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東京御茶ノ水、毎週水曜の夜に歴史好きが集まるレキシズルバー。同じビルのレキシズルスペー…

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東京御茶ノ水、毎週水曜の夜に歴史好きが集まるレキシズルバー。同じビルのレキシズルスペースで月1回土曜に開催する「TERAKOYA」、最終水曜に開催する「レキシズルスペシャル」の参加者としてレポートを書いています。

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  • レキシズルレポ

    毎週水曜の夜に歴史好きが集まるレキシズルバー。同じビルのレキシズルスペースで月1回土曜に開催する「TERAKOYA」、最終水曜に開催する「レキシズルスペシャル」の参加者としてレポートを書いています。

  • 気になる”数寄語り” レキシズルバー15分歴史プレゼンレポ

    東京御茶ノ水のレキシズルバーでお客さんが自分が好きな歴史上の人物や出来事などを語る15分歴史プレゼン「数寄(すき)語り」 プレゼンターの登竜門ともなり、だれでも手を挙げればできるもの。 2011年から開催され、歴史も積み重ねてきたわけですが、レキシズルバー13年目に突入するにあたり、「気になる数寄語り」と題し、筆者が独断(そして行けた日に限る)で選んだ語りのレポを始めました。

最近の記事

これぞ真実の神の君「(選)徳川家康TERAKOYA」(23.4.8)

さてみなさん、『どうする家康』はご覧になってますか? わたしは、とりあえず築山殿が亡くなるまでかなーとか思ったのですが、その後もなんやかんや観ております。 ということで、だいぶ前になっちゃいましたが、4月開催の「(選)徳川家康TERAKOYA」のレポでございます。 プレゼンターは佐幕おじさんことチャンプ先生。 で、開始早々 「はい、今日の結論です」 から始まり、家康=狸=腹黒いというイメージ満載の方広寺鐘銘事件から大坂の陣にいたる、家康が秀頼にいちゃもんつけて騙したエピ

    • ”戦後”は今も続いている「山口多聞TERAKOYA」、そしてレキスペ「マッカーサー」

      5月のTERAKOYAは「山口多聞」、レキシズルスペシャルは「マッカーサー」と、奇しくも太平洋戦争に関わった軍人がテーマだった。 先の大戦を語るのは、とても難しく勇気のいることだ。 だから、プレゼンターのキチエモン先生と、あおっきーを讃えたいし、場も盛り上がったいい夜になったと思う。 が、個人的にはどちらも消化不良というか腹に落ちなかったというかモヤモヤした気分になってしまった。 なんでだろう・・・ そこで今回は、同時代を取り上げた5月のプレゼンについて、モヤモヤの正

      • 前代未聞の問題作!?「島原の乱TERAKOYA(2023.3.18)」

        プレゼンターは、かもめ先生。 観客を絶望の淵に陥れた伝説の「幕末の水戸藩TERAKOYA」を世に送り出した人である。 今回は絶望シリーズ第二弾かと思いきや、ちょっと様子が違う・・・ ◆開始20分後、会場に衝撃が走る 島原の乱というと、結構大人の人は”キリシタンの反乱”と学校で習ったと思うけど、最近は「天草・島原一揆」というそう。 え?キリシタンの反乱じゃないの?農民一揆なの? 「オランダ商館日記」という当時の資料でもどっちかわからないような記述。しかも、プレゼンターは

        • ”唯一無二”の将軍「足利義稙TERAKOYA(2023.2.11)」

          プレゼンターは戦国時代一筋くどはん先生。 今回は室町幕府十代将軍 足利義稙(よしたね)。プレゼンターが歴史上の人物で一番好きなんだそう。 超マイナーな人だけど、実は鎌倉時代~江戸時代までで唯一、”二度”将軍になった人なんだって。 戦国時代の将軍は大名に実権を握られ衰えていくだけ。これまでそう言われてきたけど本当にそうなのか?を探究する90分の始まりです! 義稙の父は銀閣で有名な足利義政の兄。 彼は将軍の甥として生まれた。 元々は仲が良かった兄弟なのに周囲の策略により敵

        これぞ真実の神の君「(選)徳川家康TERAKOYA」(23.4.8)

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        • 前代未聞の問題作!?「島原の乱TERAKOYA(2023.3.18)」

        • ”唯一無二”の将軍「足利義稙TERAKOYA(2023.2.11)」

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        • レキシズルレポ
          60本
        • 気になる”数寄語り” レキシズルバー15分歴史プレゼンレポ
          4本

