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シン・世界四大美人/真野愛子

以前に『シン・世界三大美人』という記事を書きました。
わたしが憧れる3人の美女を選出したものです。
すると、小説家の谷俊彦さんからコメントをいただけて、それに対し、わたしが勝手に「もし世界四大美人にするなら安室奈美恵さんを加えます」と答えたことがありました。つまり、こうです。
 
梶芽衣子!

▲女優の梶芽衣子さん

原ゆかり!

▲起業家の原ゆかりさん

渚ゆう子!

▲歌手の渚ゆう子さん

そして、安室奈美恵!

▲ご存知、安室ちゃん!!

……となるわけですが、これは決して安室奈美恵さんが他のお三方に比べて上とか下とか言ってるわけではなく(そもそも私ごとき女が勝手に書いていることなので気にする必要もありませんがwww)、安室ちゃんだけはちょっと別のカッコよさがある、と感じているので、そこは別枠みたいな気持ちがあるんです。
 
わたしはオンナがダダ漏れな美女に魅かれるのですが、安室ちゃんはそれとは違う気がします。
孤高のスター。
本物のスター。
そんなふうに感じます。
 
じつはわたし、小学生の時に安室ちゃんに会ったことがあるんです。
母親の仕事の関係で、ある制作会社のパーティーに連れて行ってもらったことがあり、そこに安室ちゃんがいました。
 
「あっ、安室ちゃんだ!」
 
と、アホなわたしは大声で言ったそうです(笑)。
そのことはまったく記憶にありませんが、安室ちゃんに会ったことはしっかりと覚えています。
めちゃめちゃキレイで、周りの人たちとは明らかに違い、ひとりだけ光って見えました。
大げさではなく、ピカーッと光っているのです。
いわゆる、オーラってやつでしょうね。
この世のものとは思えない美しさに目を奪われました。
 
が、残念なことに幼いわたしにはそれくらいしか記憶に残っていないのです。
とにかく、安室ちゃんは光っていた(笑)。

ただ、母はその時の光景をしっかりと記憶していました――。


そのパーティーはホテルの大広間を貸し切り、制作会社の創設アニバーサリーを祝うため、たくさんの芸能人が来ており、安室ちゃんもそのひとりとして参加していたのだと思います。
司会者が「今夜はこの会場に俳優の〇〇さんが来ています」みたいなことを言うと、指名された芸能人には中継カメラが張り付いていて、その場でマイクを向けられ、「このたびはおめでとうございます」と祝辞を述べる姿が会場の巨大モニターに映っていました。
何人かの祝辞があり、いよいよトリは安室ちゃんです。
 
司会者が「最後は、安室奈美恵さんにマイクを向けてみましょう!」と言った瞬間に、モニターの映像は会場にいる安室ちゃんに切り替わるはずなのですが、映し出されたモニターのどこにも安室ちゃんはいないのです。
映っているのはパーティーに参加している関係者やスタッフのみ。
 
あれ??
 
と、思いますよね。
じつは安室ちゃん、映し出されている関係者の背後に隠れてしまって出てこないのです。
知り合いに背中を押されてやっと姿を見せてくれるのですが、挨拶を言うのが恥ずかしいのか、「いやいやいや……」とまた隠れようとする。
しばらくすると諦めて「このたびはおめでとうございます」とキュートな挨拶をしていましたが――この光景が母には印象的だったらしく、とにかく、出しゃばりじゃないのが安室ちゃんらしい、と言っていました。
 
母はそれ以前にも安室ちゃんと仕事をしたことがあって、その時も、あまりしゃべらない女の子、という印象を持ったそうです。
だからといって無愛想というわけでは決してなく、むしろ芯の強さを感じたと言います。
そして本番では、しっかりとプロの仕事をしていく。
セカンドアルバム『SWEET 19 BLUES』の頃で、大人たち相手に自分の意志を貫いている印象だったと言います。

――そんな話をわたしは母から聞いていたので、安室ちゃんがMCをまったく挟まず、歌とダンスのみのライブをしていたのは、それも安室ちゃんらしいんだなと勝手に思っていました。
 
最近、こういったタイプのスターってなかなかいませんよね。
みんな、よくしゃべる。
というか、アピール上手。
イジワル込めて言うと、うまくやってる人ばっかり。
 
わたしがパーティーで安室ちゃんに会った頃にヒットしていたのが『Baby Don't Cry』で、このミュージックビデオも安室ちゃんの魅力が詰まっていて大好きです(2023年11月16日現在、公式YouTubeは非公開となっています)。

▲安室奈美恵『Baby Don't Cry』
(作詞・作曲・編曲:Nao'ymt/2007年リリース)

ミュージックビデオ『Baby Don't Cry』より

この曲に励まされたり、なぐさめられた女子は全国にたくさんいると思いますが、どうしてこの曲にそんなマジックが効いているのかといえば、それはもう安室ちゃんが持つ説得力でしょう。
出しゃばりじゃなく、おしゃべりじゃなく、それゆえに溢れる優しさ。
安室ちゃんはスターになる代わりに孤独を引き受けていたように見えます。
だから、みんなを勇気づけられる。
 
さらに、こんな想像もしたりします。
安室ちゃんはこの曲をみんなに届けていると思うけど、もしかしたら血をわけたアノ人に向けても歌ってるのかも、なんて。
だとしたら、1ファンとしてうれしいかな。
 
5年前の、あの幕引きも安室ちゃんらしい。
とても誠実に去って行った。
 
安室ちゃんは今、引退したので追っかけてはいけませんが、スターの荷を下ろしたので、もしかしたら孤独を引き受けるのもやめていたらうれしいな、と勝手にわたしは想像しています。
 
そして『Baby Don't Cry』のミュージックビデオみたいに今も街のどこかでコートに手をつっこんで歩いていたら最高! なーんて思うのです。
その時に、口笛なんか吹いていたら、もっと最高(笑)!!
わたしは今も安室奈美恵さんのことを考えると胸が熱くなります。

安室ちゃん、大好き。 

【真野愛子 プロフィール】
フリーライター。『アンポータリズム』などにコラム掲載。超インドアですが、運動神経はよい方だと思ってる20代。料理と猫が好き。バイクも好き。将来の夢は、お嫁さんw


おまけ。この人たちも呆れるくらいに安室ちゃんが好き(↓)。 


【追記!】
わたしのこの記事を受けて、小説家の谷俊彦さんが、安室ちゃんとの思い出をnoteに書いてくれました。ぜひ読んでね(↓)。


【再追記! 2023.11.16.】
安室ちゃんの楽曲がサブスクから消えてますね……。
契約がそうなっていたってことなんでしょうけど。

あー、やっぱり安室ちゃんのことが気になる!!!!

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