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遠隔(リモート)授業を経て、これからの教師の役割とは

どうも現役教師のRです。

緊急事態宣言が解除され、6月から分散登校

6月の1週目は荷物の持ち帰りや、学年ごとの始業式があり、2週目から分散登校で授業が始まる学校が多そうです。偶数学年or奇数学年だけ登校、または偶数クラスor奇数クラスだけ登校、偶数番号or奇数番号だけ登校とかになるんでしょうね。

学校としても、万が一、1人でも感染者が出てしまうとその時点でニュース沙汰となり、やむなく再び休校措置となってしまうでしょうから、感染者が出た際に「いや、私たちはここまで対策をやっていたんですけどね」と説明して世間が納得するぐらいの準備をしておかなければいけないように思います。

非接触温度計を持って、校門で検温したり…とか、

消毒液やフェイスシールドを支給したりする学校もあるかもしれませんね。

あと、政府から、小中高校などに、1校あたり最大500万円の支援される(かもしれない)そうですね(いつになるか分かりませんが)。

500万円が支援されて、コロナ対策をして、一日も早く普段通りの学校生活が送れるとよいですね。

以下、yahooニュースより転載。

休校していた学校の再開に向けて、政府は、小中高校などに、1校あたり最大500万円の支援を行う方針を固めた。緊急事態宣言の解除にともない、学校が本格的に再開することを受けて、政府は、国公立と私立すべての小中高校などに、1校あたり100万円から500万円を支給する方針。「3密」を回避した学習支援として、空き教室の整備や家庭学習のための教材確保、それに消毒液や体温計、サーモグラフィーの購入などに充ててもらい、学校での感染症対策を充実させる考え。政府は、2020年度の第2次補正予算案に盛り込む方針。

これからの教師の役割とは

また、緊急事態宣言が解け、学校が再開できたとしても、新型コロナが終息したわけではないので、教師の役割も大きく変わっていくことが予想されます。環境が変化する中で、出来ること・やるべきことが変化するのは必然的ことですよね(「さぁ、みなさんご一緒にchanging environmentに対する…?」「management!!!」)。

まぁ、その前に、①デバイス・インターネット等、ITインフラ環境を整えるなど、やらなければいけないことがたくさんあるわけなんですけど…、学校が再開されたらまず以下の事を考えなければいけないでしょうね。

②休校措置によってできてしまった学力差をどう埋めていくか。

個人的には「高校生ならもういいんじゃない?」と思ってしまうのですが、公立高校の物理・生物は間違いなく終わるのが年内ギリギリになるでしょう(僕が高校生なら休校をラッキーだと思い、自分で参考書とスタサプで休校期間にどんどん進めてしまいますけどね)。それでも、新共通テストは2021年の1月に行われますから…今年の受験は間違いなく荒れるでしょうね(スポーツ系の大会がすべて中止になった時点でAO入試が荒れそうですよね)。そして、大事なのは

③遠隔(リアルタイム・オンデマンド)授業ではできないことを学校や教師がどう埋めていくか。


遠隔(リモート)授業が定着してきた場合、オンライン(リアルタイム・オンデマンド)授業でできないことを学校や教師が埋めていかなければいけません(リモート授業がだけではN高と変わりませんからね)。皮肉にもコロナ禍によってオンライン・オンデマンド授業の技術はすごい勢いで進み、できること・できないことというのが明確になってきたように思います。

ちなみに、同じ遠隔(リモート)授業でもリアルタイム授業とオンデマンド授業はまったくの別物です。

(1)「リアルタイム授業」とは、教師が講義している様子をリアルタイムで視聴(して参加)する授業。

ただ、これは何度か試してみましたが、通信障害の影響を受けるため、各家庭のITインフラ環境が整っていないと、講義がスムーズに進行されません(生徒とのやり取りも時間差があったりして、効率が悪いように思います)。教師側のITインフラ環境が悪い場合は海の底で話しているようになってしまいます(ゴボゴボゴボ…)。ちなみに、Rのパソコンは古く、カメラが映りません…。今の時点で、オンライン授業は円滑な授業進行が厳しく、対面授業の劣化版といった感じです(う~ん、これもルールを決めたりしていけば、どんどん良くなっていくのかなぁ…)。あと、個人的に非常に疲れます…。

