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ヒーローの君と悪役の君

人間の感情には「好き」「嫌い」がある。

この人好きだな。この人嫌いだな。気が合うな。苦手だな。

人の感情をコントロールすることは難しい。

私は昔から、人からどう思われているか気にして生きてきた。人から良く見られようとしていた。そればかり気にして過ごしてきた。

「嫌われたくないな」と思うと、どうしても自分の意見が言えない。会議でもなんでも自分の意見を伝えるのが苦手だったり多数決になると人数が多い意見によく流された。

そのせいか私は常に「他人の考え」の中で生きていた。

他人に合わせるのは凄く大変だった。聞きたいことがあった時、相手が忙しそうにしていると話しかけられなかった。少し手が空いた時に質問しようと考えているがそのタイミングで話しかけるのは至難の業であった。

相手の時間軸で生活をしていると、いつの間にか自分を殺していた。そしてうつ病になった。困った時に人に頼れず潰れてしまった。気づけば何もなかった。

「嫌われないように」「好かれたい」そう思って生活しているといつしか自分を粗末にしていた。自分を信用できなくなり自分自身を疑うようになった。

万人受けするのは難しい。というよりほぼ不可能に近い。

これだけ多くの人間がいて、環境の違いによって価値観が様々。行動1つ言動1つで相手の受け止め方も様々。

「人から好かれようとしない」

これを始めるだけで気持ちは凄く楽になる。

誰もが誰かの時間の中で生きている。そんな中でどうしても人と接点を持つ。接点を持った人から「こういう人なんだ」と思われる。その人に「どう思われてるのか」なんて気にしていたら人生が100年あっても時間が足りなくなってしまう。

どう思われてもいい。あなたの事を好きな人がいれば嫌いな人だっている。

誰かの悪役の裏では、誰かのヒーローなのである。


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