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ミズタマリ。

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本
創作まとめ。キャラ紹介から漫画、小説、イラストまで何でもまとめていきます。C.Lの思考の中の世界が覗けます。
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C.L（シーエル）

#小説

C.L（シーエル）

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短編小説『水嵩が増す』

短編小説『水嵩が増す』

泣かない人は、涙を溜める器が深く大きい人だと思う。

だから、子供がよく泣くのはその器がまだ小さく浅いからだろう。

成長するにつれて、泣くことを恥じる人が増えていく。

昔は、あんなに感情に素直に従って泣いていたのに、どうして蓋を閉めてしまう人が多いのだろう。

その器に、ヒビが入ってしまったらどうなるのだろう。
ヒビ割れた傷口から、溢れ出す涙を止めることは難しいかもしれない。

でも、多くの人

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小説「荒廃する世界に、花束を」

小説「荒廃する世界に、花束を」

第一話「テレビに花束を」

「今日は、テレビの最期の日でした。皆さん最後まで、良い1日を」

壊れかけのラジオ放送。代わり映えの無い日々にこだましていた。
僕たちは色々なモノの最期を見送る”終末屋”というものをやっている。依頼があれば、依頼物を査定し、相応しいと判断したモノには最後の日をいつにするかを決め、こうやってラジオ放送で最後の日までの一週間を放送し続ける。

「それいつもやってて、楽しいわ

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短編「1年分の涙」

短編「1年分の涙」

今日も何処かで、誰かが涙を流している。

目に見えなくても、どこかで涙が流れている。

私の知らないところで、誰かが涙を流している。

広い地球を覆うほど、今まで誰かが涙を流している。

それは地球、知らない誰か、そばにいる貴方、それとも私。

誰もが、涙を流している。

「今年の梅雨は、たくさん雨が降りそうだ」

花束を抱えて、道端に咲くまだ蕾の紫陽花のそばにあなたはしゃがみこんだ。嬉しそうに笑

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