経ちましたか? 又はそれ以上でしょうか? 築年数によっていろいろな問題が発生していると思います。 それをどの程度解決したいのでしょうか? また、その手段に何を選択しますか? >1 今の建物を解体し、新しい住宅に建て替え >2 今の建物を売却し、別の住宅に移り住む。 >3 今の建物をリフォームし、新生活を始める。 大きく分けるとこの3つでしょうか? あなたの状況により どれを選択

          あなたの選択は?

          #3 直下率って何?耐震に関係ある?

          3つ目のお話は、 『1階と2階の柱や壁が揃ってないのが、具合悪かったんじゃないですか?』 っていう、内容です。 まずは、この図面をみて下さい。 2階の柱(壁)の下に1階の柱(壁)がありませんよね。 柱の直下率まずは柱のお話から始めましょう。 「柱の直下率とは、2階の柱の下に1階の柱がどれだけありますか?」 ということです。 下の図を見て下さい。 1階は8帖の和室に押入れがあります。 2階は6帖の洋室にクローゼットです。 この8帖の和室の上にどういう形で、6帖の洋室が乗

          #3 直下率って何?耐震に関係ある?

          #2 筋交いは粘りがない?

          今回の地震で筋交いの破断が目につきました。 筋交いは粘りの無いため、繰り返しの地震に有効では無かったのです。 ここでは、粘りのない根拠と考えられる点を挙げていきます。 筋交いと面材耐力壁との違いは、釘(ビス)の数と固定の仕方、そして破壊の仕方だと考えます。 釘(ビス)の本数 まず、釘(ビス)の本数ですが、筋交いは筋交いプレートを固定する14本×両端(2)となるので、28本です。 面材耐力壁は、外周部と間柱部分に階高2.8m、15cmピッチと仮定して68本です。 なお、面

          #2 筋交いは粘りがない?

          #1 耐震等級2が倒壊した理由?

          まず、「耐震等級」という言葉はご存じでしょうか? 「耐震等級」とは、住宅の耐震性能をランク付けした等級のことです。 「住宅性能表示制度」の構造に関する項目で、「等級1」から「等級3」まで3段階で表示されます。 「等級1」は、建築基準法レベルの耐震性能を満たす水準とし、「等級2」はその1.25倍、「等級3」はその1.5倍の強さがある事を示します。 この建物は、「長期優良住宅」を取得するために「耐震等級2」で計算しました。 その「耐震等級2」の建物が、倒壊したのはなぜか?

          #1 耐震等級2が倒壊した理由?

          『耐震診断』をお願いしました!

          前回の記事で、『耐震診断』を親身になってくれる専門家に依頼するところまでお話しました。 まだ、読んでない方は、#『耐震診断』を依頼する! ←こちらです 『耐震診断補助金』を利用する場合は注意! 『耐震診断』をはじめる前に、注意しなければならないことがあります。 市町村の『補助金』を利用しようと考えている場合は、『補助金』の申請をしてからでなければ『耐震診断』に取り掛かってはいけません。 良い専門家に出会っておられれば、これは専門家の方からお話があるはずですが、補助金申請

          『耐震診断』をお願いしました!

          『耐震診断』を依頼する!

          「・・・なんで?」住まいに関する法律はどんどん変わっていきます。 元々あった法律が改正されたり、新しい法律が作られたり。 もちろん、建物の強さに関しての法律も変わっています。 皆さんのお住まいを建てたときの法律と現在の法律が変わっている場合、現行法の基準を満たしていない可能性があります。 現在の建築基準法は、2000(平成12)年に法改正されました。 ということは、それより前に建てられたお家は、その時に変更になった、あるいは追加された内容はもちろん含まれていない内容で建てら

          『耐震診断』を依頼する!

          『木構造耐震改修設計士』これが私の仕事。

          木造住宅の『耐震診断』をして、『耐震設計』をする。 そして、設計通りに『耐震補強』工事を施工する。 地震は来るのか?日本は、地震大国です。 阪神淡路大震災以降、震度6弱以上の地震は56回発生しています。 半年に1回は、震度6弱以上の地震が発生していることになるのです。 南海トラフ地震の30年以内の発生確率は80%。 上町断層帯やまだ見つかっていない断層帯など、 いつ動くかわからない大地震の可能性もあります。 地震は、いつ来るのか?ほぼ、わかりません。 現状、地震予知はで

          『木構造耐震改修設計士』これが私の仕事。

          私は『木構造耐震改修設計士』ですので、『耐震』に関するお仕事をしています。

          しかしこの肩書きだけでは、あまりにも説明不足です。 少し詳しく書いていきますが、 まず、前提として『耐震』についての内容となります。 『リフォーム』(耐震以外のリフォーム)についての内容は、また別で記載致します。 【 注意事項 】 以下は、読み物としてはあまりにも苦痛です。 あくまでも、お仕事をご依頼いただく場合にご覧ください。 では、どうぞ。 【 専門分野 】◯『木構造』について 在来木造住宅(在来軸組工法)が専門です。 2×4(ツーバイフォー)工法(木造枠組壁

          私は『木構造耐震改修設計士』ですので、『耐震』に関するお仕事をしています。

          はじめまして。

          弘中 耕治(ヒロナカ コウジ)と申します。 1971(昭和46)年8月生まれ、48歳です。O型。 既婚者で、子供はいません。 仕事は『木構造耐震改修設計士』をやってます。 簡単に言いますと、木造の一戸建て住宅の耐震リフォームを設計しています。 「双伸建設株式会社」という工務店を経営していますので、耐震リフォーム工事を中心に断熱リフォームなどの性能向上リフォームもやっています。 ここからは、今の仕事である『耐震』や『地震』に絡めながら簡単だけどだらだらとお話したいと思

          はじめまして。