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ローリング・ストーン編(1-100)

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ローリング・ストーン誌の「『歴代最高のアルバム』500選(2020年版)」で取り上げられている作品たちを扱った記事のまとめです。
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2024年3月の記事一覧

Ray Charles『Modern Sounds in Country and Western Music』(1962)

アルバム情報アーティスト: Ray Charles リリース日: 1962/4(日付不明) レーベル: ABC-Paramount(US) 「『歴代最高のアルバム』500選(2020年版)」における順位は127位でした。 メンバーの感想The End End  抜群に音が良い!ストリングスやホーンセクション、こんな風に録れたらなあ。張りつくような倍音の出方がとても素晴らしい。  シナトラのディズニーランドみたいなノスタルジックなサウンドが、R&Bを通過していくらか粗野で通

Bob Dylan『The Freewheelin' Bob Dylan』(1963)

アルバム情報アーティスト: Bob Dylan リリース日: 1963/5/27 レーベル: Columbia(US) 「『歴代最高のアルバム』500選(2020年版)」における順位は255位でした。 メンバーの感想The End End  リードプレイじゃなくても、"ギターが歌っている"はできるものなのか……!という大きな衝撃を受けている。弾き語りをする人間、全員このアルバムを聴いてからやりなさい!!  普段ライブハウスでお見かけするアマチュアの弾き語りミュージシャンの

James Brown『Live at the Apollo, 1962』(1963)

アルバム情報アーティスト: James Brown リリース日: 1963/5(日付不明) レーベル: King(US) 「『歴代最高のアルバム』500選(2020年版)」における順位は65位でした。 メンバーの感想The End End  いくつかイメージ通りの、腰をくねらせて踊りまくりたい曲もあったけれど、全体としては思ったよりブルーズ・マナーっぽくてしっとりしてる……いや、しっとりどころか、ドロドロしてる。  溜めて溜めて声を張り上げる瞬間、やり過ぎてるって、クサい

Beatles『Meet The Beatles!』(1964)

アルバム情報アーティスト: Beatles リリース日: 1964/1/20 レーベル: Capitol(US) 「『歴代最高のアルバム』500選(2020年版)」における順位は197位でした。 メンバーの感想The End End  ミュージック・マガジン編でヒッキーを聴いた時のような、"ルールが変わっちゃった"感じがある。最も、恐らくはそう見せるためのリストなのであって、ビートルズ以外にもこれを準備した人はたくさんいただろうとは思うけれど。  でもこの、なんというか肩

Beatles『A Hard Day's Night』(1964)

アルバム情報アーティスト: Beatles リリース日: 1964/7/10 レーベル: Parlophone(UK) 「『歴代最高のアルバム』500選(2020年版)」における順位は263位でした。 メンバーの感想The End End  「I'll Be Back」が良い曲すぎるな。そして前作を聴いても思ったが、この垢抜け方はどこからきているんだろう……  曲が良いのはもちろん、演奏のテクニック的に高度なことがあまり行われていないから、いっちょ真似してみるか!という気

Ronettes『Presenting the Fabulous Ronettes Featuring Veronica』(1964)

アルバム情報アーティスト: Ronettes リリース日: 1964/11 レーベル: Philles(US) 「『歴代最高のアルバム』500選(2020年版)」における順位は494位でした。 メンバーの感想The End End  これがウォールオブサウンドというものですか!!おもしれー!!歪んでいる上にエコーでボワボワに溶け合ってひとつの塊として鳴っているのに、なぜか楽器の美味しい部分は聴こえてくる。"聴こえている"と感じさせられる。  ハイファイさや分離感とは程遠い

John Coltrane『Love Supreme』(1965)

アルバム情報アーティスト: John Coltrane リリース日: 1965/1(日付不明) レーベル: Impulse!(US) 「『歴代最高のアルバム』500選(2020年版)」における順位は66位でした。 メンバーの感想The End End  ビートルズの、ロックの風通しの良さに触れた直後にこれを聴くと、ジャズというジャンルが当時すでに"行くところまで行ってしまった"音楽であったことが感じ取れる気がする。  "何度かの発明を経て辿り着いてしまった行き詰まりをどう

Beach Boys『The Beach Boys Today!』(1965)

アルバム情報アーティスト: Beach Boys リリース日: 1965/3/8 レーベル: Capitol(US) 「『歴代最高のアルバム』500選(2020年版)」における順位は466位でした。 メンバーの感想The End End  ビーチボーイズもビートルズと同じく初体験です。(というか、洋楽編が始まって以来しばらく初めての作品ばかりなのだけど)  甘いお菓子みたいにハッピーな音色とハーモニーなのに、なんだか寂しさも感じる。この感じどこかで……と思ったら、フリッパ

Bob Dylan『Bringing It All Back Home』(1965)

アルバム情報アーティスト: Bob Dylan リリース日: 1965/3/22 レーベル: Columbia(US) 「『歴代最高のアルバム』500選(2020年版)」における順位は181位でした。 メンバーの感想The End End  リトル・リチャードやプレスリーやらビートルズに触発されてこういう形をとったことは容易に想像ができるけれど、リズムはなんだかカチカチだ。かなり2:1の比率に近いハッキリしたスウィングで、常に一定の跳ね方をしている。  でもそれが歌の、デ

Byrds『Mr. Tambourine Man』(1965)

アルバム情報アーティスト: Byrds リリース日: 1965/6/21 レーベル: Columbia(US) 「『歴代最高のアルバム』500選(2020年版)」における順位は287位でした。 メンバーの感想The End End  ディランはフォークとブルーズ/ロックを見事に溶け合わせていたけれど、こちらはさらにその先の景色を見せてくれているような気がする。  Wikipediaに"ビートルズへのアメリカからの回答"という言われ方をしていたと書いてあったけれど、確かにこ

Beatles『Help!』(1965)

アルバム情報アーティスト: Beatles リリース日: 1965/8/6 レーベル: Parlophone(UK) 「『歴代最高のアルバム』500選(2020年版)」における順位は266位でした。 メンバーの感想The End End  「I Need You」のギター、ちょっと待ってくれよ。笑 これ、本当に意図してこのタイムで弾いてるんですか……?ボリューム奏法はしていそうだけど、エコーのエフェクト音だけ出してる感じですか……?  それについてはさておき、ものすごい飛

Bob Dylan『Highway 61 Revisited』(1965)

アルバム情報アーティスト: Bob Dylan リリース日: 1965/8/30 レーベル: Columbia(US) 「『歴代最高のアルバム』500選(2020年版)」における順位は18位でした。 メンバーの感想The End End  すごい。どんどん姿を変えていく。演奏はどんどん変わっていくのに、同じ人が書いた曲を同じ人が歌っていると確実に分かる。作家性ってこういうことですね……  そして、この歌い方に影響を受けたであろうボーカリストの顔がいくつも浮かんできて、ニコ

Otis Redding『Otis Blue: Otis Redding Sings Soul』(1965)

アルバム情報アーティスト: Otis Redding リリース日: 1965/9/15 レーベル: Volt(US) 「『歴代最高のアルバム』500選(2020年版)」における順位は178位でした。 メンバーの感想The End End  えー!めっちゃ歌謡曲みたいじゃん!往年の歌手が渋めの歌番組に出ている時と同じ音像だ!この暑苦しさ/泥臭さが日本の土着的な、雑然としたムードと共鳴してリファレンスになったんだろうか。  何よりも、この作品は表拍で手拍子を打てる曲が多い気が