絶交した親友から連絡が来た。
――「お久しぶり。覚えてるかな、高校の人なんだけど。」そんなセリフから始まったコメント。最後まで読んでみて分かりました。投稿してくれたのは、一年半前に絶好した、僕の親友だったのです。
人生は物語。
どうも横山です。
今回は「絶交した親友から連絡が来た」というテーマで物語っていこうと思います。
◆絶交した友達から連絡が来た
今日、スマホを見て驚きました。
絶交した友達から連絡が来ていたのです。
僕にはそんなに稼働していないYouTubeアカウントがあります。noteの記事を読み上げたものを垂れ流してみたり、趣味で曲を作って弾き語ってみたり、最近だと小説『Message』の手売りの様子を投稿しました。
小説『Message』とは、僕が先日出版した作品です。成人の日の夜に亡くなった青年が遺した「110」というダイイングメッセージの謎を解く、ヒューマンミステリーです。20年分の思いを込めた力作です。
まだ無名の僕がAmazonで本を出したところで見つけてもらえないので、毎日手売りしています。まだまだ始めたばかりでほぼ友達まわりを攻めているだけですが、今日も3冊売ることができました。
で、その手売りの様子をまとめた動画を以前アップしたんですが、そこにコメントが来ていることに今日気付いたのです。
そんなセリフから始まったコメント。最後まで読んでみて分かりました。投稿してくれたのは、一年半前に絶交した、僕の親友だったのです。
◆絶交した理由
探るように、懐かしむように、ちゃんと伝わるように言葉を紡いでくれた気がします。本当に嬉しい指摘ばかりで、こだわった甲斐があったなと思いました。ちゃんと人の心を動かす物語をつくれたことが確認できて、嬉しさと同時に安心が込み上げてきます。
そのうえ。
コメントをくれたのは、今は疎遠になってしまった親友。中学、高校と深く付き合いのあった人です。彼の胸を震わせる作品をつくれたことが何よりうれしかったのです。
僕は今、一応YouTubeをやっているんですが、大学一年のときはもっと活動的でした。毎日投稿していましたし、企画も撮影も編集も僕一人でやっていました。実はそのYouTubeの活動を一緒に行っていたのが、彼だったのです。
他にも何人かいましたが、メインは僕と彼でした。YouTubeをやろうと持ちかけてきたのも彼ですし。大学生になったらYouTubeを始めよう、と高校時代から約束をしていました。いざ始めてみたんですが、大学の位置がバラバラになり物理的な障壁が生まれてしまったこともあり、すれ違いの日々が始まりました。
みんなでやろうと言っていたYouTubeでの活動は、実質僕だけで回していたのです。全部独りで請け負って投稿生活をしていました。
結局、僕に限界が来ちゃって、YouTubeへのモチベーションがなくなってしまい、僕はYouTubeをやめました。勝手に、わがままにやめました。もちろん、本音を話したミーティングでこれからフォローしていくとのことでしたが、僕の精神状況はそれでどうこうなるものではありませんでした。独断で、やめるしかなかったのです。
そのときです。
そのとき、彼と絶交することを決めました。
彼に対する信頼がなくなったというのが一番の理由ですかね。「毎日投稿は是が非でも続けるべき」という主張をしていたんですが、「いや、今までやってきたのは僕じゃん。それ言う筋合いある?」と思って。他にもそういった違和感はいろいろありました。
で、面倒くさくなっちゃって、思っていること全部LINEで吐き出して、送りつけて、ブロックするという最悪な始末。相当、やられていたんだろうなあと思います(笑)
でも、そんな最低なことをしてもいいと思えるほど、僕は彼が嫌いでした。
あれからというものの彼とは会ってもいませんし話してもいませんでした。しかし、今日、1年半ぶりに連絡が来たのです。
◆青春への帰り道を
僕は楽観的な人だから、基本的に人を嫌いにならないし、何か悪いことがあっても時間が経てば「ま、いっか」で済ませちゃいます。だから、時間が経つにつれ、彼への嫌悪感も薄れていったし、彼が内閣府に就職したと聞いたときは不思議とすんなり受け入れられたんですよね。
彼は、彼の人生を歩み出したんだ。
きっとその道がいつか重なって、また話せる日が来る。
そんな風に思えたんですよね。
しかるべきときが来たら、がっつり飲んで語りたいなあと思うようにもなりました。きっと時間を置いたから言えることが、僕にも彼にもあるはずですし。
案の定、交差点に辿り着いたようです。
正直、もう少し時間がかかるかなあと思っていましたが、案外早かったですね。これを機に、彼と飲みに行こうと思います。ちょうど夏休みですし。腹を割って、あの頃みたいにお互い企んでいることを打ち明けたいな。
青春への帰り道を、一緒に歩きたいな。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
20220721 横山黎
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