(2)「オンデマンド授業」は先生があらかじめ撮影したものを時間を問わず視聴できる授業です。

生徒側からしても、視聴する場所や時間を問わないので取り組みやすいようです。また、生徒から好評なのは、「倍速機能が使える」という点です。教師の中には、「え~」「その~」が多い方や同じ話を何度もするという方、眠たくなるほど話し方がゆっくりな方もいるらしく、それを倍速機能のおかげで解消できるそうです。更には「聞き逃してはいけない」という緊張感が増すそうです(笑)。まぁ、そもそもオンデマンド授業なら配信する前に教員は映像編集ができるわけですから、「え~」とか同じ話はすべてカットしてしまえばいいんですけどね(Rはそうしています)。

実はRも高校時代高校の近くの代ゼミサテラインに3か月ほど通っていたから分かるのですが(ちゃんとその費用20万はすべて自分のお年玉から払いました)、オンデマンド授業はいわゆる詰め込み教育には比較的適しているように思います。何より便利なのは、好きな時間に見られることできることや(部活が忙しい学生や受験間際の追い込み受験生にぴったり)、自分のタイミングで動画を止めたり、巻き戻したりできることです。

そして、こんな状況になる前から実は既に流行っていましたよね。代ゼミが少子化、浪人生減によって、2014年に20校閉鎖し全国7校に縮小し、逆にオンデマンド授業中心の東進ハイスクールがめきめきと頭角を現してきました(今では東進は代ゼミに変わり三大予備校の中に入る勢いです)。

ただ、もちろんオンデマンド授業にも問題点はたくさんあります。オンデマンド授業はやる気のある生徒にはいいのですが、見たくない生徒にとって見なくても怒られません(ばれないし、怒る術がない)。やる人とやらない人の差が広がり続け、実力差が鮮明になっていき学力格差につながります。そして、どうしてもオンデマンド授業は一方通行になりがちなので、つまづいてしまうと誰にも聞くこともできず、わからなくなってしまいがちです。

遠隔(リモート)授業が始まり、改めて先生やクラスメイトの存在の大きさ、そして授業や学校の有り難さに気付いた生徒も多いように思います(教員もそうです)。あと、オンデマンド授業は、今年撮った分を来年以降も使えてしまいます(反転授業にもいいかもしれませんね)!むしろ、Rが60歳になっても、オンデマンド授業なら37歳のRのピッチピチの授業が受けられます(笑)。これで、オックスフォード大学が2014年に認定した「あと10年で消える職業・なくなる仕事」に教師も入りましたね(笑)。

だからこそ、大事なのはその先なんだと思います。

非認知能力を育てそう

そう、Rの得意分野の「非認知能力」ですよ。何せ、Rは岡山大学で行われた第一回非認知研究会で東京代表で発表した非認知能力研究の第一人者ですからね(自称)。

オンライン教育では、非認知能力を高めることは非常に困難なのです。ちなみに非認知能力 (ひにんちのうりょく) とは、テストでは測定できない個人の特性による能力意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力といった、測定できない個人の特性による能力のことです。

非認知能力は、学力のように1人で身につけられるものとは異なり、集団での行動の中での困難や失敗、挫折などの経験を通して養われるものが多いですから。コロナによって、なかなか集団で何かに取り組むことは厳しいかもしれませんけど、授業以外の「みんなの前で発表・プレゼンをする」「話し合って協同して物事を解決する」ということを大事にして、学校生活に取り組ませてもらいたいですね(あとは部活動かしら)。

あとは個人的には、顔を見て挨拶をする、掃除をしっかりさせる(物を大切に扱い敬意を払うこと、自分の始末は自分でつけること)など、そういったことから始めることが大事かなと思います(一見、家庭教育で養われるしつけであり学校教育から離れており、賛否両論があるでしょうが)。

まぁ、偉そうなこと言いましたけど、まずは目の前のことを全力で頑張りたいと思います。みなさまも、くれぐれもお体にお気をつけください。

ではではRでした。

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