        記事

          太平洋の架け橋となった、武士なき世の”志士”「新渡戸稲造TERAKOYA(2023.10.8)」

          プレゼンターは、りょーうん。 彼の真骨頂は手紙や日記を通じて主人公と家族や友との物語を紡ぎ出すところだ。 今回の主人公は前の5000円札の肖像で「武士道」の作者、新渡戸稲造。 人格者と言われた彼はさらっと毒を吐く人だったそうな。 ◆第1部 少年よ大志を抱け 庄内藩で生まれた稲造 祖父は金持ち、父はエリート 末っ子の彼は短気で喧嘩っ早い子どもだったそう。 彼が6歳の頃、時代は明治へと大きく動く。 故郷の盛岡は逆賊となり、学問で身を立てるべく東京へ。 当時の日本は西洋に

          太平洋の架け橋となった、武士なき世の”志士”「新渡戸稲造TERAKOYA(2023.10.8)」

          ノボさんの青春と戦い「子規を詠むTERAKOYA(2022.9.10)

          もし、正岡常規という青年が俳句や短歌に関心を持たなかったなら、わたしたちは松尾芭蕉さえ知ることがなかったかもしれない。 プレゼンターが親しみをこめて”ノボさん”と呼ぶ彼は、 幼名を升(のぼる) 正岡子規として知られるひとだ。 子規が探究した美と彼をとりまく友との物語。 泣かせのキチさん(本人は泣かせるつもりはないそうだが)ことキチエモンさんの語りをレポしたいと思う。 ◆第一部 升さんの青春 『柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺』 もっとも有名な子規の句だが、「それでいい

          ノボさんの青春と戦い「子規を詠むTERAKOYA(2022.9.10)

          「レキシズルバースペシャル 福沢諭吉」(2022.8.31)

          レキシズルで毎月最終水曜に開催されるレキシズルバースペシャル。 今回のプレゼンターは、あおっきー。 2020年の「れきしことばパフォーマンス」の優勝者で、これまでのプレゼンは宮武外骨、箱根駅伝、旧制中学の入試問題などニッチなテーマで攻めているプレゼンター。 今回は「なぜ福沢諭吉が一万円札になったのか」を解き明かしてくれるという。 福沢諭吉といえば、言わずと知れた慶応義塾の創設者。 卒業生には小沢一郎、橋本龍太郎、小泉純一郎と、顔ぶれを見ると”規制の枠組みを壊す人”が多い

          「レキシズルバースペシャル 福沢諭吉」(2022.8.31)

          未来を創った幕臣TERAKOYA–小栗上野介の幕末–(2022.8.20)

          小栗上野介 この人を知れば、明治はいきなり始まった訳ではないことがわかる。 プレゼンターはチャンプ。 これまで、河井継之助、五稜郭、奥羽越列藩同盟、伝習隊、江川英龍、日米修好通商条約、咸臨丸など、一貫して佐幕を語ってきた。 ゆえに”佐幕おじさん”と呼ばれるまでになったTERAKOYAティーチャーだ。 今回は産経新聞社から動画配信されるという試みが行われ、レキシズル首脳とのクロストーク形式で行われた。 ◆第一部 世界を見た男 文政10年(1827年)6月23日 小栗上野介

          未来を創った幕臣TERAKOYA–小栗上野介の幕末–(2022.8.20)

          新選組好きよ、胸を張れ。「レキシズルスペシャル 実録 新選組」(2022.7.27)

          今回のプレゼンターは三国志ひとすじの”りょーたろー”と アメリカやロシアなど「90分でわかる」各国の歴史シリーズを展開する イケメンTERAKOYAティーチャー”公望(きんもち)” 二人のイメージにはないテーマでやろう ということで選んだのが新選組。 公望いわく新選組のメンバーは「不当に人権を侵害されている」 例えば剣の腕だって、沖田、永倉、斉藤が異常に強く、 彼らがおかしいのであって、近藤だって剣の腕を見込まれて 試衛館の養子になってるわけだから相当強いはず。 他に

          新選組好きよ、胸を張れ。「レキシズルスペシャル 実録 新選組」(2022.7.27)

          今こそ縄文を取り戻せ!「縄文TERAKOYA」(2022.7.9)

          今回は、過去に「水戸藩」「三島由紀夫」など ちょっとした物議を醸すTERAKOYAを生み出した”かもめ”先生が、 レキシズルの古参で縄文を愛してやまない縄文キャンプ倶楽部代表の ”たいしょー”(以下、代表)をゲストに迎えて送る「縄文TERAKOYA」 ちなみに代表の夢は自分の貝塚をつくること。 土偶を2体つくったこともあるんだって。 「千葉も歩けば貝塚にあたる」 千葉県民なら誰でも知っていることわざだそうだ(ほんまかいな)。 その名の通り、千葉の貝塚の数は日本一 日本の

          今こそ縄文を取り戻せ!「縄文TERAKOYA」(2022.7.9)

