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「特別」になりたかった僕は「普通」ができなかった

――僕は「普通」ができなかったし、「普通」に距離を感じました。僕はまだ「特別」でいたいし、もっと「特別」な人になりたいと思ったのです。


人生は物語。
どうも横山黎です。


今日は3月最後の日ということで、僕のすっごく個人的なことをつらつらと書いていきます。毎月末やっています(笑)過去の記事はこちらから↓↓↓



今回は「『特別』になりたかった僕は『普通』ができなかった」というテーマで話していこうと思います。


この記事は特にデリケートなかよわい僕がちらちら出てきますが、温かく見守ってやってください。



☆半年お世話になったバイトをやめる


先日をもって、半年間お世話になったバイトをやめることにしました。ちなみにそのバイト先は個人経営の焼肉屋さん。飲食店のバイトを経験しておきたいなあと思い、なんとなくそこにしました。


実は以前にも、バイトのことを記事にしたことがあります。


その焼肉屋のオーナーは、めちゃくちゃ面白い人で、いつも僕を唸らせる話題をふってくれます。人生のこと、ビジネスのこと、恋愛のこと、家族のこと、教育のこと、コミュニケーションのこと。オーナーの話を聴くのが、僕は好きでした。


しかし、僕はやめます。昨夜が、最後の出勤でした。つまり、3月いっぱいでやめることにしたわけです。


理由はいくつかあります。

でも、一番大きい理由は、「普通じゃない自分に疲れたから」です。




☆きっと僕は「特別」だから……


毎度毎度、月末には僕の過去のことを記事にしており、これまでの学生生活の経験を物語っています。僕は、才能のカケラと運の良さで、少なからず結果を出してきた人間だったので、「あ、僕は特別なんだ」といつからか頭のどこかで思っていました。それは多分、今も。


ビブリオバトルで300人くらいを蹴散らして東京都代表になれたりとか、北区内田康夫ミステリー文学賞で200人くらいを蹴散らして奨励賞を取ったりとか、それなりの結果を残してきました。


でも、ビブリオは僕の仲間をサクラにしていたし、文学賞に関しては、「これからを期待する賞」なので作品がすっごく評価されたわけではありません。


別に大した結果じゃないと、今となっては思います。


でも、僕は天狗になるのは得意な人間ですから、勘違いして、自分は「すごい人」「特別な人」と認識してしまっているんですよね。幸か不幸か、周りの人たちもそんな風に僕をおだてる。


いつからか、僕は「特別な人」で在り続けたいと思ったし、もっともっと特別になりたいと願いました。他人から「変わっているね」と言われても、それを褒め言葉として受け取りました。変わっているってことは他人と違っているってことだから特別な人になれてるってことだね、とうまい具合に合理化していました。



でも、受験に失敗して、それでも一応大学生になって、バイトを経験して、自分は無知で非力な人間だと認識を改めました。



「特別」になりたかった僕は「普通」ができなかったんです。



「特別」を追い求めるあまり、「普通」を少し見下したり避けていたりしていたんです。だから、僕は普通のことが人よりできなかった。


一人暮らしをするようになって生きる力の無さに気付かされました。今となっては一人で営めるけど、それでもいろんなところで怠ってしまうことがあります。


今さら、「普通」になりたいと思うことがあるのです。いや、少し違うかな。「普通」だけど、「特別」になりたいという欲求があると言った方がいいかもしれません。型破りは型を知っていないと実現しないように、普通のことができて初めて特別な人になれるんじゃないか、と思うことがあるのです。


だから、僕は「普通」を追求しようとしました。でも、上手く、できなかった。


ヘンなミスばかりするし、イレギュラーに対応できないし、どもることもあった。怒られたら反省するけど、挽回しようと努力する気にもなれなかった。それを積み重ねたことで、今回バイトをやめるに至ったわけです。


「自分のやりたいこと(創作)に打ち込みたいから」とか、一丁前な文句を並べましたが、本音をいえば、「普通」から逃げたかっただけなんだと思います。


他のスタッフは、みんな「普通」に仕事ができて、オーナーは「普通」にすごくて面白い人。きっと正しいのは「普通」だし、この場所で成長することが自分のためにもなるんだろうなとぼんやり思いました。

それでも、僕は「普通」ができなかったし、「普通」に距離を感じました。「普通」は眩しかったけど、是が非でも「普通」になりたいと努力する気持ちは起きませんでした。


僕はまだ「特別」でいたいし、もっと「特別」な人になりたいと思ったのです。



☆やりきったことはあるか?


昨夜、バイト終わり、オーナーからこんな質問をされました。

「これまでやりきったことはあるか?」


運動部に所属していれば大会に打ち込んで結果が良かろうと悪かろうと最後に涙するといった、分かりやすい「やりきった経験」があるわけですが、僕はといえば……すぐに出てきませんでした。

さっきも言った通り、僕は才能のカケラと運の良さだけで何となく結果を出してきた人なので、「やりきった先で結果を生んだこと」がないんですよね。

良いのか悪いのか分かりません。


ただ、一ついえるのは、運の良さで生まれた結果は一時的なものに過ぎなくて、結果を出し続けることに繋がりません。


粘り強く、何が何でも、やらなきゃいけないのです。


オーナーも言っていました。

「作家として食っていきたいなら、手段を選ばずにより多くの人に届ける努力をしなきゃいけない」と。

それを聞いたとき、やっぱりこの人のもとで働いてきた良かったなと思ったし、少し未練を覚えました。




とにもかくにも、努力。そして継続。

今年は特に、「作品を届ける努力」を意識して取り組みたいです。そのためには、クオリティを追求した作品と、届けるために必要な知識と準備が求められます。


次、あの店に行くとき、少しでも成長できた姿を見せられたらいいな。あのときのオーナーの言葉が原動力になったんだって感謝したいな。そして、僕のつくった作品でその心を動かしてみたいな。


だから。

この1年。

この1年が勝負なんだ。

「普通」なんて、もういい。

僕がなりたいのは「特別」だ。

「特別」になるために、努力するんだ。



【274】20220331 横山黎


※バイトをやめるって決めたときの帰り道のことを綴った詩です。歩道脇に名残雪が積もっていました。自分の不甲斐なさに、めちゃくちゃ泣いたな。

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