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物好き向け

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何個か僕の作品を読んでくれた方向けへのおすすめ作品をまとめました🫧
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#短編

儚い女と惨めな男

私は踊り子のよう くるくる回って 振り付け守って あなたが欲しがる女を演じる 小さな世界に…

或る女の日記

 偶然、というべきか。それとも必然、というべきか。どちらとも取れてしまうような運命的な巡…

涙とキス

ロックでウイスキーでも飲みながら 良い詩を書いて眠りこきたい気分だ 久しぶりに会えたから …

凱旋門

遠い過去に思いを馳せて 稀にふと、感じることがある 自分は、頑張ってきたのだと 自分は、愛…

僕と花

最近よく思い出すんだ なぜだか分からないけれど いつしかの遠い記憶 私はベッドに横たわっ…

いつの日か

大粒の涙を流して泣く赤子が 私の瞳を見て微笑んでくれる そういうとき 抑えられないほどに …

花嫁さん

一体いつまで貴方のそばにいることが出来るのかと 私はいつも憂鬱なときを過ごしている あなたは気づいているのかしら 私があなたのことを想っては 涙に暮れるときがあるということに あなたのことが好きだから どうしようもなく 大好きだから いつか訪れる別れを少しでも想像しただけで 私の胸は締め付けられる こんなに苦しい どうしてあなたは私を苦しめるの あなたと会っているときに感じる幸福感は 私の全てを包み込んでくれる だから、お願い 気づいて 私が強がっているだけだ

凍りのロボット

深淵な静寂と暗闇が辺りを包み込んでいる吹雪の夜 私は暖かなライトを点け カフカの『城』を読…

Colors 彩

「あなたの色は何色ですか?」と聞かれたら、私は「黒です」と答える。 何の躊躇いもなく、即…

Re:set

ふとした時に私を襲う絶望は、音を立てない荒波のように、私を深い暗闇の中へと引きずり込んで…

心には重力がある

 心には重力がある。  常に私達の胸を締め付け、ふとした時にこの世界を真っ暗にしてしまう…

螺旋

 蝶が羽ばたいている。  花の蜜をたくさん吸った美しい蝶が、ひらひらと羽をはばたかせなが…

黄昏ゆく街で

 私が初めてそれを見たのは、叔母が長年苦しんでいた肺癌で死んだ時だった。やけに透き通った…

香り

 じんわりと、コーヒーの深みのある匂いが立ちこめてくる。  日曜の午前、十時。  太陽の光が徐々に高いところに位置し始め、白いレースカーテンから入ってくる光が強くなってきた。  部屋の角に置いてある観葉植物に温かい日差しが命を吹き込んでいる。  優雅な休日。  普段は夫と二人で出かけることが多いが、夫は今日は会社の同僚達とキャンプへ行くので、私はひとりでゆっくりと過ごすことになった。  一人で過ごす、優雅な休日。 コーヒーを淹れ終わった。 うーん、いい香り。