見出し画像

18年続く老舗、「居酒屋 春」に学ぶ人生の哲学

ナマステ!
昨日はラストインターンでした。もうめちゃくちゃ楽しかったし、学びのある1週間で改めて社長に感謝。最後「くそお世話になりました!」って言った時、「カゼひくなよ」って言われて「おかんか!」って突っ込んだのだが、どうやらゼフの台詞だったみたいで鬼スルーしてしまい、まだまだだなと実感した1日だった。

本日は
18年続く老舗、「居酒屋 春」に学ぶ人生の哲学

僕は4月の頭から、高校時代の親友の家に2ヶ月ほど居候させてもらっている。7月にネパールに行くので、残り1ヶ月。もう今から出ることを考えると寂しい。

そんな親友の家は、神奈川の川崎に限りなく近い江ヶ崎町という場所にある。東京の友達の誰に説明をしても、この駅を知らない。川崎駅まで2駅と立地はいいのだが、まあかなり田舎に属す部類の街だ。

たった2ヶ月しか住んではいないのだが、僕はこの街が好きだ。元々僕も奈良出身で、田舎育ちなので懐かしい気持ちになる。そしてとても静かな街なので、暮らしやすい。

そんな僕らは、基本的には飲みに行ったりしない。僕も飲むことは好きだが、家では全く飲まないし、その親友も下戸なのでご飯を食べに行くことはあってもお酒を飲むことはない。

ただ、二人で毎日ヘビロテしている、家から徒歩30秒のローソンがあるのだが、その隣に赤提灯が目立つ居酒屋がなんとなく気になっていた。

「いつか入ってみるか」なんて冗談混じりで話していたのだが、先日意を決して入ることを決めた。チェーン店の居酒屋などはなんの躊躇もなく入れるのだが、地元に根ざした古い居酒屋は、ちょっと入るのに勇気がいる。

そんなこんなでいざ扉を開けると、なんと平均年齢は70代くらいのおじさんが5人ほど。みんなポカンとしていた。店主のママが「どうぞ、どうぞ」と席を空けてくれて座った。

そこからは、すぐにおじさんたちと溶け込めた。すごく気を遣ってくれていたと思うが、とにかく居心地が半端なくよかった。

僕ももうアラサーなので、そこまで若くはないが、常連のお客さんと比べれば倍以上年が離れている。定番の「最近の若いもんは!」みたいなことも、言われるかなーと思っていたのだが、全くそんなことはなかった。

そこからママの義理の息子さんが来てくださり、さらに話は弾んだ。下戸の親友もめちゃくちゃ飲んでて相当楽しそうだった。

何よりもびっくりしたのが、メニューがドリンクしかない。料理はママのその日仕入れてきた食材でいろんなメニューを出してくれるのだ。ちなみに昨日も一人で行ったのだがこんな感じ。

もうね、すごくあったかい空間で。
これからネパールにいくし、日本に帰ってきてもわざわざ江ヶ崎町に来ることはないなと思っていたのだけれど、絶対帰ってこようと思った。

ママは、今年72歳とは思えぬパワーと本当に優しい笑顔で一人で営業している。今年オープンして18年目になるそうだ。僕も1年間ネパールで居酒屋を経営していたので、その凄さが身に染みてわかった。

そして初めて春に行った日の、最後のお会計にも本当にびっくりした。お酒もめちゃくちゃ飲んで、料理もいろんな種類のものを出していただいたのに、びっくりするくらい安い。おかしいほど安かったのだが、「利益は度外視でやってるよ」と。

でも、こんな料金設定でやってるからこそ、春は平日でもいつもお客さんで賑わっている。毎日のようには僕も行けないが、ローソンを通る度にお客さんの笑い声が聞こえてくる。

お店の中はこんな感じ

そして、居酒屋春で学んだことが一つあった。本当にママと義理の息子さんの人間性が素晴らしいのだが、お客さんも素晴らしい人ばかりで。類は友を呼ぶじゃないけど、ママの人間性の写し鏡に春のお客さんがいるのだなと思った。

結局、人間関係もビジネスも最後は人間性だ。僕もネパールでしっかり結果を出して、また日本に帰ってきた時は必ず「春」に行ってママの笑顔が見たい。今日も今から春に行ってきます。(笑)フェリベトウンラ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?