一年の目標は具体的でなくてもいい
新年を迎えるにあたり、具体的な「今年の目標」を考えて設定する人も多いと思います。
自己啓発書によく書いてあったり、多くの人たちが秘訣のように語っている実現のカギは、可能な限り
『数値などで具体的に目標設定すること』
とのことなので、今年の具体的な目標値や行動目標を考えて決めた、という話を1月の間はよく聞きます。
この「目標を具体的に設定する」ことについては、
☑ 脳内でのイメージ化・ビジュアル化を助ける
☑ 書いたことが現実になる
等々の話と絡めて話され、実際に、具体的にすればするほど願望実現や目標達成に繋がっている人もいらっしゃるんだと思います。このやり方で実際に願望実現している人たちもいると思います。
ただ、これって、読んでくださっているあなたの場合はいかがですか?
正直、私は、「人による」のではないかな?って思ったりします。
例えば、企業勤めから独立して「研修講師・講演講師」としてやっていきたい方が、
「目標はできるだけ具体的に、数値でも設定してください」
と言われて、一年の始めに「今年、講師として年収1千万円以上稼ぐ」と目標設定したとします。
数値化され、非常に具体的でわかりやすいですね。
ただ、この目標はとても具体的だからと言って、それで実現しやすくなるか?と言うと、必ずしもそうとは言えないと思います。
もちろん、理屈っぽく言うなら、「数値だけでなく、具体的な行動目標も定めて、PDCAを確認しながら回していかないとダメ」・・・等々が、よく耳にするアドバイスをくれる人たちのアドバイスやフィードバックだったりします。
確かに、「年収1千万円」と定めて、それを実現するための「具体的な行動」にまでブレイクダウンして定め、進捗を常にチェックして1つ1つ行動して行けば最終的に目標実現できると思います、理屈では。
ただ、コワいことがあります。それは、時が経つにつれて、
「やっぱり無理っぽいな」
「残りの期間を考えると今からじゃキツいな」
「最初にかなり頑張っちゃった目標にし過ぎたな、できないな」
等々と思い始めることです。
この状態が何を引き起こしているかと言うと、
「自分に『無理』ってインプットしている」
「目標を目指していながら、実は自分の中でブレーキを踏んでいる」
「目標を眺めながら、頭の中では『どうせ無理』と言い聞かせている」
という状態になっています。
「目標達成したい」と思って具体的な目標を眺めながら、
実は自分の中では
「こんな目標、無理」
と言ってるんです。具体的であるがゆえに。
「だったら・・・」というわけではないんですが、こういう目標設定もアリなのではないかと思っていて、実際、こんな感じでいるからこそ、どんどん自分の願望実現や理想の自分に近づいていく人たちも多くいます。
それはどんなことかと言うと、むしろ、具体的な目標設定とは”真逆”のパターンですが、
☑ 具体的な目標設定はしない。
☑ ざっくりとした“方向性” ”テーマ” ”方針”みたいなものだけを定める。
☑ 行動を絞り込み過ぎず、方向性には合っていそうで、
ピンと来たものがあればやってみる。
という感じです。
例えば、先ほどの例で
「脱サラ(←表現がかなり古い・笑)して、研修・講演講師になりたい!」
という方々の時は、いきなり「年収1千万円」とかではなく、
『売れる独自のテーマを打ち出す』
『自分が伝えたいメッセージを発信する』
『講師力を高める学びに自己投資する』
という感じです。
そして、その効果、または成果は?
一年経って振り返ると、それぞれがそれぞれの目標達成や自己成長を遂げています。
なぜだと思いますか?
ざっくりした”方向性””テーマ”を打ち出しているだけなので、それに「関係しているかな?」と思った行動を取る、行動しやすくなるからですね。
その、どんなことでも良いので「関係してるかな?」と思う行動やトライアルをどんどんしてみることで、結果的にそれが良い成果や次の行動に繋がっていたりします。
そんな感じで、もしあなたが、
「具体的な目標設定にすると後で苦しくなる」
「具体的な目標設定をしたけど、実現しないことが多い」
「一年の最初に具体的な目標設定はしづらい」
等々のタイプの方でしたら、そこは逆張りで、
「ざっくりとした”方向性”や”テーマ” ”方針” だけを決めてみる。
そして、それに外れてなさそうで、ピンと来ていたり何となくでも気になるものがあるならやってみる」
という感じでも良いかもしれませんよ?
みなさま、今年も楽しい一年になりますように。
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