見出し画像

国民の4人に1人が頭痛に悩んでいて、いわゆる国民病と言われている痛み。突発的な頭痛に悩む人や慢性的に頭痛に苦しんでいる方も多くいらっしゃると思います。

今回はこの頭痛についてお話させていただきます。

頭蓋骨の表面には皮膚や筋肉があり、それら全てに血管があります。血管内には痛みを感じる痛覚受容器が存在していることでここが圧迫されると痛みに繋がってきます。

頭痛には大きく分けて2種類あります。

①一次性頭痛 = 他の病気が原因でない

片頭痛や緊張型頭痛など頭痛に悩んでいる方が多い頭痛で脳の血管の拡張や、首回りの筋肉の緊張などによって起こる。

②二次性頭痛 = 何らかの病気が原因で起こる

頭の内に限らず、頭痛の原因となる何らかの疾患があって起きる頭痛。
そのためいつもと違う頭痛は大変危険な可能性があります。

・今までにない強い頭痛

・突然の激しい頭痛

・徐々に強くなる頭痛

・麻痺などの症状を伴う頭痛 

などがあれば直ぐに病院へ行きましょう。

50歳以降の初発頭痛、麻痺や視力・視野障害、意識の変容や痙攣など神経症を伴う頭痛、発熱や発疹、全身性疾患の既往歴を持つ人は二次性頭痛が起きやすい可能性があります。

②の頭痛はお医者様の領域となるため、その場での改善は難しいので、一般的に多い①の頭痛の対処法についてお伝えいたします。

①片頭痛

片頭痛は緊張型頭痛よりも少ないと言われていて、全体の約8%程と言われています。 また片頭痛は男性よりも女性に多く(1:4)特に30歳代が多い症状と言われていて、脳の血管が拡張し、突発的に起こる頭痛となります。

脳の血管が拡張することで、その周りにある三伹神経が刺激され、炎症を起こすことで痛みが出てきます。こめかみから目のあたりにかけてズキンズキンと脈打つような痛みがあり、頭や体を動かすと痛みが増幅してしまうのでこの時に運動をしてしまうとかなり痛みが増してしまいます。

片頭痛は、血管が拡張することで痛みが出てくるので、こめかみなどを冷やして血管を収縮させることで痛みを軽減させてくれます。逆に片頭痛が起きているときにお風呂に入ったり、お湯などを使って温めたりすると痛みが引かないので片頭痛が起きた時は冷やすことをしましょう。

②緊張型頭痛

緊張型頭痛は頭痛の中でも一番多い症状とも言われていて、ストレスや長時間のデスクワークなどによって、頭・肩・首の筋肉が緊張することで起き、筋肉の緊張で血流が悪くなることで筋肉内に老廃物がたまり、その周りの神経が刺激されることで痛みが出てきます。

長時間同じ姿勢でいたり、姿勢が猫背のように丸まってしまった姿勢を取っているとを緊張型頭痛は起きやすくなってしまいます。長時間同じ姿勢は取り続けない、肩甲骨周りや首周りの緊張を緩和させることで痛みを軽減させやすくなります。

首周りの筋肉を緩めるためには肩こり筋といわれる肩甲挙筋にアプローチをしてあげる必要があります。肩甲挙筋は肩甲骨を挙上する働きがありデスクワークや作業など肩をすくめるときに常に緊張してしまっています。この筋肉の緊張を緩めてあげることで血流が促進され、肩甲骨の動きがよくなり頭痛の改善に繋がってきます。肩甲挙筋の場所がわからない方は自分でアプローチするのではなくまずは整骨院や整体、パーソナルトレーナーに見てもらって自分で緩められるようにしていくといいでしょう。

よく頭痛になってしまうのは普段の生活習慣の乱れや運動不足による姿勢不良、疲れによる睡眠不足など色々な原因があります。頭痛は、対症療法や徒手療法、薬で治るからと軽く見られがちです。しかし頭痛は少しの習慣を変えるだけで十分にならないように、改善できるようになります。頭痛が起きてしまうときは日ごろの生活習慣を見直して痛みのない健康な生活を手に入れていきましょう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?