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あの頃、誰もが教わったはずなのに。

――何かをしてもらったら「ありがとう」と伝える。悪いことをしてしまったら「ごめんね」と伝える。誰にでもいえる当たり前の言葉ではありますが、誰にでもいえる当たり前の言葉だからこそ普遍的で、真理をついているんですよね。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「あの頃、誰もが教わったはずなのに。」というテーマで話していこうと思います。



📚新施設近所に挨拶まわり

僕は4月から木の家ゲストハウスのマネージャーとして動いています。清掃やチェックイン対応をはじめ、経理や広報、新規施設の立ち上げなど、その仕事は多岐に渡ります。

木の家ゲストハウスは茨城県水戸市上水戸にあるゲストハウスで、ちょうど1年くらい前に、オーナーの宮田さんが自身の実家をつかって始めました。水戸はすごい観光地というわけではありませんが、出張のために水戸に来た人や、日本全国を旅している人、部活の合宿で利用する人など少なくなくて、一定の需要があることが分かったのです。そこで宮田さんは近隣に施設を増やすことにしました。現時点で、木の家ゲストハウス本館、別館、3号館、4号館、apartment hotel myu、いちょう坂ゲストハウスの6つを運営しています。キャパは80人以上にまで膨れました。

そのうちの3号館、4号館は最近オープンしたばかりで本格的に稼働していくのは、この4月からでした。そこで、宮田さんはそれぞれの建物の近隣住人の方々に挨拶回りをすることにして、僕もそれに同行したんです。

そばで見ていて、「挨拶って大切だな」とありふれた何でもない教訓を改めて得ることができました。


📚挨拶は大切

宮田さんは木の家ゲストハウスのショップカードと菓子折りを手にして近くの家に挨拶回りをしていったんです。

近くの家を借りて宿泊施設を始めたこと、騒がしくならないように細心の注意を払って運営していくこと、宮田と横山で運営していくこと……などなどを伝えにいったんです。それだけではなくて、実際に近隣の住人さんたちとの会話のなかで相手が不安に思っていたことを知ったり、その不安を解消したりしにいきました。

宮田さんが丁寧に対応していくことで不安が解消されて「安心した」という近所の方の声を近くで聞くと、挨拶まわりの大切さを痛いくらいに知りましたし、場所を借りて宿泊施設として運営していくことは近所の人たちとの信頼関係のうえで成り立っているんだと気付かされました。

近所の人の声を聴いて、何に困っているのか、どんなことに不安を感じているのかを知ることで、必要とあらば手をさしのべたり、一緒に考えたりする。そういった関係をつくることで、近所に信頼される、愛される施設に育てられるというわけです。


📚教わったはずなのに...

僕は母方のおばあちゃんとずっと一緒に暮らしていました。僕と両親と妹と祖母の5人暮らしを長らく続けていたんです。そんなおばあちゃんがしきりに口にしていたのが「挨拶が大切」って言葉でした。

何かをしてもらったら「ありがとう」と伝える。悪いことをしてしまったら「ごめんね」と伝える。誰にでもいえる当たり前の言葉ではありますが、誰にでもいえる当たり前の言葉だからこそ普遍的で、真理をついているんですよね。

挨拶があらゆる関係の始まりですし、良好な関係を持続させるためには挨拶を大切にするべき。日常生活でも、学校でも、職場でも、それは言えること。

日食なつこさんの「廊下を走るな」でも触れているように、大切なこと、守るべきことは全部、小学生の頃に教えられているんですよね。あの頃教室で教えられていたはずなのにないがしろにしてしまっていることがたくさんあるはずで、新社会人になった今だからこそ、そういう初歩的な、根源的なことをみつめ直してみようと思いました。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240403 横山黎





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