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最初のアイディアを最高の結果へ導く最善策7選(思考の整理学の備忘録)

ほとんどの人は、もうこれ以上アイデアを考えるのは不可能だというところまで行きつき、そこでやる気をなくしてしまう。私にいわせれば、いよいよこれからだというのに

トーマス・エジソン

東大で一番読まれた本と書いてあるビラにそそられ手にとってみた文庫本が「思考の整理学 外山滋比古」でした。累計240万部の大ベストセラーから今日は最初のアイディアを最高の結果へ導く最善策として、いくつかまとめます。

◆論文作りの手順(これは論文のみならず、アイディアを形にする手順として、あらゆるものに応用可能だと思う!)

その1【醗酵】
①素材探し ビール造りでいう麦を育てる段階
・日ごろからよく本を読む。
・感心するところ違和感を抱くところわからない部分等が出てくるので、これを書き抜く。
・繰り返し心打たれるところあれば、それは重要である。
・わからない謎のような箇所が再三現れれば、それも注意する。


②アイディア、ヒント添える 
・日常の生活を一生懸命送る
・他人と雑談したり、ウェブ雑誌を読んだり
・有酸素運動する
・そしてシャワーに入る
*秀逸なヒントを得る方法は、様々なプロジェクトを同時並行すること。異分野からのヒントが、第三者を驚かす。

その2【熟成】
寝かせる 熟成
・熟したテーマは、向こうからやってくる。バルザック
・文学は異本を許容する。寝かせて、時が来たら異本を発表する。
・Sleep over 一晩寝て答えを出す
・見つめる鍋は煮えない
・目覚めて起床するまでの時間は聖なる思いに心をこらそう
・一晩中考えるではなく、一晩寝かせて考える
・見つめる鍋にしていると興味を失う

その3【カクテル】
・「1人では多すぎる。1人では全てを奪ってしまう」
・いくつかの筋とそれぞれに関わりを持って生きてこそ、やがて案が絞られ、ライフワークのような収穫期を迎えることができる。
・テーマは1つでは多すぎる。少なくとも、2つ、できれば、3つ持って、スタートしてほしい
・自分だけを特別視するのは思い上がりである。他に優れたものはいくらでもある。小さな独創にかまけて、これを宇宙大と錯覚、先人の業績が目に入らなくなってはことである。
・ものを考える人間は、自信を持ちながら、なお、あくまで、謙虚でなくてはならない。
・A説からD説までと、独創と自負のあるX論を全て認めて、調和折衷させる。

その4【エディターシップ】
・原稿を書くことを第一次的創造とするならば、原稿を新しい、より大きな全体にまとめ上げることを第二次的創造と呼ぶことができる。
第二次的創造が必要ない職業例)サッカーの監督やファッションデザイナー、映画のディレクターなど
・ありきたりのもの同士を結び合わせても、新しいものになりにくい。一見、一緒にできないような異質な考えを結合させると、奇想天外な考えになることがある。

その5【触媒】
・頭の中で新しいものを生み出すには、創作と知的な見と問わず、小さな自己と言うものは、抑制されなくてはならない
・寝させておく、忘れる時間を作る、と言うのも、主観や個性を抑えて、頭の中で自由な化合が起こる状態を準備することに他ならない。

その6【セレンディピティ】
・主な目的のために実行していた行動から別のものに出会い、目的を変えること。
例)買いたい本があって大きな本屋さんに行ったが、店内を見ていると別の気になる本がありそれに夢中になって、それを買ってしまう。
ひょんなことからの出会いを大切に

その7【情報のメタ化】
・思考の整理と言うのは、低次の思考を、抽象のはしごを登って、メタ化して行くことに他ならない。
・第一次的思考を、その次元に留めておいたのでは、いつまでたっても、単なる思いつきでしかないことになる。
・整理、抽象化を高めることによって、高度な思考となる。普遍性も大きくなる。
・いくらたくさん知識や思考、着想を持っていても、それだけでは、第二次的思考へ昇華するということはない。量は質の肩代わりをする事は困難である。
・思考のはしごを登っていくのは哲学化である。
→~とは?の考え方

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