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イカのから揚げ シチリアの海ワインのミネラルに呼応するイカの野性味

スーパーのイカのから揚げを買う。仕事上がりで遅い時間だったので298円が半額に。

こちらのエビ焼売も一緒に半額だった。

海外では中国、韓国、台湾などの東アジアの国々、ベトナム、タイ、フィリピン、インドネシアといった東南アジアの国々、イタリア、スペインなどの地中海沿岸の国々でもイカが食べられる(ただ、刺身で食べるのは日本くらいのようだ)。イカリングフライのカラマリは、海外滞在中の貴重なシーフード源の一つ。ちなみに他のシーフード源はサーモンとエビ。こちらは海外のアイリッシュパブで注文したサーモン、エビのグリル、カラマリなどがセットになったプレート。

そういえば先日スーパーで太刀魚が陳列されていて、産地を見るとオマーンとあった。現地では太刀魚料理を見たことない。こんなのよく食べるよねー、なんて言いながら港で日本向けに仕分けしているのだろうか。

さて、イカは刺身で食べるとねっとりとした甘味が広がるかと思えば、フライにするとゴムのようなハリのある弾力が降臨し、咀嚼が促される。噛めば噛むほどに穏やかな旨味と磯の香りが広がる。煮ても焼いてもまた別の魅力。人形町魚久の“いかの酒粕漬け焼き”というのも美味しかった。

件のイカの唐揚げを山梨の甲州とシチリアの白ワインに。

まずは山梨の白ワインに。

メルシャン, 玉諸甲州, きいろ香, 2020, 10.5%, 2,838円

ワインについては先日のNoteに。
甲府盆地の中央部に位置する甲府市玉諸地区で収穫された甲州ブドウを使用。香りにはカボスなど和柑橘、大ぶりな梨。みずみずしくも芯がありたおやか、こぎみよい酸味。ゆるゆるとほろ苦さ。信濃屋(実店舗)で購入。

イカのから揚げにワインを合わせる。揚がって弾力が加わったイカの奥から広がる風味、磯の香りを、ワインの和柑橘が引き締める。から揚げの脂の余韻を、ワインのキリっとした柑橘、酸味が引き締める。相性: ★★★★☆


続いてシチリア島の白ワインに。

クズマーノ, シャマリス, イタリア, シチリア, 2021, 12.5%, 1,650円
Cusumano, Shamaris, Sicilia, Italy,

ワインについては先日のNoteに。
「シャマリス」は“輝く海”を意味。シチリア西部パレルモ県の標高400mに広がる畑に植えられたグリッロ種から造られる。香りには洋梨、貝殻を嗅いだような潮の香りをほのかに。果実味はでしゃばらず穏やか、ミネラル感豊かでニュアンスに富む。トスカニーで購入。

イカのから揚げに。ワインのミネラルとややワイルドな磯の香りに呼応して、揚がったイカの隠された野生味を立ち上がる。ワインを合わせるまではおとしなしく上品な表情を見せていたイカに、急に海の香りが溢れ、磯のグリップが加わり面白い。イカの表情の変化を楽しめるワイン。相性: ★★★★☆

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