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「レキシズルバースペシャル 福沢諭吉」(2022.8.31)

レキシズルで毎月最終水曜に開催されるレキシズルバースペシャル。
今回のプレゼンターは、あおっきー。
2020年の「れきしことばパフォーマンス」の優勝者で、これまでのプレゼンは宮武外骨、箱根駅伝、旧制中学の入試問題などニッチなテーマで攻めているプレゼンター。

今回は「なぜ福沢諭吉が一万円札になったのか」を解き明かしてくれるという。

福沢諭吉といえば、言わずと知れた慶応義塾の創設者。

卒業生には小沢一郎、橋本龍太郎、小泉純一郎と、顔ぶれを見ると”規制の枠組みを壊す人”が多いことがわかる。

それが福沢イズム。
”Scrap”をキーワードにプレゼンは進む。

まずは”Scrap and Build”

当時、個人塾の授業料は盆暮のつけ届けという形だったが、福沢はきちんと授業料を取り、これにより経営の安定を図った。

また、政府からの依頼で西洋の警察制度について調査。
”巡査”などの仕組みを作った。

その見返りとして手に入れたのが島原藩邸のあった場所。
今の慶應義塾大学の三田キャンパスだ。
そのため、今でも石垣が残っているそう。

続いては”Scrap and Create”

福沢は数多くの訳語を生み出した。
例えばCompetitionを競争、Copyrightを版権、
Vをヴと表現したのも彼だそうだ。

プレゼンター曰く、”ヴ”がなければルイヴィトンはルイビトンと安っぽく、ヴィレッジヴァンガードはビレッジバンガードとサブカル感が薄まっていたと、、、確かに笑。

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さらにSpeechを演説と訳したが、演説は元々仏教用語。
仏の教えを広めるという言葉を、自分の主張を大衆に伝えるという意味にしたことに価値があるとプレゼンターは言う。

3つ目のキーワードは”Scrap and Influence”

福沢は今でいうインフルエンサー。
特に出版の拡散力をよくわかっており、幅広いジャンル、幅広いターゲットに向けて本を書いた。

有名な「学問のすすめ」も、小学生の教科書と位置付け。
当時まだ教科書が統一されていなかったため、教員となった慶応卒業生が各地で「学問のすすめ」を広め、それに感化された子供が慶応に入学するというサイクルをつくり出す。

福沢は当時最新のマスメディアであった新聞を駆使し、老若男女にこれまで知られていなかったことを広めた。それが一万円札の顔になった理由ではとプレゼンターは語る。

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最後にプレゼンターは現代の問題を福沢に問う。親が貧乏だったり理解を得られないからという理由で進学できない人も多い現状をどう思っているのかと。

武士としての身分が低い家に生まれ、「門閥制度は親の仇で御座る」と言った福沢。

これは筆者の考えになるが、福沢は世の中は平等ではないと痛いほどわかっていたからこそ、学び、考え、行動し、何かを掴みとれと言いたいのではないだろうかと。

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