          ”麒麟がくる”ことを本当に願ったのは?「織田信長TERAKOYA」(2022.6.11)

          戦国時代の「革命児」とか、 比叡山を焼き討ちした極悪非道な「魔王」 と語られてきた織田信長。 しかし、”戦国時代一筋”の プレゼンターくどはんによると、 最近になって同時代の資料が研究されるようになり、 全く違う信長像が浮き彫りになってきたそう。 結論から言うと、 ”人を信じすぎる真っ直ぐでピュアな人” だから思いがけず謀反を起こされちゃったんじゃない? というびっくりな信長像だったのだ。 ◆第一部 天下静謐 信長といえば「天下布武」 つまり”武力で天下を統一する”がス

          ”麒麟がくる”ことを本当に願ったのは?「織田信長TERAKOYA」(2022.6.11)

          龍馬に先駆け、龍馬になれなかった男「レキシズルスペシャル 清河八郎」(2022.5.25)

          清河八郎 新選組ファンにその名を聞けば 「ああ、あの男ね」 とちょっと皮肉な笑いを浮かべるだろう。 かくいうわたしも、 幕末初期の「大ペテン師」というイメージを持っていた。 さて、そのイメージは覆るのかどうか。 久々のレキシズルスペシャル(最終水曜夜に開催)、 今回のプレゼンターはレキシズル首脳と 佐幕の視点で幕末を描くTERAKOYAティーチャー、チャンプ。 司馬遼太郎作品に詳しいチャンプ先生によると、 『竜馬がゆく』でも『燃えよ剣』でも清河は散々な描かれよう。

          龍馬に先駆け、龍馬になれなかった男「レキシズルスペシャル 清河八郎」(2022.5.25)

          父の呪縛、その先に果たそうとした使命とは?「JFK TERAKOYA」(2020.10.17)

          プレゼンターは、YKAこと”ヤスシ・キチエモン・アンドウ”。 いつもは、ほろりと感動を誘う人情プレゼンターだが、今夜は何かが違う・・・ 実は今回、プレゼンターが何を伝えたいのか、つかみきれなかった。 ということもあり、私なりの解釈でレポしたいと思う。 ************************************************************************ 最初から、自分の使命に気づいている人なんていない。 役割を与えられて、はじめ

          父の呪縛、その先に果たそうとした使命とは?「JFK TERAKOYA」(2020.10.17)

          キングダムから学ぶ歴史のポップ化(レキシズルスペシャル 2020.9.30)

          9月のレキシズルスペシャルは、レキシズル首脳と”中国の歴史TERAKOYA”という壮大なプレゼンをした公望先生のコラボ。 早速ですが、キングダム、好きですか? わたしは好きです。(最新刊はまだ読んでませんが) 会場は読んでる人、読んでない人が半々。 どんな中身になるのか、全く想像できないままプレゼンはスタート。 キングダムの舞台は春秋戦国時代。 主人公は二人。 李信(りしん)。最下層から武力と人間力でのし上がっていく、ジャンプの主人公的なパカポジティブ。 もう一人は嬴

          キングダムから学ぶ歴史のポップ化(レキシズルスペシャル 2020.9.30)

          四季で巡る松尾芭蕉の生涯「芭蕉TERAKOYA」(2020.9.12)

          あなたは”俳句”好きですか? プレゼンターかもめ曰く 「めっちゃ感動するとか自分で作るとかなくないですか?」 なんて、俳句ファンを敵にまわすような発言からスタート。 良さがわかっていないからこそ、俳句ってなんなん?という疑問がきっかけとなり、この「芭蕉TERAKOYA」につながったそう。 明治〜昭和の俳人 高浜虚子によると "今日に至るまで、多少の盛衰もあり 多少の変化もあるにしたところで、 要するに俳句は芭蕉の文学である といって差し支えない" つまり、芭蕉を知ら

          四季で巡る松尾芭蕉の生涯「芭蕉TERAKOYA」(2020.9.12)

          パイオニア、そして実学の人”近代日本医学の父”「北里柴三郎」(STEP30min② 2020.8.26)

          レキシズルの新企画「STEP30min」二人目のプレゼンターは宇内くん。 テーマは近代日本医学の父、北里柴三郎。 北里の元々の読み方は”きたざと”。 留学先のドイツではKITASATOと書いて、きたざと。 その表記が逆輸入され、”きたさと”と読まれたため、息子も戸籍を変えたそう。 1853年、ペリー来航の年に熊本で生まれた北里。 近代日本医学の父と呼ばれ、第一回ノーベル賞にもノミネートされている。 幕末、開国により伝染病コレラが大流行、10万人以上が亡くなった。 「予

          パイオニア、そして実学の人”近代日本医学の父”「北里柴三郎」(STEP30min② 2020.8.26)